佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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幹・アルバム制作日記⑥

2/21
バンドで録音する残り1曲のレコーディングを翌々日に控えてのリハーサル。

この曲のアレンジを依頼した佐藤達哉氏とバンドメンバーの顔合わせも兼ねて、仙台市内のリハーサルスタジオに集合。
ベーシックなアレンジを確認しながら和やかにリハが進む。

この曲は出来てすぐに幹ちゃんから聞かせてもらい、個人的にとても気に入っていた。
ちょっとノスタルジックな匂いのするバラードだが、適度にポップでメロディーラインが美しい。

これまでライヴではピアノ弾き語りで何度か演っているが、前々から、シングルにしたらどうだろう?と思っていたが実現せずに今日まできてしまった。

ようやく音源化できるのが楽しみである。
先月、達哉さんと打合せした時に僕なりのイメージは伝えたが、まさにピッタリのアレンジに仕上げてくれた。

スムーズにバンドでの音合わせが終わり、残った時間でピアノメインの曲のアレンジ確認をする。
こちらも問題なく、細かいところは録音当日でいいだろうと早めにスタジオを後にした。

さすがのピアノプレイに期待が膨らむ。


2/22
この日は佐藤達哉氏と幹ちゃんだけのピアノメイン2曲のREC。

まずは幹ちゃんの初期代表曲ともいえるナンバー。
ライヴで歌う度に「この曲が入っているCDどれですか?」と訊かれる人気曲だ。
08年に仙台市内の予備校のCMに使われたときの音源はあるものの、本格的にはようやくCD化されることになる。

ベーシックなピアノを録ったあとに非常に繊細なオーバーダブを施していく。
あまり詳しく書くとネタばれになるので控えめにしておくが、僕のオーダー通りクラシカルな雰囲気を上手く取り入れたアレンジに達哉さんが仕上げてくれた。

素晴らしい出来で、泣けるほど美しい。

そしてもう1曲。

他の曲はすべてクリックを使い演奏しているが、この曲だけはライヴっぽいウネリを出そうと、分厚い扉を挟んで幹ちゃんの歌と達哉さんの演奏をクリック無しで録音。
緊張感のあるテイクが録れた。
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当初はピアノ1本で仕上げるつもりだったが、少しだけ何か入れたほうがいいかもね?という話になり、達哉さんが見つけて「懐かしい!」と興奮したスタジオにあった古いキーボードを借用し鳴らしてみる。
代用のきかない味のある音色で、ピアノに重ねてみたらドンピシャ。

更にKaoss Padというエフェクターを僕が達哉さんの弾く古いキーボードに合わせて操作し重ねる。
どうしても高音の笛の音色を入れたいということになったが、笛が無いので後日オーバーダブすることにした。

幹ちゃんのボーカルも録ったが、本人の希望で再録するかもしれない。
東京でのREC以来、幹ちゃんの中で何かが変わってきたようだ。いいことだ。


2/23
21日にバンドでリハをした曲のREC。

ドラム、ピアノ、ベースのベーシックトラックは4テイクでOKが録れた。
ドラムのMiuji君もベースの祐輔も最近ずっと幹ちゃんのサポートをしてくれている、仙台の若きミュージシャンだ。

達哉さんの素敵な演奏に負けじと、彼らなりのベストな演奏をしてくれた。
どうしてもというキメの部分以外ある程度自由に演奏してもらったが、やはり若い感性が混じってくるのでそこがまた気持ちいい。

他の仕事のため遅れてきたギターの佐久間君のパートを録り、その後オーバーダブへ。
キーボードアレンジ以外のバンドアレンジは初めてだけど面白いねぇ〜と語った後、達哉さんが音を重ねていく。
その飄々としたキャラとは別人の、感情の込もった繊細で温かいキーボードプレイ。

幹ちゃんのボーカルは3テイクで決まった。

この曲も達哉さんにお願いして良かった〜!とあらためて思う。
4月からはaikoのツアーで忙しくなるみたいなので、RECがこの時期だったというのもラッキーだし、幹ちゃんの歌をとても大事に考えてくれたのも嬉しい。

来週もう1日だけスタジオに来てもらい、手直し部分を録音する予定だ。
REC後、この日の若手ミュージシャンと「こんど何か一緒にやろう!」とメアド交換している姿が微笑ましかった。


2/24
唯一アレンジが定まりきらなかった曲のアレンジ。

RECスタジオのエンジニア磯村氏と僕の2人作業。
ああでもないこうでもないと長時間の試行錯誤のうえ、ようやくリズムとベースを録り終えた。

磯村氏は元々ベーシストなので僕が弾くよりいいだろうと、僕の注文や口ずさむベースラインを弾ききってくれた。

ヘトヘトではあったが、これでようやく全ての収録曲の形が整った喜びで充実感。
ミックスは別にして、ようやくゴールラインが見えてきた感じがする。

そして、ここまでの作業ではっきりしたことが1つある。

今回は初のアルバムということで、幹ちゃんの持っているいろいろな要素をきっちり吐き出そうと本人と話し合い、曲によってアレンジャーや楽器を変えたりしながらやっているが、結局はどれもが幹ちゃんの歌にぴったりとハマる仕上がりになりそうだということ。

