佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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カテゴリ:音楽( 111 )

On The Million Crossroads Rock

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この週末、コレクターズの東北ツアー(郡山、盛岡)が終わった。
東北地方が今回2本だけというのは寂しい気持ちもあるが、ライヴ濃度から見れば倍以上の美味しさが詰まっていたことも確かだ。

こんな最高なバンドと、そして熱き優しきファンの方々と同じ時間を共有できる幸せを噛みしめている。
迷ったり遠回りもあったけど、自分もこうして30年間音楽への情熱を絶やさずにきたからこそ、ここにいられるのだと思う。

頑張っていれば何とかなる。
まさに彼らはそれを実証してくれようとしている。
もちろん類い稀な才能もあるだろうが、自分を磨き上げながら音楽に人生を捧げてきたからこその今なのだろう。

2日間とも文句のつけようがない圧巻のステージだったが、何ともカッコいいのは、ベテランならではの貫禄はあれど変な落ち着き感がないことである。
まだまだ進化していく過程みたいなものを感じさせてくれ、強烈にロックするダイナミズムと小気味よくロールするグルーヴは、リアルな生き様を刻み込む。

全国ツアーなのでどの場所がどうということはなく、ライヴである以上同じセットリストだとしても一本たりとも同じライヴにはならない。
だからという訳ではないが、自分がPAに指名される意味も踏まえ、担当する東北でのライヴが特別なものになるよう、すべてを注ぎ込んで音作りした。

バンドが奏でるアンサンブルと加藤クンのボーカルを、その生音の良さを損なわずにパッションと息遣いも含めてオーディエンスに届けられるように。
目に見えない耳に聞こえない、彼らの溢れだすロックンハートも音に乗せられればいいなと念じながら。

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さて次の担当はツアー水戸、そしてピロウズとの対バンだ。
バンドに置いていかれないよう僕自身も進化した音作りをするつもりだが、まずは何より、またあのライヴを体感できるということが今から楽しみで仕方ないのである。


by higehiro415 | 2016-10-18 08:53 | 音楽 | Comments(1)

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いよいよあと1週間ほどに迫った5周年イベント、他の仕事の合間をみつけてプロモーションの追い込みやら会場との打ち合わせやら出演者の皆さんとの連絡やら、最後の段取りを一生懸命やっているところだ。まだ先だと思っていたのに、なんと早いこと。


イベントの主旨みたいなものは以前このブログに書いたので割愛させていただくが、ライヴ自体の見所なども紹介しておきたいので、チャボさんツアーの空き時間にこれを書いている。(以下、敬称略でご勘弁を)

出演者全員が個人的に付き合いも深く敬愛する人ばかりなので熱く語ってしまうかもしれないが、そこはリップサービスではなく心の叫びといいうことで()ご容赦願いたい。


ひとつだけ最初にお伝えしたいのは、今回出演してくれる7組は本物中の本物ばかりということ。この機会に一人でも多くの方に、その上質な魂の音楽を体感してもらいたいと切に願っている。

もちろん出来る限りの高音質でお届けするよう頑張るつもりだ。



7.17 CLUB JUNK BOX Sendai『スナフキン達のブギー』

元々ギタリストでありながら奇しくもギターを弾きながら歌うことになる運命を背負った、日本を代表する3人のミュージシャンの初共演である。日本にうまいギタリストは沢山いるが、タイプは違えどこの3人ほど強烈な個性とスタイルとカッコよさとメジャー感を兼ね備えたギタリストを僕は知らない。


チャボさん(仲井戸CHABO麗市)のことは今更説明の必要もないだろう。日本のロックシーンを形作ったといえる誰もが認める伝説のバンド、RCサクセションのギタリスト。忌野清志郎が亡くなってからは自身のソロ活動を活発化させ、弾き語りのツアーも数多くこなしてきた日本ロック界の重鎮である。ステージでRC時代の曲を歌うとき、まさかおれがこの歌を歌うことになろうとはと語っているが、名曲を後世に残そうという純粋な気持ちがあるのだろうと推測する。ソロのオリジナル曲の中にもそれは顕著で、本家のモチーフも心憎く取り入れたB.B.KINGJoni MitchellJerry Garciaに捧げるナンバーがあるし、間奏でキンクスやストーンズのギターフレーズを奏でてみたりと、とにかく音楽の懐の深さは半端ない。本当にどんな音楽も知っていて驚く。


山ちゃんもコータローもそしてもちろん僕もだが、僕ら世代のロックギター小僧にとっては当時神様というか雲の上の存在だし、一緒に仕事をしたり音楽を語ったりするようになれた今でも、それは変わらない。

言葉でその凄さを語るのは難しいが、一度ステージを観てもらえればそのロックスターとしての色褪せない輝きに、現実を忘れてどこか夢の世界へと連れて行ってくれる強烈なアジテーションを感じること間違いない。65歳になった現在も勉強家で音楽バカで心優しい、かっこいい大人のバイブルともいえる大先輩である。



山ちゃん(山口洋 from HEATWAVE)とは何年か前、ソロライヴアルバムの録音を手伝ってから付き合いが始まった。九州人だし真っ直ぐすぎる(純粋すぎる)性格ゆえなかなか気難しい男に映るが、仕事を重ねるうちに同い年ということもあり意気投合し今に至った、今や大切な友人の一人でもある。

彼も元々はギタリスト。バンド(HEATWAVE)でデビューが決まったがボーカルが脱退し、急遽自分が歌も担当することになった経緯を持つ。


彼のギタースタイルも超独特だ。テクニックもさることながら、知性とパッションが入り乱れた鬼気迫る魂のギターとでも言おうか、とにかく言葉では言い尽くせない魅力がある。変則チューニングやスライドギター、現地でも定評のある本物志向のアイリッシュサウンドも見事で、誰にも真似できない孤高のギタリストとして音楽業界に君臨している。その音楽的深さと自由な発想は、各フェスでハウスバンドのバンマスを担当したり矢井田瞳のプロデュースをしたりと引っ張りだこなことからも伺えるのだ。

隠れハードP(コレクターズの加藤ひさし&古市コータローによる人気Podcast「池袋交差点24時」のヘビーリスナー)というお茶目な一面もある。


彼の性格を物語るエピソードをひとつ。

昨年のいつだったか池袋でコータローとふたりで飲んでいた時だ。山ちゃんから僕に電話がきた。

「もしもし。おつかれ〜。あのさ、いま移動の車の中でPodcast聞いてたんだけど、あまりに面白くて。なんかいろいろ悩んでるのアホらしくなって元気出たんだよね。今度コータロー君に会ったらありがとうと伝えておいてよ。」

