佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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ぼんやり仕事のことなど

自分の仕事って料理にちょっと似てるなぁとよく思う。
材料(音楽)がないと成り立たないところとか、同じ材料と調味料を使っても人によって味(音)が違うところとか。

親戚などに仕事の説明を求められると、料理に例えて話すことが多い。
でも決して料理人ではないところが、これまた分かりづらいのだが。

素材が曲だとすると、人様にお出しできるように調理するのは演奏者。
となると僕の役目は皿をチョイスして、見栄えよくそれを盛り付けするようなものか。
大したことはない役目かもしれないが、やはり食欲をそそったり料理を引き立たせるのに一役買うことはできる。

それでも人それぞれ好みもあるだろうし、料理が旨ければ器は気にならないという人もいるだろうと考えると、自分のやってることが無意味に思えたり信念が揺らいだりすることもある。

こんなご時世なので僕らの業界もいまだ不況のドン底にいるからして、特に仙台という地方都市にいると、ちょっと安く仕事を請負わないとなかなか厳しい状況だったりする。
僕のような仕事においても「安かろう悪かろう」的なニュアンスで発注が為される場合が多々あるのを、ここ何年か見受ける。

高級牛肉を出す店もあれば吉野家もあり、ポール・スミスもあればユニクロもあるように、予算やニーズに応じて選択肢が多いのは悪いどころか大いに良いことだと思う。

しかしだ!
それと同じように考えられないからマズい。
はっきり言ってしまえば、機材も腕もまともじゃないのに、安いという理由だけで繁盛している同業者がいたりするのだ。
これは何も誰かを非難しようとか、上から目線で言っている訳でない。

メンテもされておらずちゃんと音も出ない機材で、基本知識も音(楽)への愛情もない人が偉そうに音響エンジニア顔してるのが、とてつもないジレンマなだけなのである。
そして、それには気付かずにそういうPA(音響)で演奏しているアマチュアミュージシャンを見るにつけ、とても可哀想になったりする。

発注者や演奏者がそれでいいなら問題ないじゃん!聴く人が音を気にしないなら別にいいじゃん!と言われればそれまでだが、僕らのように特殊な業種は食べ物や洋服と違い分かりづらい面があるので、それで片付けてはいけないような気がしている。
分かりづらいという事は、選ぶほうもきちんとした理由で選べないからだ。

材料費や手間や儲けを抑えて値段を安くし、その中で少しでもいいものを提供するのは企業努力だが、そういう努力ではなく選ぶ基準が曖昧なのをいいことに安さだけで仕事を取るのは、何だか騙しのような気がしてならない。

うちの牛丼は安くてお得ですよ!と言いながら、牛ではない他の腐りかけの肉を使い、ろくに調理もせず提供するようなものだ。

牛丼ならばそんなインチキで不味いものにお金を出す人はいないだろうが、これが食べた事がない、もしくは本来の味が分からないものだったらどうだろう?
ちょっとおかしいけど、こういうものなんだろうなぁ、安いし…と思うしかないのではないか。

せめて安いとは言えお金を取る以上、最低限のサービス(音や演奏者に対する誠実な対応とか)は必要じゃないのだろうか?

何故こんな話で熱くなっているかと言うと、そういうマヤカシ業者のせいで、きちんと音(楽)に向き合っている僕のまわりのエンジニアやPA業者が不況の底に喘いでいるからだ。
このままじゃ、いつか本物の人たちがいなくなり、そうなると本物だと見分ける人もいなくなり、しまいには本物自体が無くなるのでは?という得体の知れない恐怖感がある。

まぁ、僕らのような嗜好品的職種に本物などハナからないのかもしれないが、真剣に向き合ってる人がいる限り、そういう本物みたいな言葉が無くなってしまったら、存在価値さえ吹っ飛んでしまうのだから、やはり考えざるを得ない。

なので仙台の音楽人や音に関わる人(もちろん自分も)のためにも、ちゃんとしているものとそうでないものがあるよ、と身を張って唱えている最近なのである。

相変わらず商売にならない理想を追う馬鹿野郎だが、性質なので仕方ない(笑)。


さて話は変わって、前に仲のいいミュージシャンに「よっ!日本で100本の指に入るサウンドエンジニア!」と冗談交じりに言われたことがある。
ジョークとは言え、これには喜んでいいのやら悲しんでいいのやら、とても複雑な気持ちになった。

確かに日本全国には巧い(いい)エンジニアがたくさんいて、東京・大阪だけでもかなりの数になるだろう。
そう考えると100本の指に入るってことは名誉なことであるし実際そこまでも及ばないのかもしれないが、心情的には50本の指くらいには入っていたいと思ったりするのである。
やはりプロである以上は高いところを目指したいではないか!