もちろんアレンジや演奏も素晴らしいのだが、幹ちゃんの作る歌と歌声のスケールが大きいという証明でもある。

ちょっとしたことでイメージや雰囲気が変わるような、軟弱な歌や声ではないのである。


残されたREC期間はあと4日だ。
頑張るのみ。

では、また。


◆恒例・初心者のための用語解説(笑)
「クリック」
メトロノームみたいにテンポを刻む音。
みんなが一定のテンポで演奏するためのガイドラインになるもの。

「エフェクター」
音に効果を与える機械のこと。
例えば残響や歪みなど様々な効果を本来の音に付け加えるために使う。
Kaoss Padとは、タッチパネル上で指を動かすと音色がいろいろ変化する新世代のエフェクター。
by higehiro415 | 2011-02-27 02:02 | 日記 | Comments(4)

幹・アルバム制作日記⑤

2/17
東京駅で幹ちゃんと合流し、四ッ谷にあるスタジオ・サウンドバレイへと向かう。
今回のアルバムの目玉になるナンバーを録音するためだ。

浅田信一氏にアレンジを依頼しいろいろ相談していた段階で「どうせなら東京で録ろう!」となった曲である。
東京でレコーディングを敢行しようと決めた理由は2つある。
まずは、アレンジと楽曲の仕上がりを浅田氏のイメージ通りのサウンドに近づけたかったこと。
もうひとつは、幹ちゃんに超一流のプロ現場を体験してもらいたかったこと。

バッグで演奏してくれるメンバーも素晴らしき仲間が集まってくれることになったので、その楽しみと期待は膨らむばかりであった。
ドラムに古沢Cozi岳之くん、ベースに小島剛広くん、ピアノに平畑8ch徹也くん、そしてギターには浅田氏本人という強力な布陣。

四ッ谷駅を出てほんの少し道に迷ったものの、ほぼ時間通りにスタジオに到着。
すでにCoziのドラムと信ちゃんのギターアンプのセッティングが行われていた。
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このスタジオには初めて訪れたが、機材や広さだけではなく、何か快適なレコーディング空間の匂い(気みたいなもの?)があるなぁ〜と瞬間的に感じた。
エンジニアはまだ20代の相澤くんが務めてくれるようだ。鬼束ちひろなどやっているとのことで音への意欲も高まる。

程なくして小島くんとはっちゃんが到着し全員が揃った。
手土産を渡しみんなに緊張気味に(当たり前だよね)挨拶をする幹ちゃんだったが、丁寧な姿勢とは裏腹の堂々とした雰囲気は、なんか頼もしくさえあった。
もちろんみんなが温かい笑顔で迎えてくれたのが良かったのだろうが、この初めての環境に萎縮などせず実力を発揮してくれるだろうと確信する。

ピリピリしたら嫌だなと思って、受け狙いでモッドなミッキーマウスのパーカーを着用していった僕だが、この気心が知れたメンツには全く不要であった(笑)。

セッティングが一段落してから軽く蕎麦で腹ごしらえして、レコーディング開始。

まずは信ちゃんがアレンジしたデモを全員で聴いてイメージを確認してから、それぞれがスタジオに入りマイクチェックを兼ねて軽くリハ。
僕もスタジオに入りマイクアレンジを確認する。バッチリだ。
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2〜3度のリハのあと、仮歌も含めて全員で一斉に録音を始める。
広いスタジオだからこそ可能な、バンドのグルーヴを生かす一発マルチトラックレコーディング。
仙台のスタジオ事情では、このやり方がなかなか出来ないジレンマがあるので、羨ましい!と思いながら見守る。

1回録って、プレイバックして確認し、また次のテイクを録っていく。
「こんなニュアンスでどう?」と僕に確認しながら、各メンバーに細かい部分の指示を的確に出す信ちゃんのサウンドプロデュースぶりは想像以上に敏腕で、それに呼応する1人1人の演奏技術とセンスにも感心する。
和やかながらシビアにテイクが繰り返される。

そしてテイク3を録ったところでOKテイクが録れた。早い!すごい集中力だ。
気心が知れていて信頼関係があるからこその、心地いいヴァイブレーションが息づいていた。

修正など不要な感じの申し分ない演奏だったが、メンバーそれぞれが自分のプレイで気になったところを自己申告で細かく確認し、ほんのわずかのパンチインで完璧なものに仕上げる。
こうしてドラムス、ベース、生ピアノ、アコースティックギターのベーシックトラックが完成。
こういうプロフェッショナルな意識は、見ていて本当に刺激になるし気持ちいい。

続いてオーバーダブ(他の楽器を重ねる)へ。
はっちゃんが弾くハモンドオルガン、信ちゃんのエレキギター×2。
デモの段階でアレンジがきっちり出来ているので、迷うこと無く進んで行く。
録音を初めておよそ5時間でバックトラックが完成した。
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仕事をスムーズに進めるには段取りが大切とよく言うけれど、この現場でもそれを痛感する。
ミュージシャンの力量ということもあるだろうが、何といっても本チャンにしてもいいんじゃないの?と思うほど完成されたデモ音源と、それを全員がきっちり予習してきてくれたお陰だ。