「マジ!?() いまちょうどコータローと一緒だから電話代わるよ。自分で言いなよ。」

「えっ?いやいや、いいよ。ヒロくんから言っといて。恥ずかしいじゃん!」

そういう男なのである。笑。



そして古市コータロー。ザ・コレクターズとしてのキャリアは今年で30年、これに関して説明は要らないだろう。ソロ作は以前にも出していたが本格化させたのは彼が50歳になった2014年、バンドではなく単独の弾き語りに挑戦し始めた。憧れの人と公言するチャボさんを真似たわけではないだろうが、この歳になっても新しい自分を追い求める探究心とファンへのサービス精神には頭が下がる。一本気で頑固なイメージがあるが、音楽に関しては彼もまた多くのジャンルに幅広く精通するマニアでもある。


いわゆるギターソロを弾きまくるタイプではないが、そのドライヴするリズム感と素晴らしくコントロールの効いた右手と左手のバランスはまさに職人芸だ。そして何と言っても飄々とした独特の存在感は、ファン女子ならず多くの男性ミュージシャンからもリスペクトされる稀有な存在である。弾き語りを始めたころの手探り感は消え、今やボーカリストとしても堂々たる成長を遂げている大型ニューカマー()なのだ。


先日の古市コータローBDライヴの時のひとこま。

開演直前に準備はOKかとPA席から楽屋へ内線電話をかけた時のこと。

プー、プー(呼び出し音)

「ハイもしもし、吉野家です。」(1日目)

「ハイもしもし、チェックです。」(2日目)

不意のことに両日とも笑い転げてしまった。まぁ、そんな男なのである。



1日目のラインナップ、本人たちもいつか一緒に演りたいねと語っていたこの魅力的な3人の初共演の場を作れたこと、それだけでも特別な意味があると思っている。

いろいろ面倒をみているTheシミー(from The黄昏カラアズ)がイベントの前説をやってくれることも決定したので、お知らせしておきたい。




7.18 エルパーク仙台スタジオホール『声のロマネスク』

1日目のギター&ボーカルに対して2日目は日本屈指の歌声とメロディーを持った4組が出演してくれる。

声というのはボーカリストにとって何にも代えがたい武器だ。小細工なしにその歌声だけで人の心を酔わせることができるこの日の4組は、ポップというワードの中に深い表現力(歌唱、歌詞ともに)を兼ね備えた素晴らしきボーカリストたち。


場所はライヴハウスではなくコンパクトなホールだ。最近はライヴを行うことが少なくなったが過去には数々のアーティストが名演を繰り広げた141ビル(現・三越仙台店定禅寺館)にある多目的ホール。天井が高く照明も綺麗だし、声の魅力を存分に出せる音響特性を持った会場なのだ。



浅森坂(浅田信一+森山公一+坂本サトル)はなんと6年ぶりの再集結となる。元々定期活動ではない遊び感覚満載のユニットだったとはいえ、SMILE、オセロケッツ、Jigger’s Sonの各ボーカリスト・ソングライターによるボーカルアンサンブルの世界、1曲を3人のリレー方式で作り上げる予測不能なグッドメロディーは、他に類を見ないハイクオリティーさを誇る。

信ちゃんの高級シルクのような声と繊細なメロディー、森山の妖艶な声と洋楽的な歌い回し、そしてサトルの力強い声と情緒的な節回し。それらがミックスされた時の化学反応はうっとりするほど素敵だ。


いつかまたやって欲しいなとは思いつつ、それぞれの活動スタイルが違うフロントマン3人によるグループは続けるのが難しいよなとも感じていた。それでもあちこちから、また見たい!という声が大きかったのも事実だし、今回このイベントを機に集まってくれるというのは本当に嬉しい限りで、感謝だ。

個人的には今の自分の交流関係の原点のひとつともいえるユニットということもあるが、何よりそのキャラも含めて純粋に楽しめるステージになるはずで、知らなかったという人にはぜひ一度味わって欲しい目玉なのである。



畠山美由紀ちゃんは同じ宮城県出身ということ以上に、Port ofNotes時代の衝撃が今でも忘れられない。Everything But The Girlのようなおしゃれでアンニュイなグループが日本にも出てきたと興奮したものだ。その後ソロとなり今や各方面から認められる名女性ボーカリストだが、ジャジーでソウルフルで時に昭和歌謡のような色気ある歌声は、まさに至宝というべきか。そして自他ともに認める熱狂的P(前述:池袋交差点24時リスナー)でもある。

今回は小池龍平くん(現 bonobos)がサポートギタリストで参加してくれる。ボサノバマナーの揺らぎあるグルーヴと優しい音色にも癒されて欲しい。



KUDANZは佐々木玄くんがピンで登場。今は仙台に住んでいるが全国区の支持を受けるシンガー&ソングライターだ。まだ30代前半ながら相当に深い音楽通でもあり、言葉では説明できない陰影に富んだ楽曲とボーカルスタイルが持ち味。前作、そしてこの後リリースされるニューアルバムのレコーディングを一緒にやらせてもらっているが、天才肌とはこういう奴のことを言うのだろうと何度も思わされてきた。ご期待あれ。



そしてニューアルバムをリリースしたばかりの堀下さゆり。(7/6リリース『うたかたの日々』produced by 浅田信一)

彼女は福島県相馬市出身でビクターからデビューし東京に住んでいたが、東日本大震災以降はいろいろな想いもあり故郷東北と共に歩みを進めている。現在は結婚〜出産を経てこれも何かの縁なのか仙台に住んでいて、GROOVE COUNCIL所属の唯一のシンガーソングライターでもある。

人懐っこい歌声とポップなメロディーはまさに極上で、特に女性から多くの支持を集めている歌詞世界も含めて、こちらもぜひ聴いてみて欲しいミュージシャンだ。




ざっとGROOVE COUNCIL 5周年2daysライヴの出演者を紹介させてもらったが、正直僕の言葉での説明では100分の1くらいしか魅力が伝わっていないかもしれない。

この日のためにここ5年頑張ってきたともいえる渾身の2日間、本当に素晴らしい音楽と音楽家に触れてもらい、日常の嫌なことなど吹き飛ばして元気に明日に向かって欲しいのである。


5周年記念ライヴと銘打っているものの、自分のお祝い祭りにする気などさらさら無くて、音楽・仕事(そして時には、飲み。笑)を通じて支えてきてくれた素晴らしきミュージシャン仲間への感謝とリスペクト、そして仙台というなかなかに難しい音楽環境での活動を応援してきてくれた皆さんへの感謝の気持ちを、イベントという形で表したかったのだ。


ずっと思い描いている理想形がある。

例えば自分が好きなMOTOWNレコード。アーティストは知らなくてもMOTOWNというだけで買ってチェックしたり。

GROOVE COUNCILもそんな風になりたいと思ってきた。あそこがやるなら知らないけど良いに違いないと思われるような、そんな信頼とポリシーを貫いてきたつもりだ。


こういうイベントはしばらく開催できないだろうし、こんな素晴らしいメンツが揃うこともそうそうないはず。

まずは騙されたと思って来てみてください!(と、最後は安っぽい言葉で締めてしまいすみません^^;;


チケットまだ絶賛販売中です。

お待ちしてます!




by higehiro415 | 2016-07-10 10:00 | 音楽 | Comments(0)

音楽史テスト問題

忙しいのか余裕がないのか、文章をまとめることがなかなか出来ずに更新をさぼっている。
書きたいことはいくつかあるので、なんとか年内中にはアップしたい。

さて先日、音楽史を教えに行っている学校でテストを行ったのだが、Twitterなどで「ぜひ受けてみたい!」という言葉を何人かからいただいたので、その問題をここに載せてみようと思う。
興味のある方は暇つぶしにチャレンジしてみてくださいな。

今回は1969年〜77年までのトピックで構成した初級編、点数は1問5点×20問で合計100点。
音楽をよく知っている人には簡単な問題だろうが、4択の中の答え以外のワードもすべて解説できればなお完璧。
チャレンジした方は出来を自己申告してね(笑)
質問があれば解説しますよ。

Q1_1960年代後半に登場したブリティッシュハードロックの代表バンド、当てはまらないのはどれ?

