佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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3月31日。

今日で3月も終わる。先日Twitterにも書いたが、あの日(3.11)以前の記憶はまだない。
ないというよりほとんど思い出せず時間軸が歪んでいるといったほうが正しいだろうか。記憶を整理する脳の機能がおかしくなってしまった感じである。

大震災の被害は言うまでもなくとてつもなく大きく、宮城県では現時点で7千人近くの人が亡くなっていて、行方不明者もまだいるので最終的には1万人を越すだろう。
県内で津波に流され廃車処分になる車は約15万台。瓦礫の量は1800万トン(通常の23年分)と発表されたが、多すぎてピンとこない。

あれから20日が経ちライフラインや物流が少しずつ復旧してきたことで、僕のまわりでも普通の会話が聞こえるようになってはきたが、今後のことを考えると決して明るくはないのが現状だ。

被災地域の復興は相当の至難だろうし、それによって本当にいろいろな部分に悪影響が波及しはじめたようだ。
就職問題や雇用問題、経済の見通しも暗く不安を抱えざるを得ない。人それぞれの温度差も格差を広げかねない。

事実、僕の身近なところでも営業再開のめどがたたないライヴハウスやスタジオも多く、僕自身もライヴPAの仕事は今のところ今後ゼロである。

窃盗事件(ガソリン抜き取り、コンビニ強盗、事務所荒らしなど)は届けがあるもので200件近くあるらしく(県警発表)、被災地では希望を失った人が自ら命を絶つという痛ましいことも起こっている。

今後は、いまだ続く余震への恐怖と被害の現実、さらに先行き不安な未来を抱えながら進んでいかなければならないのだと思うと、正直これからこそが長く辛い道になるのだろうと思う。

報道など見ると被災地の方々も多少元気を取り戻したように映るが、あれは正直もうどうしようもないところまで落ち込んで、辛いとか悲しいという言葉は言い尽くし、顔を上げるしか残された手段がないからだと僕は捉えている。


それでも今回の出来事で気付かされたことや、学ばなければならないことがあるのも事実だ。

人との関わり方という意味では、人間が本来そうあるべきである助け合いや支え合いの重要さを感じた人も多いのではないか。
不便さを協力や知恵や工夫で乗り越えることも、また然りである。

僕などは、これまでどれだけ自分勝手に贅沢に生きてきたのかと自分に愕然とし、ちょっと不便なくらいのほうが逆にいいこともあるのではないか?とさえ思う。思い返せばロンドンなども大都会の割には日本より不便なことが多く、それがかえって人々の心の豊かさにつながっているのだと感じたことを思い出した。
忘れるということは人間の優れた性質であると同時に、愚かな部分でもあると痛感する。

人の本質が垣間見れたのも、良かったと思うようにしている。
弱いのではなく自分しか考えられない人、実は思いやりなどなかった人、困っている人や頑張っている人が目に入らない人、愚痴ばかりで行動しない人、自分だけの力で生きてると錯覚している人などなど。もちろん逆パターンで見直した人も大勢いる。

詳しく書いてしまいたい大馬鹿野郎もいるが、思い出すだけで頭にくるので無視しよう。
僕の中では、その棲み分けができたことも大きい。

初心に返るとか原点回帰という言葉以上に、本来そうあるべき人間の(日本人の)生き方や考え方に気付くいい機会になったのは、不幸中の幸いである。
そう思わなきゃ、やってられないじゃないか。


さっきも書いたが仙台市内(宮城県内も同様)のライヴハウスやホールや会館は、軒並み何らかの被害を受けている。それも含めこの状況下ではライヴなどはまだ行えないが、近いうちに必ずここ仙台の音楽シーンも復旧してくるはずだ。

その時が来るまで被災地以外では本質の見えない形式的な自粛などせずに、がんがん音楽を奏で続けていて欲しいと願う。
それが僕も含めたこちらの音楽シーンに関わる者たちの、パワーや励みになるのは確かなのだから。

何度でも言うが、各人それぞれ目の前のやれることをやるしかないのだ。


僕個人も時期が来たら、震災直後に心配し連絡をくれ勇気付けてくれたミュージシャン仲間に声をかけ、復興支援イベントを企画したいと考えている。

そして募金などで応援してくれている方たちには、その募金がちゃんと支援に役立っているのかもチェックして欲しいと思う。


明日からは4月だ。
あとほんの一歩だけでいいから前に進んでいかなくちゃ。
by higehiro415 | 2011-03-31 08:36 | 日記 | Comments(6)