そしていよいよボーカル録り。
コントロールルームのど真ん中のテーブルにボーカルチェックシートを置き、信ちゃんと僕が座る。
後ろのソファには演奏を終えてリラックスしたメンバーが陣取り、Miki Musuic代表・曽根さんも娘を見るような表情で見守る。

幹ちゃんは録音ブースの中にいるのでモニター画面だけでは表情までは確認できないが、かなりの緊張感と集中力の気配だけは感じとれた。
録り終えたばかりのバックトラックに合わせ、テイク1から録っていく。

エンジニアの相澤くんが唸る「いいっすね。うまい!」なんか僕のほうが嬉しくなってしまう。
バックトラックの良さにまったく引けをとらず渡り合う幹ちゃんのボーカルもすごい。

こちらもテイク3までいったところで「ほとんどいいの録れてるからOKにしよう」と信ちゃんが言った。
ここら辺の判断も難しいところなのだが、異論はない。
何度も歌って結果集中力を欠いてしまっては、いいテイクは録れないからだ。
繰り返しているうちに音程などはちゃんとなっても、歌の勢い(ノリ)とか集中した感じが薄れて、味気ないものになっていく様を何度も見ている。

ほんとに何ヶ所かだけ気になる部分の修正をして、歌入れが終わった。
そしてコーラスを少しだけ入れようとハモリパートのメロディーを決め、すぐさま録音。
これも3テイクでOKが出た。

歌入れ延べ1時間。
とても生き生きとした伸びやかなボーカルが真空パックされた。

ここで録音は終わるはずであったが「じゃ最後にヒロさんのウインドチャイムね」
おっ?本当にやるんだ!?
ベーシックトラックを録った時に「あとでウインドチャイム演奏してもらいますよ」と信ちゃんに言われていたが、冗談だと思っていた。

広いブースに一人入り、入れる箇所を確認しながらしばし練習。
わかってはいたものの、いざ自分が演奏側に回るとあたふたしてしまう。
演奏に夢中になるせいか、全体の音がいつもと違って聞こえるから不思議だ。

音色や鳴らす長さなど、冗談めいたしかし細かくシビアな指示のもと何とか録り終えた。
いつもは演奏してくれるミュージシャンに注文を出す側なので、貴重な経験になった。
もしかしたら、それも計算づくだったのだろうか?とにかく感謝だ。

予定通りのタイムスケジュールで本日の全行程が終了。
楽器を片付けている最中、Coziがこの歌の口笛を吹いていた。なんか素敵な場面であった。

幹ちゃんと曽根さんは日帰りのため、スタジオを後にし東京駅へと向かう。
残った僕らはCoCo壱のカレーを出前して腹ごしらえ。

幹ちゃんの歌に自信はあったものの、正直、田舎のインディーズの子をヒロさんがやってるから仕方なくとか思われたら嫌だな〜と思っていたので「楽しかった!メジャーでも十分通用する!」とみんなに言われてホッとした。

あとはミックス作業だが、ここはエンジニアの相澤くんにある程度まで仕上げてもらって、翌日に最終チェックと直しをやることにする。
これも録音中に音の仕上がり感など伝えながらやっていたので、スムーズなはずだ。
打ち上げは明日にしてホテルへ。


2/18
スタジオへ行くとエンジニアの相澤くんが、まとめられるところは音まとめておきました、というので聴かせてもらう。
ほぼ出来ていた。やるね。

あとは浅田氏を待って細かいニュアンスを直せばOKじゃないかなと伝える。
ま、その細かいニュアンスというのがクセものなのだが、この技術レベルの人ならこちらのオーダーをきっちり仕上げてくれるだろう。
あとはセンスの問題である。

信ちゃんが到着しミックスチェック開始。
微妙なバランス、ベースやドラムの音の感じ、ボーカルの処理など相当細かい修正を入れる。

当然、信ちゃんと僕の意見の食い違いも少しはあるが、そこは信頼しているし方向性はブレないので話せばすぐに解決する。
相澤くんの腕がいいので予想よりかなり早く作業が終わり、ついに音源が完成した。

音がいいのはもちろんのこと、バンドのグルーヴ感と洗練されたテイストがセンスよくブレンドされた良質なポップスに仕上がった。
まさにイメージ通りだ。

楽曲と歌声がいいので、どうやってもおかしなことになるはず無い(信ちゃん談)のだが、やはりアレンジ(特にボイシング)と演奏は大切で、それが良ければ楽曲を何倍も輝かせてくれるのである。
間違いなくアルバムのハイライトになるであろう。
挑戦して良かった!頼んで良かった!