①BLACK SABBATH ②DEEP PURPLE ③GRATEFUL DEAD ④LED ZEPPELIN


Q2_ブリティッシュハードロックの音楽的特徴のうち、下記で当てはまらないのはどれ?

①16ビートの裏打ち ②オーバードライブによるギターの歪み ③ハイトーンボーカル ④重低音を強調したビート


Q3_UKハードロックの要素を持ちながらクラシックやジャズなども融合させた前衛的実験的要素が多い音楽の総称は?

①アート・ロック ②マージー・ビート ③モータウン・ビート ④プログレッシブ・ロック


Q4_上記Q.3の答えを代表するバンドのうち、下記で当てはまらないのはどれ?

①PINK FLOYD ②KING CRIMSON ③GENESIS ④NEW YORK DOLLS


Q5_1970年代の米シンガーソングライターブームを牽引した一人 Joni Mitchell のマニアックな特色は?

①ウォール・オブ・サウンド ②ギターの変則チューニング ③オープンハーモニー ④ボッサビート


Q6_多くのアーティストがカヴァーする名曲 You've Got A Friend を作ったシンガーソングライターは?

①FREDDIE MERCURY ②JAMES TAYLOR ③CAROLE KING ④PATTI SMITH


Q7_1970年代に花開いた新たなブラックミュージックの形 FUNK、当てはまらないキ-ワードはどれ?

①16分音符を応用したバックビート ②循環3コード ③パターン反復のグルーヴ ④ホーンセクション


Q8_70年代アメリカのFUNKミュージックの代表格、下記のうち当てはまらないのは誰?

①SLY & FAMILY STONE ②JAMES BROWN ③EARTH,WIND & FIRE ④THE DOORS


Q9_メイクや中世的なファッションで人気を博したUKグラムロック、代表格のうち当てはまらないのは?

①T-REX ②DAVID BOWIE ③DEREK & THE DOMINOS ④ROXY MUSIC


Q10_グラムロックに大きな影響を受けたといわれる日本のバンドは下記のどれ?

①BOØWY ②ポルノグラフィティ ③いきものががり ④B'z


Q11_1973年にデビューしたイギリスを代表するバンド QUEEN の音楽的特徴(70年代)のうち、当てはまらないのは?

①ギターオーケストレーション ②多重録音によるコーラス ③ムーグシンセサイザー ④自作の楽器とエフェクト


Q12_イギリスに5年遅れた70年代中盤、USハードロック勢の逆襲がはじまったが、UKとの大きな違いといわれているのは?

①グラムファッション ②テンションコード ③変拍子と転調 ④白人的で明快なリフ


Q13_70'sアメリカンハードロックバンドの代表格、下記で当てはまらないものはどれ?

①TALKING HEADS ②AEROSMITH ③KISS ④CHEAP TRICK


Q14_London Punkに先駆けて勃発したNew York Punk、代表バンドが多数出演した有名ライヴハウスは?

①100 CLUB ②CBGB ③VILLAGE VANGUARD ④THE CAVERN CLUB


Q15_シンプルでキャッチーなメロと革ジャン&ジーンズファッションで人気だったN.Yパンクの代表バンドは?

①THE WAILERS ②TELEVISION ③RAMONES ④SLADE


Q16_1977年、音楽シーンに大きな衝撃を与えたロンドンパンク、その起爆剤となったのはNYパンクと何?

①MODSムーブメント ②サザン・ロック ③パブ・ロック ④フラワームーブメント


Q17_1970年代のオリジナルロンドンパンクの代表的なバンド、当てはまらないのはどれ?

①SEX PISTOLS ②VELVET UNDERGROUND ③THE CLASH ④THE DAMNED


Q18_イーグルスが77年に大ヒットさせた米ウエストコーストロックの金字塔ともいえる名曲のタイトルは?

①マーキー・ムーン ②天国への階段 ③セプテンバー ④ホテル・カリフォルニア


Q19_ウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンによる高度なアンサンブルが特徴のグループは?

①STEELY DAN ②LITTLE FEAT ③Dr. FEELGOOD ④YES


Q20_多くの他セッションに参加しているスーパーバンド TOTO、中心メンバーが結成前にバックを務めていたAORシンガーは?

①DON HENLEY ②BOZ SCAGGS ③MARVIN GAYE ④BOBBY CALDWELL


以上いかがでしたか?



by higehiro415 | 2015-12-11 20:56 | 音楽 | Comments(0)

アラバキロックフェスの全体打ち上げのとき、真城めぐみと飲んでいるテーブルにきた畠山美由紀とマネージャーAさん。「今日も素敵な音をありがとうございました。ところで7/12って空いてませんか?福島のイベントにアン・サリーちゃんと出るのでぜひPAやって欲しいんですよ。」「おれでいいならもちろん!まだ何も入ってないので予定入れとくね」


そんなオファーで音作りに参加させてもらったのが、福島市民家園で開催されたイベント・ForRest 2015での「ふたりのルーツショー(アン・サリー×畠山美由紀)」だ。

リハが午前中ということで10時に福島市内のホテルを出て会場の民家園に向かう。ライヴが行われるのは廣瀬座という明治時代に建てられたという芝居小屋。めちゃめちゃ雰囲気がある。

サポートはいつもの3人。クラリネット黒川さん、ベース織原さん、ギター笹子さん。この3人の繊細でなめらかなアンサンブルに乗り、アンちゃんと美由紀ちゃんの歌声がここに響くのかと想像するだけでうっとりする。

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構造上客席にPA卓を配置できずステージ袖にPA席があったので、リハはかなり細かく客席と袖とステージを行き来しながら音をチェックしていく。PA席で出音(客席の音)をちゃんと聴けないというこの状況は正直ストレスがたまるものだが、それでも経験と想像力をフルに働かせてベストを尽くさねばならない。ただメンバーに近いのでモニターのやり取りがスムーズという利点もある。