それでも何が一番か?などと判断できる仕事でもないので、僕は僕にしか出来ないこと(こういうのOnly Oneって言うの?w)をやるしかないのだ。
もちろん腕がいいのは必須条件だが才能や実力も限度があるだろうから、それ以外の付加価値も込みで、仕事をくれた人が喜んでくれたらいいなと思う。

職人なのだから黒い作業服で黙々と仕事をするのも恰好いいが、性格上無理だ。
音もいいが、親しみやすくてオシャレで音楽を愛していて、ちょっとふざけてるけど情熱もあり、何より笑顔を忘れたくない。

なかなか難しいとは思うが、飄々と爽やかに仕事をしていくのには心掛けが大切だし、どんな仕事でも最後にモノを言うのは人間力であると感じているからだ。

簡単に言えば、ただ気持ちよく楽しく仕事がしたいのです、はい。歳かなぁ〜?w
もちろん聴いてくれた人には、イイ音だったなぁ〜だけで充分なのだが。


制作やマネージメントのことも知っていて運転もお任せ!とか、唄って踊れるサウンドエンジニア!とか、イギリス仕込みのヒゲサウンド!みたいな売り文句もあったほうがいいのかな?(笑)

なんてことを、ぼんやり考えながら珈琲をすする夜もあるのだ。
by higehiro415 | 2010-10-29 02:34 | 日記
カフェ通いは長い。
学生の頃はカフェなどというオシャレな呼び名ではなく、喫茶店と言ってたけど。

部活を引退した高校3年の夏以降は、仙台市内の喫茶店を隈無く探索したものだ。
その頃はまだ珈琲が別段好きという訳ではなく、注文するのは多くの場合カフェオーレやクリームソーダだったりするのだけれど、とにかく大人に交じってお茶を飲むという行為と喫茶店の雰囲気が、何となく気に入っていたのである。

そして、その嗜好は変わることなく現在に続いている。
いまは仙台にも本当に多くのカフェがあるが、店内の雰囲気だけではなく珈琲やスウィーツやフードの旨さ、そしてオーナーや店員さんの態度なども好き嫌いの重要な要素になっているので、僕も大人になったのだと実感する(笑)。

旨い珈琲を飲みながらぼんやり考え事をしたり、作戦を練ったりしている時間は何故か心が落ち着く。
珈琲豆の香りというアロマ効果もあるのだろうか。

そこで数あるカフェの中でも定期的に行ってしまうお店を選んでみた。


SENDAI KOFFEE CO.(センダイ・コーヒー)
イケメンオーナーが以前からの友人というのを抜きにしても、相当落ち着く穴場的カフェ(3年前オープン)。
裏通りという立地もいいし、広めのフロアに揃っていないアンティークのテーブルとイス、ウッドベースとアップライトピアノも雰囲気を醸し出すオブジェのひとつだ。
口コミや雑誌掲載により人気で、オリジナルのブレンド珈琲は濃いめで好み。
最近ではちょこちょことライヴイベントも行っている。


cafe haven't we met(カフェ・ハヴント・ウィ・メット)
ケニー・ランキンの曲名から名前を付けただけあって、BGMなどとてもセンスの良いカフェ。
珈琲だけでなく他のドリンクやフードも旨く、元祖渋谷系を継承する雰囲気を持ったお店。
置かれた本もスノッブなものサブカルもの、音楽ものから平間至の猫の写真集まで、時間つぶしに最適。
ひと休みしたい時によく行く。


カフェ・ド・ギャルソン
昔ながらの老舗カフェ。
丁寧に淹れた珈琲(種類も豊富)の他にもココアなどの人気ドリンクもある。
長年揃えてきた、それぞれの珈琲カップを眺める楽しみもある。
打合せでよく利用するお店。