今回のレコーディングで感じたことは、個々の少しずつの意識やレベルが総合力で大きな差になるということ。

いまは仙台で制作することが多い僕は、どうにかして全国に通用するものを作りたい!と躍起になってきた。
もちろん東京だから全てがいいわけではないし、地方でいいものを作っている人たちもいる。

でもこうやって現場で作業すると、やっぱり違うなぁ〜と思う。
それは何かひとつが大きく違うわけではないのだが、スタジオの環境だったり、ミュージシャンやエンジニアの腕だったり、それぞれ全てが少しずつ意識やレベルが高いように感じた。

そしてそれが合わさった時に大きな差になるのだと、当たり前のことに気付いた。
例えば仙台にどんなに立派なスタジオが出来ようとも、エンジニアや演奏者が良くなければそこそこにしかならないだろうし、プロデュースも然りだ。

でも逆に考えれば、限られた環境しか無くたって、今あるひとつひとつの要素を高めていけば近づけるのだとも言える。大きなスタジオがあればなぁ〜と嘆く前に謙虚に学ぶことは大切だ。

それに気付いたのは個人的に大きな収穫だったし、この音源が僕のまわりや仙台の音楽シーンに一石を投じるサンプルになると感じている。
それだけの音源に仕上がったし、幹ちゃんがそういうレベルのシンガーソングライターだという証明にもなる気がする。

これも偏にサウンドバレイのスタッフ(エンジニア相澤くん、いろいろ便宜をはかってくれた山田さん、アシスタント君)、演奏してくれたミュージシャン(8ch、小島くん、Cozi)1人1人のお陰だし、この提案を僕に任せてくれたMiki Music曽根さんに本当に感謝である。

特にいろいろコーディネイトしてくれて、楽曲に対して手を抜くことなく真摯に取り組んでくれた優しくも冷静な浅田信一氏には、ほんと足を向けて寝られない(笑)。
(しかし見事な仕事ぶり!)

そしてもちろん、幹ちゃんの歌がすべての中心にあることは言うまでもないのである。

何だかアルバムが出来上がった挨拶みたいになってしまったが(笑)まだまだ終わったわけではない。

この経験を生かし、他の曲たちもひとつひとつブラッシュアップしていかねばならない。
それがこのアルバムの魅力(総合力)になると学んだのだから。
それにしても才能同士がぶつかり合うエキサイティングで勉強になるRECだったなぁ。

そんな事を考えながら、信ちゃんと夜の焼き鳥屋へ向かった東京2日目だった。


さて今週は佐藤達哉氏を迎えてのレコーディングがある。
こちらも相当楽しみなのである!

では、また。


※おまけの用語解説
「マイクアレンジ」
各楽器にどんなマイクを使いどんな角度で向け録るのかということ。
マイクの種類や設置場所で音はすごく変わるのです。

「一発マルチレコーディング」
せ〜の!で全パートが同時に演奏はするが、マイク1本1本録るのは別々のTrackに録るREC方法。
言葉で説明しづらいなぁw

「パンチイン」
一音だけとかフレーズだけとか、音の部分差し替え。

「コントロールルーム」
文字通り調整卓などが置いてあり音を調整したり聴いたりする部屋。放送では「サブ」とも言う。
これに対し演奏者がRECする部屋を「ブース」と言います。

「ボーカルチェック」
ボーカル録りの時に、歌詞の間違いを見たりしながら、一行、一文字単位でOKかNGかなどをチェックしていくのです。
例えば○とか△とか×とかピッチ(音程ずれた)とか、歌詞に書き込んでいくのです。
けっこう細かい作業です。

「ボイシング」
コードの響き・音使いのこと。
例えばCはドミソと押さえてもソドミと押さえてもCだが、響きは違うので、どの音使いをするかは非常にセンスを要するし深いのです。
ボーカルものだと歌を邪魔しないようなボイシングじゃないと歌が生きないのです。
by higehiro415 | 2011-02-20 23:15 | 音楽 | Comments(12)

幹・アルバム制作日記④

2/14
今回のアルバム収録予定曲の中で1、2を争うポップな曲のアレンジ日。
2/8にコードをほとんど変えた曲だ。

RECスタジオの磯村氏と2人、まずはリズムを決める作業。
この前の制作日記に書いたように優しいR&B(現代風?というかクラブ風?)のニュアンスを混ぜたいので、サンプリング音源のリズムパターンを探す。

とりあえずのものをはめ込んでラフのベースラインを入れてみたが、思い描くグルーヴが出ないので、またリズム探しへおっさん2人は没頭。

いい感じのはいくつか見つけたのだがどうせなら、これしかない!と思う決定的なものをはめ込みたいと必死になったが、結局は自分たちで打ち込んだほうが早いとなり基本パターンのリズムを打ち込んだ。
それでも納得いかず更に試行錯誤が続いたが、偶然にも発見したある方法(企業秘密)で、しっくりくるリズム(曲のグルーヴ)が出来た。

そして基本のベースラインを決めたら、こりゃいいんじゃない?ってことになり、この日は終了。
あとはお互いにアイディアを出し合い、もう少し肉付けすることになった。

そしてもうひと作業。
浅田信一氏に頼んでいたアレンジがあがってきたので、さっそく仮歌を入れてみる。

いや〜予想していたこととはいえ、それをはるかに上回って素晴らしいアレンジ。
Demo音源がメールで届いた時は感動のあまり一人無言で5回ほどリピートしてしまったが、仮歌を入れるとさらにいい。