こういう場合よくヘッドフォンでモニターしながらPAをやる人が多いのだが、それだと最低限のバランスしかわからず、生音の感じやスピーカーの音質や客席での響きはやはりその場で聴かないとダメだと僕は考えている。参考までに。

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さて本番前になり客席はあっという間に満員になってしまった。500人くらいはいるだろうか。古い建物なのでエアコンはないのだが、自然とそよ風が入ってくるので暑いには暑いがどこか心地よさもある。

ふたりのルーツショーはその名の通り、アン・サリーと畠山美由紀のルーツとなった曲をジャンル問わずカヴァーする企画だ。音楽好きには二人の歌姫がどんな曲を選ぶのかという面白さもある。


この日歌われたのはジョニ・ミッチェル「All I Want」、しばたはつみ「シンガーレイディー」から演歌「矢切の渡し」「おんな港町」、シャーデー「Kiss Of Life」、矢野顕子&忌野清志郎「ひとつだけ」、シュガー「ウエディングベル」、アイルランド民謡「Danny Boy」、ボサノバの名曲「SABIA」、二人の曲を1曲づつやったあとラストはキャロル・キング「You’ve Got A Friend」というセットリスト。


この曲名を見ただけでもワクワクする名曲だらけ。それらがJazzyでボッサなアレンジで演奏され、二人の飛び抜けた表現力で歌われるのだから、それはもう至福としか言いようがない空間であった。名曲が名演されるのだから、老若男女誰もが理屈抜きに楽しめるというのも素敵だ。本当に惚れ惚れするステージだった。

普段は東京で年に数回ライヴをやっているこの企画、ぜひ一度聴いてみてほしい。

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音のほうは客席で見ていた大友良英さん(あまちゃんの音楽作った方ね)に「めちゃくちゃ音がよかったよ!気持ちよかった。」と言われひと安心。気持ちいい音という褒められ方は個人的にとても気分が上がる()。まぁ一番は演者の生音と演奏がよかったということなのだが、その良さを殺すことなく出せたという満足感があった。


それにしてもこのイベント、イベンターや企画制作業者の手を借りず有志の実行委員とボランティアの皆さんで運営していると聞いた。要するに素人の方の手作りなのだが、二日間で8000人もの来場があったらしい。メインのライヴのほかワークショップや出店などもあるし、自然の中に点在する古民家園を散歩するだけでもどこか癒される。

面倒な要求をする飼いならされたアーティスト(事務所)には不向きだろうが、その趣旨と方法論を理解した出演者なら、とても快適なイベントであると感じた。ということは無論お客さんにもその波動は伝わるはずで、民家園全体にほのぼのとした福島らしさと共に実行委員の方々の熱い想いが充満していた。この場所を提供している自治体の理解も大きいのだろうと推測する。とにかく地方でのイベント成功のヒントが多くあったというのも付け加えておきたい。


時間が早いのでメンバーはこのまま東京へ、僕は仙台へと戻る。車を運転していると携帯にメールが入った。美由紀ちゃんからだった。

「すごくやりやすかったです。またまた絶対近いうちに♥」

なんか最近は素敵な人たちと仕事が出来て幸せだなぁ〜としみじみ感じながらアクセルを踏み込んだ。




by higehiro415 | 2015-08-04 16:56 | 音楽 | Comments(0)

森山公一(オセロケッツ/The Ma’am)がキャリア18年目にして初のソロアルバムを6/24にリリースした。その名も「Record !」と題されたそのアルバムは、光るポップセンスとマニアがニヤリとしてしまうマニアックなサウンドプロダクションが秀逸で、音楽の奥深さと軽薄さ()を知る彼にしか作れない名盤だ。


そんな森山のレコ発ライヴにPAとこの日出演のアナログモンキーズの世話役で呼ばれ、大阪まで行ってきた。

イベントなのでステージ転換などあるが、何度も行っているJANUSが会場ということで、そのスタッフの皆さんに手伝ってもらえたので問題なく終えることができた。感謝。


シークレットのオープニングアクトは地元の専門学生女子3人からなるTYFOO-Nが客席から登場し、若さあふれる演奏と寸劇チックなライヴで魅せてくれた。森山が教えに行っている専門学校の生徒らしいが、オリジナル曲のアレンジには至る所に大人向けのアイディアも効いていて、まだまだ荒削りながらキャラもいいし強烈なオリジナリティーを感じる。


続いてはラクライ(from東京)。今回の森山ソロアルバムのプロデュースを担い、素晴らしい仕事ぶりを発揮した毛利泰士くん(槇原敬之などのサポート)率いる3ピースバンド。赤間慎(Dr & Vo)、毛利くん(Ba & Vo)、太陽(Vo & Piano)という編成でねじれたポップソングを連発。さすがの練られたアレンジと演奏力は抜群の安定感があり、グイグイとステージに引き込まれる。全員が歌えるというのもいいし、これだけのポップロック感を出せるバンドもそうそういないだろう。3人のキャラも素敵でまた観たい聴きたいバンドだ。


そして森山がリスペクトする先輩2人組、ANALOG MONKEYS(古市コータロー×浅田信一)がアコギ2本でユル〜く場を和ませる。この日は森山のレコ発イベントということで、コータローと信ちゃんお互いのオリジナル曲をセットリストに入れてあった。もちろんいつもの歌謡曲カヴァーも相変わらず良かったが、このオリジナルをやり合うパターンは今後のアナモンでも是非続けて欲しいスタイルだ。森山のCDリリースを祝うためだけに駆けつけた2人は、貫禄のステージでトリの主役へつなぐ。ラストナンバーはコータローのソロアルバムに森山が書き下ろした名バラードBaby Moonだったのも憎い。


トリはもちろん森山公一。この日は地元大阪でのレコ発にも関わらず東京からのメンバーをサポートに迎えていた。Gt:山本タカシ、Pedal Steel:尾崎博志、Piano:横山裕章、Ba:毛利泰士、Dr:赤間慎という強力布陣。

この日のステージがお世辞抜きで本当に素晴らしかった。こういうライヴは何年かに1度お目にかかるかどうかだ。

緻密さも含んだアルバム曲をどんな風にライヴで再現するのか興味津々だったが、さすがの演奏と表現力で、ガチなのに適度な緩さもある自由度の高いグルーヴを展開。熟成されてはいるがほんのり青臭さも残るなんとも言えない味わいがある。


そして森山の声とメロディーがあらためて超一級品だということも証明してみせた。アメリカのエンターテイメントショーをも彷彿とさせる、良質で心から楽しめるライヴであった。

僕はこの日のためにジェームス・テイラーやザ・バンドなどのライヴサウンドを1ヶ月前から再研究して臨んだ。生音を最大限に生かしながら繊細な部分もきちんと聴かせるヒューマンで大人のサウンドを出してあげたいと思ったのだ。それが僕から彼へのレコ発のプレゼントだ。うまくいってホットした。