市内の被災地

運よくガソリンがほんの少しだけ入れられたので、仙台市内の被災地域に行ってみた。
仕事柄いろいろとリアルな情報を知っているとはいえ、実際に自分が体験したことは少ない。

昨日あたりからは一番町など街中は人出が多くなり、一見普通に見える。
思ったより早く元気になりつつある商店街には、本当に頑張って欲しいと願う。

でも普通に戻れば戻るほど、被災地域の現状が見えなくなるのではないかと不安になる。
知り合いや友人を奪い去った憎き津波被害の現状を、胸に焼き付けたかったのかもしれない。

自分の胸に痛みを刻み込まなければ、いつか忘れてしまうのではないか?と怖かった。
いつの日かきちんと復興したとしても、この痛みや支え合う思いやりは忘れたくない。

途中のコンビニをチェックしながら、まずは仙台新港付近へと向かう。
セブンイレブンは比較的開いている店舗が多く、おにぎりなど入荷していた。(友人がやっているサンクスは本部が被災し、ほとんど売る物が入ってこないらしい)

三井アウトレットモールの方へ道路を入ると、信号は点滅すらしておらず、路肩には流されてきたいろいろな物が転がり、大型店舗は廃墟のように映る。
さらに奥、アクセルと夢メッセまで行く。
分かってはいたがやはり実際目にすると信じ難い光景だ。
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流された車があちこちに放置されたままで、工場の壁は壊れ、キリンビールのドデカいタンクの1つは倒れたままだった。

街中から車でわずか30分そこそこなのにと呆然としながら、蒲生・荒浜方面まで足を伸ばす。
若林区の臨時ゴミ置き場になっているらしき公園は、水没した家財道具で埋め尽くされていた。

本来なら田園風景が広がっていたはずの場所は瓦礫と車が痛々しく散乱したままで、住宅が集まっていたところは、まだ捜索活動などしているためか通行止めになっている。
晴れた空が、現実離れした絵のように真っ青だった。
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荒浜海水浴場の防風林が隙間だらけになっていて、根こそぎ流された大木が無数に道路脇や田んぼに、まるで恐竜にでもなぎ倒されたかのように散らばっていた。
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この場所でこうなのだから、気仙沼とか南三陸とか町の中心が海沿いにある地域の被害は、僕らの想像をはるかに絶するのだろう。

本当に自分は無力なのだとうちひしがれたが、やっぱり自分の目で確認しておいて良かった。
イメージばかりが先行して事実を見逃してしまったら、やるべきことを間違える。


うちに帰ってきて南相馬市に住む後輩(市職員)に電話をした。そっちの現状はどうか?と。
津波被害は沿岸部だけで役場や病院はまったく無事だという。

それよりも今は原発問題のほうが重大だと言っていた。
屋内避難区域に指定されてから一般の流通などが規制され、救援物資以外のものがほとんど入ってこないそうで、津波による損害よりも、今後の風評被害で自分の町が廃れていくほうが恐ろしいと。

先日地震以来はじめて隣の相馬市まで行ったら、被害はあったが店は開いていて物が買えるから、別世界かと驚いたとも言っていた。

このまま住民が減っていったら税金を収める人が減るわけで、市としての体力もなくなるし職員のリストラも始まるだろう。それでも住民が1人でもいる限り自分が避難することは職業柄できないのだと言う。

そして後輩は、今後避難命令が出てもその場に住み続けるつもりだと締めくくった。
「ガソリンが手に入ったらすぐに行ってみるから」としか言葉をかけられなかった。


あの日以来自分がやっていたことは独りよがりで、被災者(被害者)には届いていなかったかもしれない。必要なのかどうかも怪しいもんだ。
(もちろん無駄ではなかったけれど、この現状を冷静に捉える余裕がなかった)
結論から言うと、いま僕が被災者の人たちに出来るのは募金くらいしかないのかもしれない。

就職が決まっていた若者の内定取り消しや1年程度の自宅待機という企業も増えているというし、様々な弊害が今後も宮城県を襲うだろう。

そんな中で一体何をすれば有効なのか?途方に暮れてしまうが、被災地や被災者にいま直接何も出来ないのだとすると、せめてそれを支援する無事な人たちに元気や勇気を出してもらうようなことや、温度差が激しくならないように(だって車でちょっと走れば行ける同じ市内・県内だもん)、辛抱強く被災の現状を伝えていくことぐらいしかないのだと思い至った。
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そして直接的に役に立てる時期がきたら、すぐさま行動出来るように準備しておきたい。
きょう被災地を見てきたことで、よりシンプルによりリアルに考えていかなければと思った。

やっぱり行ってみて良かった。
まず僕が今やらなければいけないことは、何よりこの事実を忘れずに前進する覚悟をすることなのだ。

すべてはそこからだ。
あの日から2週間ちょっとが過ぎ、僕はあらたな模索を始めるところである。
by higehiro415 | 2011-03-27 23:21 | 日記 | Comments(7)

ついに!