Cocteau(コクトー)
ウッドな雰囲気のカフェ。
仙台駅東口近くの小さなビルの2階にひっそりと佇む感じもいい。
自家製スウィーツや季節のフードもボリュームがあり、ビールも飲める。


cafe Mozart Atelier(カフェ・モーツアルト・アトリエ)
街から離れた広瀬川を望む場所にある大人気のカフェ。
一番町にあるカフェ・モーツアルトの支店だが、さすが老舗がやっているだけありソツがない。
ドリンク、フードともに充実し、ライヴスペースとしても機能している。


Con-Combre(コン・コンブル)
仙台駅近くの裏路地にある、食事メニューが充実した大衆的なカフェ。
ランチ時や土日はOLさんでいっぱい。
空いている15時くらいにサクッと珈琲とおやつをいただきに行く。


COMFY(コンフィー)
仙台市郊外(黒松)にポツリとあるレストラン&カフェ。
とにかくシェフこだわりの創作フードは、すべてが美味!
欧州アンティークの家具と食器は、売り物にもなっているフレンドリーなお店。


Patisserie cafe Cadette(パティスリー・カフェ・カデット)
仙台フォーラム近くにある小さくて可愛いカフェ。
その名のとおり手作りの焼き菓子が食べられるお店。
店主もキュート。(大事です!w)


火星の庭
マニアックな古本屋とカフェがドッキング。
タコライスとカレーが旨い通好みなお店。
オーナー夫妻と仲がいい友部正人さんもよく来店している。


DE STIJL KOFFEE(デ・スティル・コーヒー)
カフェというより珈琲豆屋さん。
焙煎にこだわった新鮮な豆しか置いておらず、とにかく安くて旨い!
スタンドバーで立ち飲みも可能。


cafe Loin(カフェ・ロワン)
松島・西行戻しの松展望台内にある絶景カフェ。
とにかく松島湾を一望でき春には桜の名所でもある絶好のロケーションを活かした店構え。
軽食とフランス仕込みのスウィーツが味わえる。ソフトも美味。
大人のカップルにおすすめだが、土日は大混雑の場合があるので要注意。


あ〜、書いてたら行きたくなってきちゃったぁ〜。
by higehiro415 | 2010-10-23 22:14 | グルメ

小説・Good Luck,Boy.


ステージで演奏する4人組は、カラフルな衣装を着ていた。
それは天然色とか派手というよりも、サイケデリックな風合いだ。
Quick One(The Who)のレコードジャケットのようだな、と音羽金也は思う。

サウンドは硬質だがメロディアスで、長身のボーカリストはかなりキーが高い。
冷静に見て演奏もいいし、イギリスっぽいModなファッションもいい。
メロディーは‘60年代ブリティッシュの匂いを醸し出し、ボーカルと同じくらい長身のギタリストはRickenbackerをかき鳴らしていた。
2枚目のアルバムをリリースしたばかりのツアーのようだったが、客は20人くらいしかいなかった。

地元仙台で独自のイベントを企画制作している小さな音楽事務所に転職していた金也は、ある日レコードメーカーのW氏に「とにかく一度聞きにきてくれ。詳しくはそれから」と説得され、このバンドのライヴに来ていた。

ライヴが終わり、W氏と共にフロアの外へ出て、楽屋の手前のベンチに腰をおろす。
「はじめて見ましたけど、いいですね、このバンド」
「だろ?客が入ってないのがもったいないよな!」
「仙台だからですかねぇ?Modsって、あまりいないし」

「ま、とにかくさ、このバンドを東北で何とかしたいんだよ」
「なるほど。で、どうするつもりなんですか?」
「そこだよ、金也ちゃん!だから来てもらったんだろうが」
「は?イベンターのN社長と話したほうが早いんじゃないですか?」
「いや〜、それがちょっと難しそうなんだよな、理解してもらうの」
「こんなにいいバンドなのに?」

「そう。そこでだ。金也ちゃん、やってみる気ない?このバンド」
「えっ?イベンターとして・・・ですか?」
「うん。金也ちゃんとこに移そうと思ってる。こういうバンド好きでしょ?わかってくれる人がやったほうがいいんだよ。動員100人目標ね!」

その時ガチャリと楽屋のドアが開いて、長身でおかっぱ頭のボーカルが出てきて唐突に言った。
「ねぇ、きみさ、Modsなの?」
この瞬間、彼らと金也の長い付き合いがスタートした。