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森山がこんな日を迎えることを、きっと多くのファンのみならず各関係者や仲間も切望していたことだろう。才能や実力のある人間は、それをまっとうする義務があると思う。

あれはもう3年くらい前になるだろうか。大阪へ戻った森山と飲んだときに「なんか自分の歌に迷いが生じている」みたいな話題になり「それは今ちゃんと歌ってないからだ!」「あ〜っ、ホンマですわ〜」とタコ焼きをつまみながら話し込んだ夜が懐かしい。


キャリア18年目にして、森山はいま2度目のスタートラインに立った。ここから彼の音楽家としての本当の旅が始まるでのはないだろうか。これからも呑んだくれながら、のらりくらり活動をしていくのかもしれないが、それが彼に合ったスピードならば無理することはない。願わくは初ソロアルバムが一人でも多くの人に聴かれ、今の日本にもこんな音楽があるのだと知ってもらいたい。それが音楽の良心となるだろうし、それを埋もれてしまわないように支えるのが僕ら業界人の使命ともいえる。逆に言えばそう思わざるを得ない音楽の本質とエナジーとセンスが、いまの森山公一の音楽にはあるってことなのだ。

早く東北のほうでもライヴを観せたいなぁ。



by higehiro415 | 2015-08-03 22:41 | 音楽 | Comments(0)

山口洋 (HEATWAVE) × 仲井戸”CHABO”麗市

MY LIFE IS MY MESSAGE TOUR 2015 ~TWO OF US~


6/34 相馬:菊地蔵

初日の相馬には僕と山口洋とローディーのマサミさんが前乗り。翌日に備えステージを組み楽器をセッティングしてから、新品機材のリファレンス(試し音出しチェック)を行う。まずはCD(ストーンズのBlack and Blue)でああだこうだとスピーカーのチューニング。山ちゃんは自分でCDのミックスまでやってしまうような耳の持ち主なので、僕自身もかなりの信頼を置いているのだが、なんといっても多くのPAマンが使う高音質のCDではなくストーンズの70年代の音でチェックしようという僕のやり方を「最高だね!」と喜んでくれる、音に対して同じ感覚を持てる数少ないミュージシャンの一人だ。機材は音を鳴らしていくことで、もっと馴染んで良くなっていくはずと終了。

そそくさと前打ち上げに繰り出す。少しのつもりがけっこう飲んだ。

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本番日早めに会場入りして山ちゃんとサウンドチェック。彼は「ピースメーカーズのギターの人!」と飲み屋で仕入れた僕の昔のバンドネタでからかってくる。

そんなところにチャボさんが登場。第一声は「よぉ〜、マッシュ!()

ギターを持った山ちゃんがそのままステージで文字通り笑い転げた。マッシュとは僕が20代でバンドをやっていた頃のアダ名である。送迎に行ったユハラから聞いたのだろう。タイムリーなジョークであった。

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例年ならツアーファイナルで訪れていた相馬。今回は初日ということで、これまでにはない緊張感あふれるステージが繰り広げられた。白眉はミチロウさんから託された新相馬盆唄。ギターとブズーキによる二人のバトルは本当に頭の中が麻痺するような高揚感を伴う。チャボさんも山ちゃんも、こういうロックじゃない曲をカヴァーするとは夢にも思わなかったと言う曲だが、伝統的和メロに絡む彼らの解釈は完全にロックだ。

大震災以降ここ相馬を中心とした被災地支援を行うMy Life IsMy Message、多くは語らないが音楽で何が出来るのかという命題にチャレンジし続ける姿勢には感嘆する。

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ライヴ後は昨夜に引き続きFood & Bar 101へ。現地協力者の方々とともに楽しい宴。いつものようにオーナーのS沼さんが珍しい日本酒を出してきて飲み比べし撃沈。

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6/5 福島:風と木(ふうとぼく)

メンバー、スタッフ全員でコースター(マイクロバス)に乗り込み福島市へ。

この日は駅前から車で10分ほど離れた住宅地にあるカフェギャラリー風と木でのライヴ。僕も大好きな場所だ。PA機材は石巻のナイスガイH君に持ってきてもらう。


ここは古民家を改造したこぢんまりした店で、決してライヴ向きの形状ではないのだが、作りなのか木の温もりなのかとても音の響きがいい。あちこちのライヴハウスやホールではないお店でのライヴを相当数経験しているが、たまに理論では説明のつかない音の良さ(高音質という意味ではなく心に響くという意味で)を体感することがある。白石カフェミルトンもそうだが、何か音楽の神様が棲みついているのではないかと思う。それは店主の音楽への想いが店内に響かせてきた良質な音楽が、建物に染み付き共鳴しているのかもしれない。

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ライヴは昨日とはまた違ったアットホームさと森を吹き抜け木々を揺らす風のようななめらかなグルーヴが奏でられた。ここで観たい!と思わせる何かがやはりあるのか、お客さんも各地から来ている。ソロコーナーの途中、客席から「ハイウェイのお月様!」の声が飛びチャボさんが急遽歌い出したRC時代の超名曲。いつもなら冒頭だけで終わるのだが、この日はお客さん全員が一緒に歌い出し1コーラス歌いきった。このシーンが今日のライヴの雰囲気を端的に表していたのではないか。もちろん山ちゃんのソロも二人のセッションも抜群のノリを保ちながらエンディングを迎えた。

この日唯一の心残りは、夜にたまたま入ったラーメン屋のスープがぬるかったことだけである。


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6/6 移動日

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コースターにて長野までロングドライブ。車中は音楽の話が中心。僕も他人のことは言えないが、知らない人からすればチャボさんも山ちゃんもただの音楽バカ()である。

長野に到着し自由行動。僕は中古レコード屋を掘ったあと久しぶりの長野をパトロール。Jazzバーらしき店を見つけ入ってみたら、米ホワイトハウスでのライヴ映像を流してくれついつい見入ってしまう。これも素敵な出会いだ。

ホテルへ戻るとフロアの廊下にどこからか漏れるギターの音が響いていた。チャボさんの部屋からだった。



6/7 長野:ネオンホール

初めて行く会場だが、なんというかとても味のあるハコだ。手作り感がありお世辞にも立派とは言えないが、ここも音楽の神様が棲んでいるのだろうとすぐにわかった。

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メインスピーカーは年代物のALTECというオーディオスピーカー。チェックしてみるととても丸みのある耳に優しい音がして、大音量でレコードを聴きたくなる。今夜もいい音を出せそうだ。何より二人の音楽に合った響きのスピーカーとハコ鳴りなのだ。

音の話になるがクリアでハイファイな音がすべていいとは思わない。もちろんそういう音がベストな場合も多々あるが、肝心なのは演者の音楽性を最大限に生かす音、そして耳が疲れないような音質を僕は目指していきたい。