レコーディングしていた幹ちゃんのアルバムのマスター(プレスの大元になるCDR)がついに完成した!

2/1に録音を開始してから大地震での中断も含めて2ヶ月弱(プリプロから数えれば3ヶ月)、ようやくここまで辿り着いた。
長いような短いような不思議な感覚だが、いま自分に出来る事の最大限が詰められたと思う。

誰も経験した事がない信じられない大災害を乗り越えての制作ということで、何か特別な意味も含まれたアルバムになるだろう。

結果論だが大地震があったためにRECスタジオの他の予定や僕自身の他の仕事が無くなり、作業は遅れたものの、より時間をかけ集中して音作りが出来たことは確かだ。
震災後は何より邪念が一切無くなり、ニュートラルに歌と向き合えた気がする。
音作りにおいても初心に戻れたというか、デジタル機材に頼り過ぎず自分の耳を信じてとにかく歌を大切にした作業が出来たのも事実なのである。

いいアルバムを作ろう!などとは、ここ数日考えていなかった(考えられなかった)。
ただひたすら何かに導かれるように音に没頭していただけだ。

アルバムや曲ごとの制作秘話は追って解説したいが、とりあえずプレス前までの全作業を終えたということで、勝手な僕の心情を書いておきたい。

このアルバムを制作するにあたり最初から特別ないくつかの想いが僕にはあったし、やりながらどんどん膨らむ想いもあった。

この3年間幹ちゃんと関わってきて、壁にぶつかりもがきながら成長する彼女の歌と声を、1人でも多くの人に聴いてもらいたいという想い。
幹ちゃんの歌で誰かがうつむいた顔を上げたりちょっと癒されたりするなら、きちんと世に送り出したいと思ったし、僕のようなへっぽこPを信頼してくれている彼女にお返しもしたかった。

音楽的に成熟しきれない仙台という街に対する問題提起の想いもある。
ビッグネームや中央にしか反応しない人たち(特に業界人!)に、そんなものと音楽の価値は別で、いいものはいい!と意地でも仙台で質の高いものを作り上げたかった。
それが仙台の音楽シーンの起爆剤になって欲しいとも思っている。

そして事務所代表Sさんへの恩返しと激励の想い。
昨年、Sさんは仕事で大変な苦労をした。それでも親のように幹ちゃんを見守り続け、僕にも温かく接し起用し続けてくれた。
いいアルバムを作って(そしてそれが売れて)Sさんに頑張って欲しいと願っていた。

さらに今回のアルバムに参加し助けてくれた浅田信一氏(RECに駆け付けてくれたCozi、はっちゃん、小島くん、サウンドバレイの皆さん)、佐藤達哉氏への想い。

幹ちゃんの歌は自信を持ってイイ!と言えたが、なんせインディーズ。頼むのは正直躊躇したが、みんな自分たちで役に立つのであればと快く引き受けてくれ素晴らしすぎる手腕を発揮してくれた。
彼らの評判に傷を付けないためにも、アルバム全体をハイグレードに仕上げるのが僕の使命とも言えた。

一生懸命演奏し瑞々しい息吹を吹き込んでくれた、地元のサポートミュージシャンの力も大きかった。

RECスタジオ(サウンドリソース)代表の磯村氏にも相当な無理を強いてしまったが、一時期は宇多田ヒカルの仕事もしていた人である。
仙台のシーンを支えていくには、埋もれていてはいけない人材なのだ。
僕のしつこい執念(笑)に笑顔で付き合ってもらい、本当に感謝している。

また、自身の忙しい仕事と重なり参加は叶わなかったが、幹ちゃんと僕を応援してくれていた坂本サトル氏の分までという想いもある。

もちろん自分勝手な想いもあった。
昨年秋の全国ツアーのときに発症した突発性難聴。いくつも病院を変え通い続けたが完治せず、ついには職業病とも言える慢性の難聴になってしまった。

生活する分には何の支障もなく、難聴とは言っても仕事仲間の多くが陥っているものに比べれば症状はかなり軽い。
それでも耳の良さが取り柄でもあったので、しばらくは誰にも言えず「これでおれの音の仕事も終わりかなぁ」などと悲観的な日々が長く続いていた。

だから満足する音が作れなかったらレコーディングは最後、と覚悟して臨んだのである。
しかし人間の脳は優秀で、この程度の難聴ならば経験で記憶した周波数をきちんと補正してくれることが作業していてわかった。まだまだいける!