世は第2次バンドブームと言われはじめ、雨後のタケノコのように新人が現れた。
原宿のホコ天や、TVでのイカ天、宝島などの音楽雑誌もそれを増長させた。

仙台にもいくつかイベンターはあったが手が回らなかったのか、客が入る、いわゆる儲かるバンド以外にはあまり手を出していなかった。

金也が転職した事務所は、それ以外、つまりはこれからブレイクしそうな若手バンドや福岡出身の「めんたいビート」と呼ばれた硬派なバンド達など、大きい会場では動員がきついが、小中規模のホールなら確実に観客を熱狂させる魅力と実力を持つバンドを次々と手掛けていく。

東北6県ツアーも頻繁にブッキングし、金也はいくつものバンドと1台の車で東北を巡った。
運転、当日のライヴの仕切り、東京からPAオペレーターが来ない多くのバンドのPAも兼務した。もちろん夜の打ち上げの仕切りや精算も。

また毎年夏には、恒例の野外ロックフェス「R&R五輪」も仙台郊外で開催。
金也はステージプラン、PAプラン、バンド選定、当日の運営スケジュールなどを手掛け、プロデューサーである変わり者の社長のもとイベントステージ責任者として奮闘した。

それ以外にも地元音楽誌でツアーレポやレコードレビューを書いたり、いろいろなミュージシャンをゲストに招くエフエム番組のDJをつとめ呑み屋トークを展開するなど、PA(音響)技術のほかに今まで得ることが出来なかったソフトの部分で、多くのスキルを身につけることとなる。

彼自身のバンド活動も平行していたので、3ヶ月休み無しなんてのもザラだった。
それでも若さと情熱といくつかの素敵なミュージシャンとの出会いが、金也を支え続けた。



前身は、ポーランドに生まれドイツで活動したマルクス主義の政治理論家であり革命家の名前をバンド名にしていた。
その後メンバーを替え、ニューオーリンズのスープの意味を持つバンド名で、いくつかのレコード会社の争奪戦ののちSONYからライブビデオでデビューする。

金也は中野サンプラザで、はじめてデビュー前の彼らを見た。
うねるジャングルビートに、言葉遊びのような独特の日本語歌詞がのる。
ポップだが渋いその感じは、これまで聞いたことがないジャパニーズR&Bだった。

そのボーカリストは裸足が似合う男で、一緒に仕事をするようになりライヴ翌日に金也がホテルへ迎えに行くと、時間前にはロビーにいていつも新聞を読んでいた。
ヒッピー的なスタイルがトレードマークだったが、実は知性派で、普段はステージ上とは別人のような物静かな男であった。

年齢は金也のひとつ上だったが、それ以上に達観した感じに見えた。
それでも音楽や平和の話題になると、少年のような目で熱弁をふるったものだ。
(彼は今も天国で極上のR&Bを奏でているに違いない)

そんな仕事を超えた音楽人との交流は、まだ20代だった金也に大きな勇気を与えた。
もちろん音楽的なものや波長や人間的な理由で、関わったすべての人たちと深い話をした訳ではもちろんなく、どちらかと言えば打ち解け合えたのはごく少数であったが、その分密度は濃い。

一緒に悪ふざけばかりしたピエロのメイクのボーカリスト、ライヴでも共演した双子ミュージシャンの兄、とことん酒を飲んだ「影の人形」ボーカリスト、Pub Rockの話題を競い合った名前の通りに骨太ギタリスト(合掌!)などなど。

どれが特別ということではなく、どれもが特別だった。

点がだんだんと増えて、やがてそれが時を経て線で結ばれる日が来ようとは、当時の金也は知る由もなかった。
同時に自分を省みる時間もなく猛スピードで過ぎ去る毎日が、金也の精神状態を間違いなく蝕んでいっていることにも気づかずにいた。



「ほんとに行くのか?」
「はい。5年以上休みなく働いてきたし、今一度自分を見つめ直してみたいんです。前に社長だって、これからは東京じゃなく海外だと言ってたじゃないですか」
「そりゃ言ったが。ここでだって自分と向き合うことぐらいできるだろう?」
「いえ、この環境では難しいと思います。このままでは音楽が好きじゃなくなってしまうかもしれないし、何より新しい目標を探したいんです」

金也の意識の遠くのほうで何者かが語りかける。

おいおい、誤摩化すんじゃないぞ。
すべてに疲れて目指すものを見失ってるだけじゃないのか?
目の前にあるもの全部が面倒で、すべて放り投げて逃げ出しいんだろ?
そこに何があるというのだ?
どうせなら大好きなところへ、という程度のものなんじゃないのか?
業界に入って10年、仕事を悟るにはまだ早いだろうが?