もちろんクオリティーの高さは言うまでもないが、洗練されててポップでツボを押さえた感じが何とも言えず素敵である。

この曲のレコーディングは明日(もう今日)に迫ったが、ほんと楽しみだ。
仙台で制作する他の曲たちも負けないようにしなければ!と気を引き締め直す。

そして夜にはもう1人の助っ人・佐藤達哉氏からも素晴らしいピアノアレンジが届いた。
だんだんと全体像が見えてきている。

2/15
この日はまず新曲(と呼んでいいと思う)のREC.
この曲はループを基本としたシンプルなものなので、僕のアレンジ通りにリズムやキーボードを録音していく。

イメージ通りに録音できたので、あとはMixで大胆な音処理をする予定。
なんせ幹ちゃんからのオーダーは「宇宙」だから(笑)

次に先日RECした「ハレル夜〜ピアノバージョン」の手直し。
・・・のつもりが数カ所手直しした時点で、もっといいアレンジできるんじゃないの?ということになり、大幅に変えることにした。

必死の作業の末、ようやく具体的なイメージが音になったので、RECは後日にしてこの日は作業を終えることにした。
さすがに12時間スタジオにこもったので集中力が限界になったが、これをまとめれば素晴らしい響きになることだけはわかる。

ピアノの松尾ちゃんにはスパルタで細かいフレーズを弾かせてしまい、申し訳なかったなぁ。
妥協したくなかっただけだが、逆に言えば時間をかけてしまった自分のプロデュースの下手さを反省した日でもあった。

それにしても鍵盤の音使いは恐ろしく深い!w

さて明日(今日)は東京でのREC.である。
幹ちゃんにとって大きな収穫になる経験だろうし、僕にとっても刺激になること間違いない。

続報をお楽しみに。


※そしておまけの初心者向け用語解説

「サンプリング音源のリズム」
Hip-Hopでよく耳にすると思うが、例えば何かの音源の一部分を抜き出してデジタルデータとして記録するのがサンプリング。
昔の曲の一部をそのまま引用したりするやつあるでしょ、あれです。
今回は8小節のドラムパターンのサンプリングデータをいろいろ探して、パズルのようにはめ込んでいきオリジナルに作り替えるのです。

「仮歌」
まさに仮の歌。
多くの場合ボーカルは演奏を録り終えてから入れるのだが、楽曲全体のイメージを具体化するために、とりあえずの歌を入れます。
演奏者も歌が入っていないよりあったほうが演奏しやすい場合も多々あるので。
もちろんアレンジがメロディーや声質とぶつかったりしていないかチェックするのにも必要なのです。
そしていろいろな楽器を録音した後に、ボーカルを取り直し差し替えます。
たまに仮歌のときのほうが味があったなんてことで、そのまま採用テイクになることも。

「ループ」
音楽でいうループは、例えば4小節分のフレーズをコピペでつないで持続させるのを指す場合が多いのです。
同じ点と点がつながって文字通り1つの「環」になるようなイメージ。


きょうはこの辺で。
by higehiro415 | 2011-02-17 00:48 | 音楽 | Comments(1)
2/10
「ハレル夜」ピアノバージョンのレコーディング日。

まずは、先日プリプロで考えその後ピアノの松尾ちゃんが整えてくれたフレーズを元に、仮ピアノ&仮歌を録音。
ピアノの伴奏がヴォーカルラインとうまく絡むかチェックしていきたくて、はじめに仮歌も入れることにしたのだが、まぁそこからが予想以上に苦労してしまった。

実際に幹ちゃんの歌と合わせてみると、やはり何ヶ所もフレーズや音使いを変えたいところが出てきたので、その場で細かく差し替えていく。

わかっていたこととは言え、ピアノ1本と歌だけだと他の音でごまかせないので、非常にシビアになってしまった。(皆さん、時間費やしてごめんなさい)

シンプルなもの(バンドの10分の1のTrack数だ)ほど繊細な技やプレイが必要になるのである。
中華飯店だってラーメンやチャーハンが美味しくなければ、他の料理も高が知れるではないか(笑)。

幹ちゃんのヴォーカルは、ピアノの音に寄り添うように歌ってもらった。
シングルとはサイズ(小節数)も変えた。

その結果、これまでの「ハレル夜」とはひと味もふた味も違ったものになった。
この楽曲の今回のイメージは天使(勝手に僕が決めたのだがw)なので、どこまで近づけるかお楽しみに。

それでも物足らず、もっと馴染ませて完成度を上げるために音源を各自持ち帰り、後日手直しすることになった。

現段階のラフ音源ですら胸にグッとくるのだから、相当いいものに仕上がるはず。
いや、幹ちゃんの今の代表曲なので、何としても仕上げる!