加えて、頼んでもいないのに大自然の猛威も味わう始末。
しかしM気質の僕には(笑)これが燃える材料にもなった。
目の前に立ちはだかる壁の向こうには、きっと見たことのない風景がある。

まぁ、そんなような事が諸々積み重なって制作が進み完成したアルバムなのだ。
もちろん幹ちゃん本人はじめ関わってくれた人たち全員も、それぞれの想いがあるだろう。

僕のエフエムなどの仕事をフォローしてくれた後輩たち、尻を叩き支えてくれた身内、応援してくれた方々、めちゃくちゃいろんな想いが詰まっている。

そう考えると大地震になど負けるわけがなく、逆にこんな今だからこそ!と思えるのだ。
出るべくして出るアルバムなのではないかと、すべての作業を終え感じている。

今はシンプルに、この素晴らしき歌たちが1人でも多くの人に届けば、それでいい。


最後に一言・・・愛すべき素敵なアルバムに仕上がりました!


幹 -Miki- 1st Album『声』4.29全国リリース(予定)
by higehiro415 | 2011-03-26 02:00 | 音楽 | Comments(5)

心のランプ

この度の大地震により中断を余儀なくされていた「幹 Miki」1stアルバムのTD(Mix Down)がほぼ終わり、あとは最終Mixチェックとマスタリングを残すのみとなった。

個人的なことではあるが、緊急特別編成のための過酷なエフエムでのディレクター業、震災による生活の不具合や今後の不安、そして友人の被災死なども重なり、肉体的・精神的ともにボロボロではあるが、先日も書いたようにこのアルバムを心待ちにしている人が大勢いる。

幹ちゃん本人や事務所代表Sさんからも「無理せずに」とは言われているのだが、無理などという気持ちはまったくなく、今だからこそやらなきゃ!という想いで作業を再開し進めている。

今はRECスタジオの磯村氏と僕だけの作業ではあるが、このCDを制作するにあたり関わってくれた皆さんのことを考えても、やはり頑張って仕上げたい。(その想いは後日書こう)

あと2日でこちら側の全ての作業が終わるはずだ。プレス工場の予定もあるので、パッケージされるにはもう少し時間がかかるかもしれないが。


先週、収録曲の「ランプ」をMixしていて、すごく励まされた。
もちろん何度も聴いている歌だが、この状況下で聴くと更に心に響いてきた。
そういえばこの曲は、3年前の岩手宮城内陸地震を機に幹ちゃんが作った歌だったのを思い出した。

きっとこの歌はいま沢山の人の心に明かりを灯すのではないか?と感じたので、まだマスタリング前の音源(しかもMP3)ではあるが、YouTubeにアップした。
もちろん本人にも事務所にも了承はとってある。つい先程ではあるが(笑)。
僕の意を汲んでくれたピアノ弾きの松尾ちゃんが、即席で映像を付けてくれた。

そんな訳で、1人でもいいから元気になって欲しいと願いつつ皆さんにお知らせした次第である。

こちらがURL↓
http://www.youtube.com/watch?v=70cQDJjMDX8
by higehiro415 | 2011-03-21 19:07 | 音楽 | Comments(9)

さらば、ブルース野郎。

残ったメンバー3人で、最後のお別れに行ってきた。
津波にさらわれたとは思えない綺麗な顔をしていた。

あの頃、週の半分は一緒に居た。
バーボンを飲みながらストーンズを聴いた。

一緒にアダルトビデオを借りに行った。

僕のボロ車のボンネットに、2人でユニオンジャックを描いた。


次は、お前の好きだったブルースのバンドを組もう!
天国でベース練習しておくように!!
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by higehiro415 | 2011-03-19 22:23 | 日記 | Comments(7)
Twitterでの僕の呼びかけに応えてくれた方々のメッセージです。(オンエアなど順不同)
出来る範囲でTwitterでも紹介しましたが、全てを紹介しきれなかったので、ここにまとめます。(一部DMやメールも含む)
一般の方や仕事仲間からも多くのリクエストいただきました。本当に感謝です!

ラジオから流れるメッセージや音楽に、聞いていた方々から「励まされた!癒された!ありがとう!」などのメッセージもたくさんきています。

近日いただいたものに関しては今後少しずつオンエアしていくつもりです。


@furuichikotaro 古市コータロー
ぜひpower to the peopleを。今こそ底力を!