うるさい!もうここではやり尽くしたんだよ。
仕事だけじゃない。人間関係も御免だし、バンドだって解散。親子関係も修復できないし恋愛だって何だかまともじゃない。袋小路なんだよ。

そんな状態で行ってどうすんだ?
わからない。古着の買い付けでも学んで音楽の仕事とはおさらばするよ。
ふ〜ん、ま、あんたの人生だ。好きにするがいいさ。
Good Luck,Boy!

冬の終わり、なんの宛てもないロンドンへの逃避行に金也は旅立った。

それは重いコートを脱ぎ捨てて憧れの地へ行くという希望に満ちたものであるはずなのに、何故か都落ちというか夢をあきらめた時の絶望感にも似た、もやもやと視界がはっきりしない心模様であった。

なんだかロンドンの霧のようだなぁ。
金也は皮肉まじりにそう思い、強がって微笑んだ。


続く。。。
by higehiro415 | 2010-10-22 22:28 | 物語

勝手にCDライナー

先月〜今月は立て続けに、お手伝いしている仙台のインディーズ2組のCDがプレス工場より出来上がってきた。
僕なりにライナー的なものを書いておきたいと思う。


The黄昏カラアズ「真夜中4時のブルーズ」
5曲入り2nd Mini Album. ¥1500(先行販売中。10/27全国リリース)

仙台を中心にライヴハウス、酒場、町のお祭りなど神出鬼没の活動を繰り広げている4ピースバンド。
R&R,Blues,Folkなどのルーツミュージックを現代風に消化し、ボーカル・Theシミーが人間味溢れる強烈なキャラクター(清志郎~どんとの流れを汲むボーカリスト!と言ったら褒め過ぎだろうか?)で歌い上げるピースフルな呑んだくれ楽団だ。

まだ荒削りでけっして演奏が上手いとは言えないが、R&Rのくせになんかキャッチーでほのぼのとしてて、何より古き良き時代の音楽への愛情がほとばしる感じがいい。

以前1st Mini Albumを出しているのだが、サウンドの面でしっくりきていなかったようだ。
主流のデジタルマルチ録音で録ったそのCDは、僕も聞いてみたが確かにパンチ不足というか、いまひとつバンドの持ち味が出ていないように感じた。

昨年どこかのライヴ会場で見かけてから話をするようになり、今年になっていろいろ相談を受けているうちに意気投合し、試しにレコーディングしてみよう!となり出来たのが今回の「真夜中~」である。

The黄昏カラアズの個性を引き出すために、アナログでの一発録りをやってみたのが4月ころ。
音入れのレコーディング日数は、わずか1日だった。

録音は、とあるリハスタに僕の機材とマルチレコーダーを持ち込んで「せ~の!」でライヴレコーディングした。
いまはアマチュアでも24トラックは使っているだろうが、このCDは12トラックのみ。

そんな訳で後の編集にも限りがあるので、とにかくマイクセッティングには知識と工夫を凝らしたつもりだ。
サウンドプロデューサーやエンジニアの重要性をわかってもらうためにも、意地でも失敗はできない。

当初はこれをデモにし、今後のことについて考えるつもりだったのだが、その後ミックスをしてみると(これも相当苦労したが1日で終了)なかなかイイ感じに仕上がりそうだったので、とりあえずリリースしよう!となったのである。
もちろんマスタリングには時間をかけ、こちらも裏技を使いようやくマスターができ完成したのがこのCDだ。

演奏もレコーディングも初期衝動だけで仕上げたものなので、すでに次への反省点は多々あるのも事実だ。
それでもライヴバンドである今のThe黄昏カラアズの等身大の魅力は、ダイレクトにパッケージできたと思っている。
2ndではあるがいろいろな意味で、事実上の1stと言えるだろう。

オビにはTHE PRIVATESの延原達治氏が素敵な推薦文を寄稿してくれた。Thanks !

さて今週末は東京での初ライヴなので、どんな反応で迎えられるのか怖くもあり楽しみでもある。(PA&道案内で同行w)
10/16(土)浅草橋 ブンガジャン
¥2000(Drink別)19:30start(イベントでの出演です。20:50~予定)

オフィシャルwebサイト http://the-tasogare-colors.com/ 
LinkでPVも観れます!