録音開始から5時間、だんだんと集中力が切れて来る前に、先日バンドで録音した曲の歌入れ。
正確には入れ直しだ。

この前いちおう歌も入れたのだが、僕が的確な指示を出せなかったせいでなんか小さくまとまり過ぎてしまっていた。
普通に聴けば十分完成されてはいたが、幹ちゃんの声と歌詞をもっと全面に出したいという想いが強く、歌い直してもらった。

ぐっと強さと儚さが増した気がする。
後はMixで音の処理さえきちんとやれば聞き応え満点になるであろう。

そして録音中に、もう1人のアレンジャー・佐藤達哉氏よりデモ音源が僕のPCに届いた。

いや〜、さすが!
びっくりするほど新鮮なアレンジをしてくれた。
リハと録音がまたまた楽しみである。

来週は新曲などを録音、そして東京でのレコーディング(1曲)もある。

だんだんと山場に入ってくる予感。


ここでレコーディングの簡単な行程講座(初心者向け)
●プリプロ(プリプロダクション)
レコーディングの前段階で曲のアウトライン(方向性やサイズやアレンジなど)を決める作業。
円滑にレコーディングを進めるためには不可欠で重要なものです。
ここでデモを作ったりして、出来上がりを想定したりもします。
ちなみにデモ音源とは本番のための参考資料的なもの。絵でいうとラフスケッチかな。

●リハ(リハーサル)
スタジオミュージシャンが譜面だけでレコーディングする場合は必要ないけど、やはりプリプロで作った音を録音前にバンドで馴染ませたほうがよいのです。
リハでアレンジが固まる場合もあるし、録音当日の時間節約のためにも、これも大切。
(レコーディングスタジオって時間いくらで計算される場合が多いのです)

●REC(レコーディング)
文字通り録音。
昔はアナログ機材を使い演奏をテープに録音していましたが、今はデジタルでのPC(ハードディスク)への録音が主流。
録音・編集ソフト(DAW=Digital Audio Workstation)を使うので、機材(と同じ効果や機能)はその中にプログラムとして組み込まれています。

1960年代の始めまでは、マイク数本でバンド全員がライヴのように「せ〜の!」で演奏したものをそのまま録音していましたが(一発録り)、だんだんと様変わりしていきます。

ビートルズは一応マルチトラック・レコーディング(複数の音を独立させて録音できる)でしたが、最初は4Trackレコーダー(チャンネルが4つ)後期は8Trackレコーダー。(そう考えると凄い!)

今はデジタルの進化により無数(だいたい48Track〜100Trackが多いようです)のTrackを録音し後でいろいろいじれるようになっています。

一発録りはグルーヴはライヴのように出ますが、やはり誰か一人がミスっただけで全員が初めから演奏し直さなきゃいけないし、マイクのカブリ(ドラムを録るマイクにギターアンプの音が入ってしまうなど)により後からの単体での音処理が難しいのです。

●オーバーダブ(オーバーダビング)
録音方法は自由で様々ですが、最初にベーシックトラック(ドラム、ベース、ギターなどの基本のもの)を録り、その後に他の楽器や2本目のギターなどを必要に応じて重ねていきます。

●歌入れ
これも演奏と一緒に録る場合もあるし、ベーシックトラックの後や完全に演奏が入ってからの場合もあります。

●Edit(編集)
ある部分だけ録り直したり、差し替えたりした音源を切ったり貼ったりする。
いまは編集機能がとても進化しているので、非常に細かいエディットが可能です。
例えば歌の一文字や楽器の一音だけを差し替えたり、音程を直したりも出来ちゃうのですよ。
エンジニアの腕が問われます。

●TD(Track Down)または Mix(Mix Down)
何トラックかに録音された音の数々(今回は10〜50Track)を最終的な2Track(StereoのLとR、2mix)にまとめていく作業。
多くのTrackを混ぜ合わせて2Trackにまとめるので、そう呼ばれます。

ここでは1つ1つの音質やエフェクトを考え整理して、全体のバランスをとっていくのです。
ものによりますが1曲4〜5時間はかかるかなぁ〜。

ミキシングエンジニアとサウンドプロデューサーのセンスと腕の見せどころ。
非常に集中力と想像力が必要とされる、孤独で繊細な難関作業です。

●マスタリング
TD(Mix)された音源をトータルで整合させる作業。
音量や音質や音圧を整えたり、曲と曲の間(長さ)を決めたりします。
作り込まれた音たちを生かすも殺すもマスタリング次第!とも言える専門分野です。

●プレス
こうして出来上がったマスターCDRが工場でCDプレスされ、製品となるのです。

まだまだ説明不足ですが、ざっとCDが出来るまでの作業工程を追ってみました。

ではでは、また!
by higehiro415 | 2011-02-11 21:55 | 日記 | Comments(4)

幹・アルバム制作日記②

2/3 プリプロ
幹ちゃんと2人、僕のプライベート作業場で新曲のアレンジ。
これまでにない感じの質感にしたいとは思っていたが、彼女に言われていたイメージは「宇宙」。