@asadashinichi 浅田信一
浅田もPower To The Peopleをリクエストします!仙台負けるな!

@Dojima_Kohei 堂島孝平
お世話になります。堂島です。できたら、坂本九さんの「上を向いて歩こう」を!宮城の皆さん、どうか希望を忘れずに!

@Gota_NonaReeves 西寺郷太
NONA REEVES 西寺郷太です。マイケルジャクソン「YOU ARE NOT ALONE」をリクエストお願いします!FM仙台いつもお世話になってます!宮城県の皆さんが少しでも元気になることを祈ってます!

@higepiano 渡辺ケイジ
リクエスト曲「We are the world」コメント:ソロになってから、仙台に育ててもらったといっても過言ではないくらいお世話になっている渡辺ケイジです。東京のメンバーは皆を信じてる!応援してる!がんばれ!

@sakamotosatoru 坂本サトル
ブライアンアダムスの「Somebody」お願いします。「私には誰かが必要だ!あなたのような誰かが!」時期が来たらなんでもやるよ!避難所慰問ライブでも荷物運びでも。絶対声かけて下さい!頑張って!

@solabox TPOCそらぼっくり
元Three Piece Of Communicationのそらです。日本全国が今一丸となって、一刻も早い復旧とその為に全勢力をあげて動き、祈っています!愛を!リクエスト「Fly」(TPOC)なかったら「笑えれば」(ウルフルズ)

@nancy_PCR ナガシマ
リクエストお願いします。hideさんの『ROCKET DIVE』 遠く名古屋の地から、みなさんと一緒に戦っています。大丈夫、みんなで一緒に乗り越えましょう! 「待ってるだけの昨日にアディオス!」

@HidekiKurosawa 黒沢秀樹
James TaylorのYou've Got A Friendをお願いします。音楽を愛する全ての仲間たちへ。「みんな一人じゃない、がんばろう!」

@KG_Koh KG
本当に困難な状況に現地のみなさんも、離れた場所のみなさんもいると思います。安易な言葉をかけられる状態じゃないけど、でもみんなに伝えたいです。大丈夫だから!大丈夫だから!!大丈夫だから!!!もし良ければKGの『You can fly』を聴いて欲しいです。

@toshiakiyamada 山田 稔明
GOMES THE HITMAN山田稔明です。デビュー以来ずっとDate fmとリスナーの皆さんにはお世話になりっぱなしで、お返しに今これからなにができるかをずっと考えています。リクエスト、R.E.M.の「Everybodt Hurts」をお願いします。

@sak0kas 赤迫 翔太(akasako shota)
THE BLUE HEARTSの人にやさしくをお願いします!ヒロトさんの声は皆さんに希望を与えてくれると思います。どうかこれを聞いて元気を出してください。

@sweep_manager Sweep マネージャー
Sweep本人です。想像を絶する状況に胸を痛めています。日本中いや世界中の人々がエールを送ってくれていると思います。とにかく前を向いて頑張って下さい。リクエストは、We are the world。番組頑張って下さい!

@miho_karasawa 唐沢美帆
はじめまして。ツイートみました。世界中の皆が応援してます。皆自分に出来る事を必死に考えてる。辛いと思う、不安だと思います。だけど、どうか諦めないで!人は必ず作り直せるはず!日本中で力を合わせて乗り越えましょう!

@aigirl_yumegirl 甲斐名都 kainatsu
お願いします!! 「今すぐでも歌いに行きたいけど出来ないから、歌ってる気持ちで自分の曲をリクエストします!日本中、いや世界中の人達が今も祈っています。あなたは一人じゃない!みんなで一緒に乗り越えよう!」 リクエスト「同じ空を見上げてる」甲斐名都

@kiyonoshota NIMITZ-shota
俺は都内や埼玉で活動している者です。今、国内だけでわなく、世界が動いてます。今、他人事に思ってる人はそれでいいのか?リクエストはジョン・レノン、イマジン。

@peta1022 ヘ゜Д゜タ
we are the would スペルあってるかわかりませんが・・^^;; をリクエストします!

@247sachie 新島幸恵
はじめまして。Bobby McFerrinの『Don't worry, Be happy』をリクエストします。呼吸をとめないで!

@chihiroimai chihiroimai
被災している皆さん。暗く寒い夜もいつも日本国民、いや世界中の人々がみんな味方です。今、僕らは一つです。一日も早く笑顔が取り戻せるように。一緒に頑張ろう!