チャボさんが会場にイン。山ちゃんは朝イチから僕らの楽器搬入など手伝ってくれていた。おれセッティングするの好きなんだよ、とは言うがなかなか出来ることではない。

「マッシュ、昨夜はどこか行った?」「それがチャボさん。たまたま入ったJazzバーでホワイトハウスライヴって映像見たんですが、B.Bキングとジェフベックのギターでミックジャガーが歌ってましたよ!」「うわっ。マジで?お前だけ楽しみやがってこのやろ〜()

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本番は言うまでもなく素晴らしかった。オーディエンスも熱く、現地でスタッフをやってくれた方々の尽力も相まって、さらに変幻自在に歌とギターを操る二人。ギターはもはや肉体の一部と化しているし、瞬間のひらめきをアドリブで音にする職人技はそうそう真似できないだろう。セッションコーナーは同じメニューながら、毎日違う曲のように聴こえてくる。これこそ培ってきた強靭な感覚というべきか。まさにライヴなのだ。そしてこの日の「満月の夕」は僕が知っている中でも1、2を争う美しさをまとっていた。多くの人が目に光るものがある。


打ち上げはこの日の首謀者である地元のT氏に連れられおしゃれな個室イタリアンへ。美味しいワインを飲みながら最初に聞いたロックは何か?など音楽遍歴の話題で盛り上がる。その後数名でアイリッシュパブへと移動。ギネスやシングルモルトで長野の夜を締めくくったのであった。

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6.14 東京:渋谷マウントレーニアホール

横浜、下北沢を経ての渋谷ファイナル。光栄にも最終日のPAを任された。自分のスケジュールは強行軍であったが、そんなことは全く気にならないほど気合がはいる。この恩に応えるにはいい音を出すしかない。

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リハが始まる頃、クアトロ入り前の古市コータローが顔を出してくれた。先日の彼のBDライヴにゲスト出演してくれたチャボさんにお礼を言いに来たのだ。そしてお互いずっと知ってはいるがちゃんと話したことはなかったという山口洋との談笑も実現。意識し合っていた日本のロック界でもトンがった部類の二人が、50歳を超えてようやく距離を縮めた瞬間でもある。いい光景だった。

(この時の様子はコータローのブログ参照)

http://www.pci-jpn.com/kotarofuruichi/archives/2015/06/210.html



リハは念入りに。この日はゲストに矢井田瞳を迎えての3マンだった。リスペクト感を保ちながらもそれぞれの個性がぶつかり合い溶け合う気持ち良さがある。音作りは苦労したが何とかいい感じで本番を迎えられてよかった。

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ライヴは3マンということで休憩を挟んだ2部構成。ソロパートを短縮し3人のセッションが盛り込んである。チャボさんと山ちゃんの男臭い音のぶつかり合いもいいが、ヤイコの癖のある節回しの澄んだ歌声が混じると、これはこれで素晴らしい科学変化が起きポップ感が増す。


打ち上げのときにヤイコ本人にも伝えたが、とても繊細で難しいと思われるアコギ3本のアンサンブルもナイスだった。3人がそれぞれの音をちゃんと聴き瞬時に効果的にギターを絡めてくる感じは、アイリッシュミュージックっぽくもありサウンドの奥深さをより素敵に演出してくれた。そんなことも含めてすべてがファイナルにふさわしいライヴだったように思う。

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3時間ほどのライヴはこの夜も「満月の夕」で締めくくられたのだが、エンディングSEThe Long And Winding Roadが鳴り響き客席から大きな拍手と歓声が湧くなか、チャボさんが山口洋を指差してマイクで言い放った。

「コイツは日本のロックの誠意だ!」

スクリーンには山ちゃん直筆のyour life is your messageという文字が映し出されていた。


このツアーの苦労だけではない、ロックに人生に真っ直ぐすぎるゆえに険しい道を歩んできたであろう山ちゃんにとって、これ以上の賛辞はないのではないか。そしてそれを察して本気でその言葉を吐いたチャボさんもイカす。

その瞬間山ちゃんの瞳に涙があふれたのを僕は見逃さなかった。美しい男泣きだった。本人は認めないだろうが()

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渋谷の雑居ビルのなかにあるイタリアンで打ち上がる。このメンツ(この日はヤイコもいたが)での打ち上げは「かんぱ〜い!おつかれさま〜」みたいなノリではなく、今日のライヴのことを反省したり反芻したり、まわりのスタッフのことを気にかけたり、音楽の情報交換などを普通に会話するので、打ち上げというよりは仲間との親密な飲み会のような感じがする。

事務所社長のEさんや山ちゃんが常々言う通り、ここでもチャボさんは相手のことしか考えていないように写る。いや本当に自分のことなど考えていないのかもしれない。いつも相手のことを気にかけてくれる。それは優しい性格だということもあるだろうが、要は器の大きさなのだろう。

いいミュージシャンにはいいスタッフが付いている、とよくいうが、つまりは音楽家であろうとサラリーマンであろうと、プロとしての意識や技術はもちろん最終的にはお互いをリスペクトできる人間力(といっても大袈裟なものではなく相手を思いやるということ)がものをいうということだ。そんな人が集まってのツアーだからこそ何のストレスもなく一緒に仕事も会話もできる。人生の教訓にもなるツアーだった。


途中クアトロの打ち上げを終えたコータローが合流。マーシャルアンプ談義で少年のように盛り上がる50代3名+60代1名をヤイコはどんな思いで見ていただろうか()

最後は「きょうはなんかコータローの打ち上げみたいだな!」というチャボさんの言葉でお開き。チャボさんとヤイコをタクシーまで見送り、僕らはもう一軒と渋谷の裏通りに消えたのだった。



追伸。

数日後、山ちゃんから仕事の荷物が送られてきたのだが、短い手紙が添えてあった。

「ヒロくん、ツアーではいい音をありがとう。あとコータロー君も紹介してくれてありがとね!」




by higehiro415 | 2015-07-31 12:35 | 音楽 | Comments(1)
この1月に福島テレビで放送された特番「福島望郷〜円谷幸吉物語」のエンディングテーマとして、堀下さゆりが書き下ろした新曲『茜色の空』。番組にリンクしながらも、この時代を生きるすべての人に響く応援歌のようなバラードだ。
ポップさを保ちながらも切なさと力強さが同居した、彼女のメロディーセンスが詰まった名曲である。
ピアノとストリングスだけというシンプルなアレンジながら、流れるようなメロディーに情熱的な弦の旋律が重なり合い、大自然の風景を見事に連想させてくれる。弦は各方面で活躍をみせている須磨和声くんにお願いしたが、とても創造的なナイスフレーズを奏でてくれた。

あまりにもいい曲なので、リマスタリングしてハンドメイドシングルとして会場限定で皆さんに届けようということになり、3ヶ所だけだがミニツアー(アフタヌーンライヴ)の開催が決まったのでお知らせします。
なお今回はピアノ弾き語りのスタイルですが、新曲をいくつか聴かせてくれそうなので、そちらも乞うご期待。
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堀下さゆり*ライヴ会場限定シングル「茜色の空 tv version」リリース記念*
solo acoustic one-man live 〜君ノ街ノ空〜