そしてもう1枚。
幹(MIKI)「ハレル夜 / Green doorway」
2曲入りNew Single ¥1200(先行発売中。12月下旬全国リリース)

仙台を中心に活動する宮城県蔵王在住のシンガーソングライター。
尾崎豊、浜田省吾などを手掛けた音楽プロデューサー須藤晃氏に見いだされ、’06年に村下孝蔵トリビュートアルバム「絵日記と紙芝居」に唯一アマチュアで参加した逸材だ。

「もがき」と「癒し」が同居した声と楽曲は、派手さはないものの確実に人の心の奥底に響いてくる不思議な魅力を放っている。

僕との出会いは3年前。
1st自主シングルのリリースライヴで、その声にノックアウトされたのがきっかけ。
何かの縁なのか、ほどなくして事務所の社長さんから「仙台で本格的に活動していきたいのでサウンド面を中心に手伝って欲しい」と連絡がきた。

当初は彼女が音楽活動を始めて間もなかったし、何せ繊細な子なので普通に会話するまでの1年間はライヴPAくらいしか手伝えることはなかった。
しかしライヴをこなし自主制作シングルを作るようになると、サウンドプロデュースやアレンジなども任せてくれるような信頼関係が出来上がってきた。

一昨年には僕がツアーで回っていた坂本サトル氏に彼女を紹介したところ、非常に気に入ってくれてライヴにゲスト参加させてくれたり、最近では、あんべ光俊さんの希望で彼の曲をカバーしたりと、活動の幅も広がってきている。

そしてこの「ハレル夜」は、現在宮城県でのテレビCM(仙台ゆりが丘マリアージュ・アン・ヴィラ)に使用されている人気の曲である。

もともとピアノ1本で歌っていた曲ではあるが、CMのためにバンドアレンジバージョンを作ったのが始まり。
結局は予備で出したピアノバージョンがCMに採用になり、30秒のみのバンドアレンジはお蔵入りになるところだったのだが、関係者やCMを見た方々からCDはないのか?との問合せが多く、まるまるアレンジし直して新しくレコーディングしたものだ。

ピアノだけだと聖なる感じの曲だが、結婚式場のCMソングでもあるし希望のある歌詞なので、何とかハッピーな感じを付け足したくて、構成やコードやメロを変えたりしながら出来上がった。
演奏してくれたサポートメンバー(全員仙台のアマチュアミュージシャン)も頑張ってくれて、時間はかかったがイメージ通りに仕上がったと思う。
(後奏が長いロングバージョンはアルバム用にとっておく!w)

カップリングは最近の曲でライヴで人気の高い「Green doorway」に決めた。
何曲か候補があったのだが、カップリングにはこれしかない!と言い切った。
とても優しいメロディーでどこか懐かしくもあるこの曲は、幹ちゃんの新境地であると思っていたからである。

歌の意味を深めるためとハレル夜とのバランスを考えて、アレンジはシンプルでアコースティックな感じにした。
こちらは入れた楽器やコーラスなどをどんどんカットし、引き算でミックスした。
結果、とても温かみと透明感が同居した感じに仕上がっている。

幹ちゃんの声・ボーカルが、ほんとうに素晴らしい!

そうして、カップリングではなく両A面でリリースすることになった。
2曲ともバリバリのデジタル録音だが、いろいろな工夫をしアナログ感のあるふくよかなサウンドにしたつもりである。

ここしばらくはプロモーションのためのライヴ&キャンペーンの予定。
詳しくはオフシャルwebサイト http://miki.friendhp.com/
余談だが幹ちゃんの天然キャラはライヴMCやゲストトークで遺憾なく発揮される(笑)


そんな感じで、地元のライフワークとも言える2アーティストのCDリリースノートでした。
音楽性もキャラクターもかけ離れた2組だけれど、僕の静と動の部分にぴったりリンクしているし、どちらも不可欠なバランスでやれているので出会えて幸せ。

皆さん、若き才能と情熱、応援よろしくお願いします!


あとは何とかCDが売れて、早めに次のアルバム(2組とも春までに予定)制作に取りかかっていければいいなと思う。
あっ、僕のほうでも2枚とも先行販売しているので、ご希望の方は連絡下さい。
by higehiro415 | 2010-10-15 00:51 | 音楽

個人的グルメ大公表!