@NagaeKenji 長江健次
FM仙台のレギュラーをさせて頂いていた人間として何か出来ればと思っています。何かあれば宜しくお願いします。長江健次。

@ito_kazuya 伊東和哉
僕も今、仙台におります! 思いやりの気持ちを胸に、みんなで助け合っていきましょう!

@yayayayanagi 柳沢亮太
SUPER BEAVERというバンドのギタリストです。もし声を伝えて頂けるのなら是非、よろしくお願いします。『僕らに出来る事なんて、微々たることだとは思いますが、出来ることを精一杯やります。どうか、どうか生きてください。いつの日か一緒に歌を歌いましょう、笑いましょう。その日まで、どうか負けないでください。』

@ishizakihikaru 石崎光
ヒロさん無事で本当に なによりです。ラジオよろしくお願いします! 中島みゆきさんのファイトをリクエストします。今直接何もしてあげれない現状ですが、日本、そして世界の想いはひとつです。どうか負けずに頑張って下さい!

@nijioto7ko 7ko
暗くて寒くて、ほんとにこわいとおもうけど、どうかココロは強く、明るくいてください! 世界中のみんながあなたたちを守ります! THEハイロウズ 日曜日よりの使者

@Sinosora Sino
aikoさんの「戻れない明日」明日を一緒に見ましょう。一緒に乗り越えましょう。一人じゃないよ。

@pj_pianojac →Pia-no-jaC←
→Pia-no-jaC← HIROです。坂本九『上を向いて歩こう』をリクエスト。 被災地のみんなを世界中が一つになって応援しています。もちろん俺達もその中の二人。 一人でも多くの方が無事でありますように。みんなが笑顔になれますように!ラブアンドピース!!

@horishitasayuri 堀下さゆり
よろしくお願いします!「今は辛いけどまた笑える未来を一緒に信じよう!」杉本竜一さんのBelieve をリクエストします!相馬市出身 堀下さゆり

@FISHMANS2011 FISHMANS
fishmans茂木欣一です。被災された皆さん、心よりお見舞い申し上げます。すべての方々に笑顔が戻るときが、一日でも早く訪れることを願ってやみません。

@pinchang Junji Hirashima
一個人として、今の時点ではただただ祈ることしか出来ませんが、坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」をリクエストさせて下さい。心に明るい灯を

@miusakamoto miu sakamoto 坂本美雨
こんにちは、坂本美雨です。"Always on my mind" - Elvis Presleyリクエストします。いつも想っています。一緒にがんばりたいという気持ちでいっぱいです。

@SumitadaAzumano 東野純直
東野純直です!災害にあわれた事、ただならぬ恐怖と悲しみでしょう。見守るしか出来ない事がはがゆいですが、諦めないで頑張って下さい!JournyのDont stop believinリクエストします!

@Lamborkiichi Vlidge_Kiichi
Vlidgeという2人組でアーティストやってます、Kiichiといいます。バカげたことかもしれませんが、せめて自分が出来ることとして、願いを込めた歌が少しでも被災されている皆さんの力になればと思っています…。「Everybody Needs Love」

@room493 篠原美也子
ヒロさん、おつかれさまですU2の「With or Without You」を。ずっと祈ってます!

延原達治 The Privates
無事で良かった〜!今はとにかく頑張ってくださいとしか言えません。
東京も目に見える被害は少ないけど、社会システムなんかにどんどん被害が出てくる模様です。
まだまだ信じ難い状況が続くと思いますが、元気を出して下さい。みんなで知恵を出して支え合っていかなくちゃいけないですね。自分もできる限りのことをやるつもりです。何かあれば、必要なことあればいつでも連絡くださいね。

@kimineko321 君音呼
皆が祈ってます。必ず笑顔を取り戻しましょう。今井美樹さんの『PIECE OF MY WISH』をリクエストします。by君音呼

傳田真央(でんだまお):私事ながら先月ライブで仙台に行ったばかり。仙台の友達もできました。今、私は東京から被災されたみなさんを想うばかりですが、何かミュージシャンにできることがあればTwitterなどで伝えてください。音楽や歌は、いままで世界中のたくさんの人たちの勇気やLOVEを呼び出してきたはずです。
リクエスト:私の愛するMichael Jacksonの歌をリクエストします。 "Man in the mirror" よろしくお願いします。

@Tpmoaking_FURS ファーズ・かみしまともあき
coziとFURSというバンドをやっているTomoakingともうします。ルイ・アームストロングの「What a Wonderfun World」をリクエストします。また素敵な街が戻ってきますように。

@RIGHTERWRITER83 ayaiwamoto
元ONE☆DRAFTマネージャーの岩本と申します。アーティストの方からコメント&リクエスト頂きましたのでDMしたいです。是非私をフォローお願い致します!!