9.12(土)
名古屋:Paradise Cafe 21

9.20(日)
東京:北参道ストロボカフェ

9.27(日)
仙台:Cafe de Lucille(カフェ・ド・ルシール)

時間・料金は各公演共通
12:30 open 13:00 start
¥3,500(1drink別)

チケット予約は6.21(日)AM10:00〜下記メールにて受付開始!
公演名、希望枚数、お名前、ご住所、電話番号を明記の上お申し込み下さい。
確認後3日以内に詳細をメール返信しますので、迷惑メールフィルターなど設定の方は上記アドレスからのメールを受信できますよう再設定をお願いします。
なお各公演、席に限りがありますので、定員に達し次第受け付けは終了させていただきます。

独特のポップでコケティッシュな世界観をぜひ!



by higehiro415 | 2015-06-18 17:10 | 音楽 | Comments(0)
あっという間にGWも過ぎ去り、夏に向けていろいろ準備する時期になった。
年々ときが経つのが早まっている感じがするのは、気のせいだろうか。
まぁそこそこ仕事があるからだと自分を納得させてはいるのだが(笑)。

さて今月〜来月の楽しみなライヴ(仕事)について記しておくので、是非チェックしてみて下さい。
どれも素敵な音楽空間になること間違いなしですよ!


奇妙礼太郎〜弾語りワンマンライヴツアー2015〜
5/23(土)仙台:桜井薬局セントラルホール
☆約2年ぶりの弾語りツアーは仙台からスタート。奇妙くんに似合うであろう老舗映画館でのツアー初日、PAを担当します。
彼とはもう何度も仕事させてもらっているが、最近はリクオ、中川敬、チャボさんなど、僕が馴染みの方々とのコラボもあったようで、ますます親近感が湧いている。
TVCMでも人気の最高にソウルフルな歌声は、一聴の価値あり。


古市コータロー 51st Solo Acoustic Live【My Rule】
5/27(水)神戸:liveact bar VARIT 当日券あり!
5/30(土)東京:Zher the ZOO YOYOGI sold out !
☆アラバキRock Fest.で文句なしの大トリを務めたThe Collectorsのギタリスト古市コータローが贈るスペシャルバースデーライヴ。
昨年初めての単独弾き語りライヴツアーを大成功させ多くのファンが待ち望んだ第2弾は、さらなる進化を遂げたステージが期待できる内容になるだろう。予定セットリストも磐石のラインナップ。乞うご期待!
もちろん高音質でお届けしますよ。


山口洋(HEATWAVE)×仲井戸"CHABO"麗市
My Life Is My Message 2015〜TWO OF US〜
6/4(木)相馬:菊地蔵(フレスコキクチ相馬店)
6/5(金)福島:風と木(ふうとぼく)
6/7(日)長野:ネオンホール
☆山口洋とチャボさんという日本が誇るロックギタリストの豪華共演。昨年に続き何ヶ所かPAをやらせていただくが、相馬はこのプロジェクトの最終地という意味合いもあり、すごい奇跡的なライヴが繰り広げられてきた。今回はリニューアルした菊地蔵のこけら落としでもあり、ますます楽しみである。
福島は二人も大好きなカフェギャラリーで。古民家風の小粋な建物、有機無農薬の食材を使った料理など、とにかく僕もプライベートでもお邪魔する素敵な場所。こじんまりとしたスペースではあるが、ここも音楽の神様が宿っているのか、数々の名ライヴを目撃してきたので、今からワクワクする。
そして長野、僕は初めて行く会場だが、とても味のある空間だと聞いている。メンバーとの車移動も含めて楽しみな旅になりそう。


松島パークフェスティバル2015前夜祭スペシャルライヴ
6/13(土)マリンピア松島水族館跡地
出演:LINDBERG / 岸田繁(くるり) / 坂本サトル / 森重樹一(ex.ZIGGY)
Openig Act:CHEAP PURPLE / 幹miki / 伊東洋平(ex.イケメンズ)
☆4年ぶりに再開通するJR仙石線を記念して、初めて開かれる日本三景松島での音楽フェス前夜祭。
僕の同級生でもあり現在は松島在住の名キーボードプレイヤー佐藤達哉(aiko、リンドバーグ、坂本サトル...他サポート)が中心となり組織された実行員会が主催。僕も全体の運営やブッキングなどアドバイザー的な感じでお手伝いしている。もちろんPAも。
会場は宮城県の人ならば思い出にあるだろう松島水族館跡地(先日閉館したが、まだ残る建物を使い開催)。ここに上記の面々が集いライヴを繰り広げてくれる。
CHEAP PURPLEはディープパープルを完コピする偉大なるアマチュアバンド(笑)。佐藤達哉ほかボーカルNaobowもギターBunBunもベースの平間至(写真家)も同級生。平間は高校のクラスメートでもあり、1年ぶりの再会も楽しみ。ドラムはリンドバーグのチェリーさん。岸田くんのソロというのも貴重だし、サトルはいつもと違う形態での編成らしい。
これを機に毎年開催していきたい!という実行委員会の熱い思いがあるようなので、皆さんも応援してあげてほしい。出店なんかもあるようなので、まずは是非ご来場を!


とまぁこんな感じが夏前までの主な予定。
夏の物件に関しては後日あらためて書こうと思うが、
7/3は大阪での森山公一レコ発ライヴ(with アナログモンキーズ、ラクライ)、
7/12は福島のイベントTHE FOR 座 REST 2015に出演のアン・サリー×畠山美由紀ふたりのルーツショー、
7/18,20は浅田信一のSMILEトリビュートアコースティックライヴ、
7/24には古市コータロー仙台リベンジライヴ、
8/27は浅田信一BDスペシャルバンドライヴと、これまた楽しい企画が目白押しなのである。

息切れしないようにビタミンを摂取して臨みたい。w



by higehiro415 | 2015-05-16 14:46 | 音楽 | Comments(2)

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昨年12月、人生初の弾き語りソロツアーを大成功させたあの男が、

多くのアンコールの声に応え、再びアコースティックギターで歌う!


東京公演はソールドアウトとなりましたが、

神戸公演のみ若干チケットあります!


古市コータロー

51バースデー弾き語りライヴ

my rule


2015527() チケット残りわずか!!

神戸:kobe liveact bar VARIT

19:00/19:30

定員120

1階イス80/2階立見40

全席自由¥5,0001D

groovecouncil@gmail.com

古市51神戸係まで

枚数・氏名・郵便番号・住所・電話番号・メールアドレス

を必ず記入の上お申し込み下さい。


2015530()  SOLD OUT !