ベタにスペイシーな音色を使うと歌にそぐわないし、事前にひとり試行錯誤していた音を聴かせると気に入ってくれたので、基本ラインを決め後は録音当日まで僕がリズムパターンなど打ち込むことした。
これまでの彼女にはないアレンジになるが、歌と合わせても違和感はまったく無し。

そしてもう1曲、これは浅田信一氏にアレンジをお願いしている曲。
データを送るためテンポとキーだけ決めて、簡単なピアノと仮歌をデモ録音した。

この曲はライヴのためにアレンジしていたが、これまでの幹ちゃんの曲としては珍しいタイプだしアルバム中のハイライトになると思っているので、信ちゃんあらためてお願いした次第である。

レコーディングは来週東京で行うのだが、どんな風になるのかとても楽しみだ。
参加ミュージシャンは近々発表しよう。


2/7 プリプロ
この日は現在シングルとして好評を博している「ハレル夜」のリアレンジ。
この曲のピアノを担当してくれる松尾ちゃんとスタジオへ。

何故リアレンジかというと、シングルはバンド編成でのアレンジでCD化したのだが、アルバムにはピアノだけのヴァージョンを収録することにしたのである

ピアノだけでは何度もライヴ演奏しているが、そのまま収録するのでは芸がないなと思いアレンジし直すことに決めた。またもや自分の首を絞めてしまった(笑)。

この曲はCM起用以前からほぼ完成されたメロディーとピアノのフレーズだけがあったのでCD化する時のアレンジは苦労したが、その元々あるフレーズを変えていく作業というのもこれまた大変である。

メロディーを聴くとこれまでのフレーズをつい連想してしまうので、その条件反射を振り払いながら作業した。

頭の中で音が鳴っていても実際にはほんのちょっとしか鍵盤を弾けないので、ちゃんと勉強するか譜面の書き方を覚えたほうがいいのかもしれない(いまさら!w)
それでも3時間くらいでナイスなフレーズなど降りてきたので、あとは録音本番日に修正しよう。


2/8 プリプロ
これまでライヴで数回しかやっていない曲の手直し。

この曲はとてもポップな雰囲気を持っていて、出来た時に聴かされてすぐに気に入った曲。
ただ譜割りや構成が少し変わっていて、これまで満足のいくアレンジが出来なかったのだが、アルバムにどうしても必要な曲なので、新たなる解釈で蘇らせるためにメロディーはそのままでコード進行や音使いを変えてみることにした。

ほとんどの曲を録音する予定のサウンドリソースという仙台のスタジオで、エンジニアの磯村氏(彼は仙台を代表するCM作曲家でもある)と2人鍵盤と楽譜とにらめっこしながら作業。
キーボードで1小節ずつコードを分解し再構築してみたら、これがずいぶんと洗練された響きになった。

あとは効果的なリズムを考えれば、ずいぶんとゴールが見えてくる。
(これを書き終えたら1人で考えよう)
優しさにあふれたR&Bチックなものに仕上げたい、と今のところ考えている。


今回は初のアルバムということで、大変な分だけ、いやそれ以上に楽しみな部分も増えると思う。
先日ちらりと書いたが、アレンジは僕の他に何人かで分担して制作している。

狙ってやっていることとはいえ色とりどりになることが予想されるので、全体の統一感を出すためのハンドリングが非常に重要になるだろう。

そんなプレッシャーも今のところ楽しめているので、イイ感じで作業は進んでいるのだと思う。


「ハレル夜」ピアノバージョンのレコーディングは明日に迫った。

では、また。
by higehiro415 | 2011-02-09 16:19 | 音楽 | Comments(0)

今宵CDR-Vol.8出来ました!

時折みせる目映い日差しが春の兆しを予感させるとはいえ、まだ2月は始まったばかり。
とくに僕の住む街・仙台は、まだまだ真冬の季節真っ最中です。

それでも晴れた日は空気が澄んでいて気持ちよかったりもするので、人生初のヒートテックを導入して外を歩いてみたりしていますw。

さてそんな中、今宵CDRの新作が出来上がりましたのでお知らせします。

A Song For Tonight -Vol.8-
OUR FAVORITE TIME
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人それぞれのお気に入りの時間を彩る、個性のあるナンバーをセレクトしてみました。
アナログ盤からの収録が多くなったのも今回の特徴の1つです。
1.Comfort Of The Clan / DR. ROBERT
2.Be With You / BUTTS BAND
3.Jesse / MOTHER EARTH
4.You Are The Sunshine Of My Life / COLD BLOOD
5.Anytime / KOKOMO
6.What Does It Take / MOTHERLODE
7.Am I The Same Girl / BARBARA ACKLIN
8.Tighten Up / ARCHIE BELL & THE DRELLS
9.Gimme Love / THE TROUBADOURS
10.Moonshadow / LABELLE
11.Blue Jeans / blur
12.The Unconventional / JAPAN
13.It's The Falling In Love / CAROLE BAYER SAGER
14.Sexy Eyes / DR. HOOK
15.Woman, Woman, Woman / BARRY MANN
(Total Time 64’47” )

ご希望の方は下記またはどこかwに連絡ください。
higemodern@gmail.com
材料費:1枚\500(郵送の方は\850)

問合せの多かった某ギタリストFK氏への春先取りCDRと輸入雑貨屋さんBGMですが、あくまで特注品で制作したものでお譲りはしていませんのでご了承下さい。
自分だけの特注CDRご希望の方は、テーマなど教えていただければ作成しますので遠慮なくご用命下さい!