@VegaltaHoppy 山品晃彦
お疲れさまです。リクエストしていいですか?JOURNEYのOpen Armsお願いします。別れ別れに流された船もやがて一緒になれる日があると希望を込めて。頑張ろう日本!!

@taichoki
一般ピーポーですが「across the universe」をリクエストします〜。いろんな人がいろんな立場で頑張ってくれています。こちらも動けるタイミングで駆け付けたいと思います。

@badnews4649 安部ちゃん
僕はミュージシャンじゃないけど桑田圭祐さんの「それゆけベイビー」。アラバキ開催されることを祈ってます。成功させよう!

@creep752010
お疲れさまです。活動を応援しています。一般人ですがリクエストしてもいいですか?坂本サトルさんの天使達の歌と言いたいところですが既に皆さんリクエストしてると思うので、椎名林檎さんの3枚目のアルバムから「おだいじに」を。

@naorock86 Na+O
はじめまして。 ミュージシャンではなく、 東京のライブハウス生息中の イベンターです(笑) リクエスト→ 東方神起/明日は来るから  嵐/SUNRISE日本

@cloveeerクローバー
ヒロさん、私は一般人だし、ラジオ聞けないけどリクエストしていいですか?Marvin Gayeの「What's goin'on」です。頑張りすぎないように頑張ってください。

@ginnko04 ぎんこ
お疲れさまです。是非に今夜はゆっくり休んで、また明日から頑張ってください。明日の朝の曲ですか?何がいいかなぁ?「ジガーズ・サンの『大丈夫』」とかは? あとは「坂本サトルさんの『音速を超えて』」とか。

@poyanko ユウ
場所は離れているけど一緒に頑張ろうね、そして休める時はちゃんと休んでね、ヒロ兄やんの体調も心配だからさ。ユウは昔ラジオから聴こえたStevie Wonderの曲に助けられた事があるよ。

@yumipeach ゆ み
矢野真紀さん『窓』とTHE COLLECTORS『明るい未来を』をラジオで流して頂けたら幸いです。頑張りすぎずに自分のペースで希望に向かう曲で応援出来れば と願い

@jk_0124 Junko
エレカシの「明日があるのさ」リクエストします。状況わからず空気よめてるか不安ですが、信じて祈っています。宜しくお願いします。

@miya2510 ミヤ
すき間があったらコレクターズのSHINE ON! STARDUST CHILDRENもかけていただければと。光がさしますように!!

@cafeorange オレちゃんぐ
スターダスト・レビューの「愛の歌」と、馬場俊英さんの「スタートライン〜新しい風」を神戸からリクエストします!どちらの曲も避難所におられる幅広い年齢の方に、きっと届く歌だと思います。

@11pikino_neko トラネコ大将
FMって、あまりジャニーズはかからないイメージですが…聴きたいって方の声をよく耳にするので、SMAPや嵐もかけてあげて下さい。よろしくお願いします☆体調に気を付けて下さいネ!


3/18までに寄せられたものです。敬称は略させていただきましたのでご了承下さい。
すべて載せたつもりですが、もしコピペのミスで記載おちの方がいたらお知らせ下さい。

本当にありがとうございます!
by higehiro415 | 2011-03-19 09:09 | 音楽 | Comments(3)

想い(2011.3.11の記録)

3/11(金)pm 21:34
マグニチュード8.8(後に9.0に訂正)らしい。国内では観測史上最大の地震だというではないか。
ここ数日、不気味な揺れが何度かあったので「まさかなぁ〜」と思っていたらついにきた。
33年前の宮城県沖地震を体験しているので、ちょっとやそっとの地震では驚かないのだが、さすがに今回のはビビった。いや、まだ余震が続いているのでビビっているというのが正しい。
すでに震度1以上が60回を越えたようだ。

いま僕は仙台市の緊急災害対策本部(青葉区役所4階)に来ている。
大きく揺れた14時46分ころ、エフエム仙台2階にあるスタジオで番組収録をしていた。
「おっ、地震だ」と作業を中断すると、すぐに横揺れが非常に大きくなり「これはやばい!」とDJを机の下にもぐらせる。
スタジオは分厚い防音壁で覆われているのでそう簡単には壊れないだろうと瞬時に判断し、僕は機材が崩れ落ちないように押さえる。