タイトルほど大袈裟なものではありません(笑)

前々から何度か書いているが、好きな店が無くなってしまうのは非常にやりきれない。
特に食べ物屋さんは単純に店が無くなり寂しいという以外に、味が消えるということがショックだ。

音楽家なら例えばCDをリリースしていればそれを聞けるが、味は誰かが引き継がなければ記憶だけになる。
もし引き継がれたとしても元来の味とは微妙に違ってきたりするだろう。

これまで自分の好きな店は、荒らされるのが嫌だなぁ〜などと思いあまり公表しないできたのだが、ここ何年かやむなく閉店してしまう店がちょこちょこあったので、何となく言いふらしてしまおうと思った次第である。

…そんな訳で、個人的な仙台グルメ情報。

ラーメン。
壱萬屋(夜しか空いてないマニア好みの店。辛味噌が代表だがシンプルな醤油も深い。呑みにいくと〆に食べたくなる。和風系)

成龍萬寿山(3店舗あるが本店がおすすめ。上海ラーメンと大きめの餃子が定番だが中華料理屋なのでメニューは無数。中国家庭の味)

味いち(郊外の団地にある一軒家の一角でマイペースに営業。シンプルでパンチはないけれど何度食べても飽きない味。全味旨いが上品に改良したとんこつがおすすめ)

芳芳亭(よしよしてい。若い店主が本場のとんこつ長浜ラーメンを丁寧に再現。旨い!ただ場所がバイパス六丁の目方面と遠いのが悔しい)

桃源花(富谷と長町の2店舗。担々麺が絶品!辛味噌の深みと合わせスープのオニオンの甘さが絶妙)

焼肉。
焼肉大将・味よし(街から離れた庶民派焼肉屋。松坂大輔、ラミレス、布袋寅泰も来店。仙台の野球・バスケ・サッカーのプロスポーツ選手も御用達)

カレー。
yaman(4年前に脱サラしたカレー好きが店主。クセになるキーマカレーが美味。店主ヤマさんの飄々としたキャラもいい。ボロくてカウンターのみの隠れ店)

マハラジャ(郊外の団地にあるインドカレー店。つくるのはもちろんインド人。店構えは怪しいがカレー、タンドリーチキン、ナンも納得の味)

洋食。
グリル赤井(20年以上通ってる名店。王道のハンバーグステーキはもちろん旨いが、昔ながらのオムライスも絶品。古いがいつもピカピカに磨かれたキッチンとシェフの職人ぶりも楽しみのひとつ)

牛タン。
真助(駅前の古い横丁にある老舗。いい部分の肉だけという素材にこだわった牛タン専門店。そんなに肉厚ではないがこれが本来の牛タンの味という気がする。狭いのが珠に傷)

スウィーツ。
アトリエ・ウフ(郊外の団地にある一軒家で営むケーキ屋。女性パティシエが作る品のいい生クリームとやさしいスポンジが美味。店内も可愛い)


まだあることはあるのだが、とりあえず跡継ぎがいないような個人の店で、ローテーションで通っているところを、ざっと思い付くまま書いてみた。
味が無くなる前に少しでも多く食べておこうと思っているのだが、それがなかなか痩せない原因だと今気づいたぞ(笑)なはは。。。
by higehiro415 | 2010-10-14 00:17 | グルメ

今宵CDR Vol-4出来ました!

思いのほかご好評いただいている、Twitterでの「今宵の1曲」をまとめた今宵CDR,Vol.4(9月抜粋)。
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One Song For Tonight 〜Vol.4 ,2010 Sep.〜
Autumn Tea(14曲収録・55分)
今回は、秋の気配を感じつつお茶でも飲みながら…というコンセプトで編集してみました。

ジャンル、年代、有名無名。
これまでになく幅広くなり選曲(曲順)に手間取りましたが、結果うまい感じにまとまりました。

音楽が無ければダメになっていたであろう自分が、音楽に対する恩返しとして始めた企画。
選曲家としての裏ワークスでもあります。

懲りもせず「欲しい!」とか、何となく「聞いてみたい」という方がいれば、下記までご連絡下さい。

higemodern@gmail.com

材料費は少し見直しました。
手渡しの方 ¥500
郵送の方 ¥850(郵送費込み)

ご希望の方、お待ちしています!


Mr.Cappuccino
by higehiro415 | 2010-10-02 10:00 | 音楽