それでは、インフルや八百長(旬ですからw)に気をつけて、今月も乗り切りましょう!
by higehiro415 | 2011-02-05 01:05 | 音楽 | Comments(2)
何度かこのスペースにも書いてきたが宮城県蔵王町に住む、幹-miki-というシンガーソングライターの音のお手伝いを3年前からやってきた。

5年くらい前に、音楽プロデューサー・須藤晃氏の目に留まり村下孝蔵トリビュートアルバムにアマチュアで唯一参加した逸材である。
そして2007年に1stシングル「WHY」をジュジュという名前でリリースした頃に僕は彼女と所属事務所社長に出会い、お付き合いが始まった。(程なく「幹」に改名)

はじめはライヴのPA(音響)エンジニアとしてだったが、徐々にシングルCD制作も含めたサウンドプロデューサー的な立ち位置に変わり3年ほどが過ぎた。早い!

この3年、彼女の歌を気に留めてくれた坂本サトル氏が自身のライヴにゲスト出演させてくれたり、PARCOオーディションで準グランプリを受賞したり、あんべ光俊氏本人の希望により彼の曲を配信用にカヴァーしたりと、そんなこともあるにはあったが、幹ちゃんのキャラや音楽性もありどちらかと言えば地道にワンマンライヴを中心にこなしてきたのが実情である。

しかし昨年から仙台でTV−CMに使用された「ハレル夜」のシングル化とその反響をきっかけとして、初めてのアルバムを制作することになった。
シングルに引き続き光栄にもサウンドプロデュースを任せてもらえることになり、とにかく彼女の今後の扉が大きく開くようなアルバム作りを全力でサポート出来たらいいなと思っている。

アルバムのインフォメーションは幹-miki-のオフィシャルHP(http://mikimusic.com/)を参照してもらいたいが、僕は僕なりにアルバムの制作日記みたいなものを綴りたい。

1stアルバムのタイトルは、悩んだ末に『声』にしよう!と決まった(リリースは4/29予定)。
幹ちゃんの透明感のある声を皆さんにお届けしたいという想いが詰まっている。
もちろんアルバムのテーマは声を生かしたもので、適度にポップな感覚も吹き込みたい。

これまでシングルにしていないライヴでお馴染みの曲を中心に、収録曲は全9曲。
アレンジには数曲だが、強力な助っ人が参加してくれることになった。

キーボードプレイヤーの佐藤達哉氏。
リンドバーグ第5のメンバーとも呼ばれ、今はaiko、Hound Dog、坂本サトルに欠かせないツアーメンバーである。
もともと宮城県出身で僕と同い年、最近は僕の高校のクラスメートであるフォトグラファーの平間至らとCheep Purpleという趣味的バンド(しかし超絶テク!)もやっている。
何より歌心を大切にしてくれる味のあるキーボードプレイは絶品なので、どんな風に作り込んでいこうかワクワクする。

そしてもう1人。浅田信一氏である。
唯一無二である彼の独特のポップセンスは、きっと幹ちゃんの新しい魅力を引き出してくれると思うので、とにかく楽しみで仕方がない。
忙しいなか引き受けてくれて感謝!

そんな訳で優れた2人に負けないように、僕も他の曲のアレンジや全体をまとめる作業をやらなければならないのだ。
最高に楽しみな反面プレッシャーもあるが、ありったけのソウルを込めて制作していきたい。

そしてついにレコーディングが2/1から始まったところだ。
RECスタジオは名物おやじ(と言っても僕より年下だがw)がやってる市内のサウンドリソース。
ここは狭いが優しい音が録れるので好きなのだ。

僕がアレンジした曲(曲名はお楽しみに)をまずは1曲。
幹ちゃんの曲はこれまでアコースティックなものばかりだったのだが、昨年末のライヴで初めて歪んだエレキギターを導入したものを、さらにアレンジしたもの。

仙台の若手ミュージシャン達が頑張って演奏してくれたおかげで、いいものが録れた。
ロック的でありながら不思議なポップ感も出したくて、リズム隊の他に、ギター6本とオルガンなどを重ねてみた。

テンポも変えたのでボーカルの乗り具合がどうかと音を整理するのが大変そうだが、MIXがとても楽しみなものになった。
初日ということもあり予想より時間がかかってしまい、さすがに終いには集中力がヤバくなってきたので、細かいところは後日修正しよう。

今後はレコーディングの間にプリプロやリハを平行してやりながら、今月中にあと8曲を録音する。
とりあえず明日(もう今日だ)は新曲の最終確認をやる。

完成まで温かく見守って下さい!
では、また。


ヒロ
by higehiro415 | 2011-02-03 02:53 | 音楽 | Comments(2)