東京:Zher the ZOO YOYOGI

18:00/18:30

定員130

(イス50/立見80

全席自由¥5,0001D

企画制作:GROOVE COUNCIL


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by higehiro415 | 2015-03-28 22:42 | 音楽 | Comments(0)
...①より続く


2/10 移動日
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移動前に、朝うどん。これは食べたほうがいい!と聞いていた釜バター。卵かけご飯+カルボナーラのような初めての味。美味。
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鳴門海峡〜淡路島経由で名古屋まで心地いいドライヴ。
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早めに着いたのでコメ兵へ出掛け楽器や服を物色。夜は味仙本店で台湾ラーメン。
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2/11 名古屋公演
朝はコメダ珈琲、昼は寿司。さすがにご当地グルメを食べ続けたため普通のご飯が恋しくなってきたのである。
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会場のParadise Cafe 21は、僕も信ちゃんも初めてだが、知り合いが何人かライヴをやっていたので心配はしていなかった。
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開場時間になるとほぼ満員のお客さんがフロアを埋めていく。前回、前々回のツアーでは名古屋には来られなかったのだけれど、今回は名古屋のファンの方々からの熱い要望もありブッキングできた。
とても温かい雰囲気のなか、ほぼ完成されたステージング。素晴らしいライヴだ。声もよく伸びていて、余裕すら感じさせる。
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アンコールが終わっても拍手が鳴り止まず、急遽ダブルアンコールとなった。名古屋をブッキングしてよかった。
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打上げはホテル近くの肉バルでステーキとワイン。手伝ってくれたRちゃんも交え、今後のことなど楽しく雑談。解散後、旅も終わりだねぇと部屋飲み。何日か前は「まだ半分だよ。今回は長いね。」などと言っていたのに、あっという間だ。
こんなに毎日楽しく過ごせたツアーはない。確かに寂しくもあるけれど、今回はCDのことや20周年企画など次への事がいろいろ考えられる状況なので、いつもほどではない気もする。


2/12 移動日
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東京へ戻る前にどうしても寄っていこうと、ひつまぶしを食べに行く。開店30分前から行列で僕らは並んで待つ。ここのうなぎは日本一うまい!という情報が信ちゃんの元に入ったのだ。
席に着き待つこと30分。見るからに美味そうな色と匂い。浜松出身でうなぎの美味しさを知り尽くす信ちゃんも唸る極上の味だった。
しかし今回の旅は相当なグルメツアーでもあったなぁ。体重計が怖い(笑)。
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東京へ戻り夕飯まで少し時間があった。信ちゃんが「ヒロさん長い旅と運転で疲れたでしょ。ホテルの近くにマッサージ屋さんあるから行ってきたら?」とおこづかいをくれた(笑)。要らないよ!というのも野暮なので、ありがたくいただいて体をほぐしに行った。

その後インドカレー屋で合流し、2次会は会員しか入れないという酒屋さん飲み屋へ。
ここで彼はこのツアーでの収穫や気持ちに整理がついたこと、今後の自分の活動について思うことなど話してくれた。そしてファンやスタッフ、そして僕への感謝の気持ちも。

こちらこそ!と僕も言った。地方在住の僕にすべて任せてくれて、感謝するのはこっちのほうなのだ。それ以上は照れ臭いし、なんか最後っぽくてしんみりするからやめたが、こうやって信頼と実績を積み重ね、次につなげていける仲間というのは、そう多くない。
会った瞬間の勘みたいなフィーリングもあるが、そこに時間をかけて揺るぎない損得なしの絆みたいなものを構築できる人間関係って、とても大切な宝物ではないか。
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2/14 東京ファイナル
ホテル近くで合流しZher the ZOO YOYOGIへ。いよいよツアー最終日である。
この会場も何回目だろう。完全にホームグラウンドと感じるほど、ハコもスタッフも馴染みとなった。リハが始まるころ、リハの頃に行こうかな、と予告メールを昨日くれていた古市コータローも現れる。
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僕はこの日何故か無心の状態でいられた。もちろんツアーの疲れもあったのだろうが、それよりはツアーで鍛え上げられたというか、とにかく余計なことは一切考えずに集中してファイナルに臨みたいと思っていた。
リハは信ちゃんの調子もバッチリだったし、僕の音のほうもコータローの助言もあり文句のない出来で本番を迎えようとしている。
照明には会長(岡野さん)が来てくれていた。最高の舞台が整っていた。
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「信ちゃん、そのハミングバードいい音してるねぇ〜。ちょっと弾かせてよ。」
「ピックアップ変えてみたんですよ。コータローさん弾いたらもっとイイ音出ますよ!」
「あ、本番前、今日おれチューニングするから。」
「マジすか?」
「もちろんだよ!おれのとき信ちゃんやってくれたじゃん。」
とてもいい光景だ。
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開演直前、予定通りコータローがステージに上がり2本のギターをチューニング。客席がざわめいたのは言うまでもない。
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SEの代わりに今回ツアー中に撮った写真をスライドショーにして上映し、いよいよ信ちゃんが登場してくる。歓声と拍手と興奮の溜め息が漏れた。

ライヴは言葉では言い表せないほど、とにかく素晴らしかった。
各地を回って受け取ってきた愛(声援)、満員の客席からの熱気、そして見守る仲間や後輩たちの視線を一身に背負って歌い演奏する姿は神々しくもあり、まさに唯一無比の浅田信一ワールド。決して派手でははいが、じわじわと地面に染み入る雨のように、僕らの心に確実に浸透して溶けてゆく至高の楽曲と歌声は、時に激しく時に緩やかに魂を揺さぶる。自由であるが完璧だ。
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本当にこのツアーは彼にとってかけがえのないものになったのではないかと思う。ということは関わった自分にとってもそうだし、それを見届けたファンの方々も然り。
照明も素敵だった。見事に信ちゃんの歌の世界観を表現していて、音もそうだが、裏方のやるべき事というのは、それに尽きるのではないだろうか。それが少しでも多くの人をハッピーにする手助けになれば最高だ。
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音源収録に来てくれた土田D、ギターテックOmotoさん、車を出してくれた米良さん、物販コーナーを仕切ってくれたCK先輩&Rちゃん&viola奏者の景子先生、マネジメントのR×R、手土産を持って顔出しにきてくれたミュージシャン毛利くん、nicotenのメンバー、照明の会長、ザーザズーのマティ君と會田ちゃん他スタッフ、抽選会まで手伝ってくれたコータロー、そしてあの場にいた皆さんとツアー中協力いただいたすべての方々に感謝。
主役の信ちゃんには最大の讃辞も付け加えたい。本当にお疲れさま&ありがとう。
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こうして半月強に及んだツアーMartin, Gibson & Me 2015は終わったわけだが、僕の立場でもちろん次への反省と構想はあるものの、やり残したことはないと断言できる。
それだけ一生懸命で充実したツアーだったし猛烈に楽しかったので、一抹の寂しさはあるものの、それよりも今は、覚醒した浅田信一のこれからが楽しみで仕方ないというのが本音だ。

次があるって、なんと素晴らしいことか!
まだまだケツは叩かせてもらうよ(笑)

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by higehiro415 | 2015-03-01 00:11 | 音楽 | Comments(5)