立っているのもままならない状態だった。長く大きい揺れの後、追い打ちをかけるようにもう1度大きく揺れる。その後も連続で余震。
電気が消え自家発電に切り替わる。スタジオの外はフロアの人たちがただならぬ雰囲気で走り回っている。
生放送中だった定禅寺スタジオ(別の場所にあるサテライト)からの放送が困難になり、本社スタジオから緊急の地震速報に切り替わる。

停電のうえ携帯電話もネットもつながらず情報が寸断されたため、最新の情報を集めてスタジオに送るという重要な任務を背負い地震後すぐにここに来た次第である。

青葉区役所まで行く途中にある錦町公園や勾当台公園には、近所で働く会社員たち大勢が避難して集まっていた。こんな光景は見たことがない。
歩いて移動し対策本部のある部屋のすぐ外の廊下に陣取り情報を集めるが、本部内にはもちろん入れず、緊急事態のため本部からの情報整理も時間がかかっているようだ。
ドアから身を乗り出し本部内の監視テレビを見つめながら、部屋の中に響く状況報告を聞き取りメモる。

対策本部の誰かが「やばい!」と叫んだ。
NHKか自衛隊の監視カメラが捉えた、若林区名取側付近の津波映像がリアルタイムで映り、その場の全員が釘付けになり凍り付く。
海から襲ってきた巨大な黒い波が、広い範囲で車や家を覆い流し巻き込みながら、どこまでも陸地を内部へと進む信じ難いショッキングな映像。
不謹慎だが映画のワンシーンのようだった。それぐらい現実だとは受け入れ難い光景だった。
大災害になるなぁ〜と遠のく意識で自覚する。

いちおうパソコンを持参したが回線は緊急用しかなくメールが使えない。一般回線がパンクし電話での報告も不可能なため、走り書きしたメモを連れてきたアシスタントに渡しスタジオへ自転車で走らせる伝書鳩作戦にすぐ切り替えた。
寒さと降り始めた雪を恨むが、労力を要したお陰でかなり早い情報が流せているようだ。

家族や友人や同僚などは、ほとんど連絡がとれないまま6時間。気になって仕方ないが、これも使命なのだと思い、この瞬間を書き留めておこう。
緊迫感と恐怖感は半端無くあるが現実感はまだない。とにかく長い夜になりそうだ。

3/11その後
後輩が現場まで来てくれて、情報入手ルートも一部復旧したとのことで、とりあえず局に戻って欲しいと伝言される。
ため息をつきながら戻ると、繰り返し地震の情報と注意点を呼びかける緊急放送が続いていた。

何人かの他社のディレクター仲間がスタジオにいたので、ここら辺でお役御免かと思った。
弱小下請け(政治的に)である僕のチームは、少し前に制作費削減を理由に理不尽な担当番組降板が決まっていたので、これ以上何か頼まれることはないと予測していた。
しかし「いてもらうだけでもいいから、このまま手伝ってくれ」とそのままスタジオで夜を越すことになった。経験豊富な人が1人はいてもらわないと困ると、若手が直訴していたようだ。

緊急事態ではあるが、それでも複雑な心境だった。家も心配だったし、こんな時ばっか?という思いもある。
しかし所属会社は違えど不安な表情で頑張る若い仲間を目の前にしたら、彼らには何の恨みもないしこれまでも仲良くやってきたので、すぐに一緒に頑張ろうという気になった。
それにいま重要なのは県民にラジオで情報を伝えることなのだ。足下を見失っちゃいけない。

こんな状況ならラジオの仕事はもう卒業かなぁ?と考えていた矢先なのに皮肉なものだと思いながら、同時にこの仕事をしていたことに感謝する。
取り急ぎ一度家に戻り状況を確認したかったので、停電で真っ暗な街を歩いて帰宅。
部屋は食器が割れタンスが倒れ足の踏み場もないが、ギターとレコードだけは無事のようだったので、着替えを持ちすぐに局に戻る。

空を見上げると、普段は見たことがない数の星が輝いていた。電気がないと街中でもこんなに星が見えるんだなぁ〜と感心する。綺麗だった。

3/12(土)
一夜が明け局内は少し冷静さを取り戻していたが、余震は続き、テレビ(自家発電で駆動)に映る映像を見るほどに絶望感が蔓延する。
非常食や差し入れのお菓子など食べながら、交代で緊急放送を続ける。
この状況と土日ということもあり、スタッフはいつもの半分以下であろうか。

身近な家族や友人は無事だと確認できたが、なにせ電話もネットもまったくつながらず、どんな状況になっているのかわからないまま時が過ぎる。
不安ではあるがとにかく今は目の前の情報を流し続けるしかない。全区域が停電なのだから自宅や外や車や避難所で、携帯ラジオで情報を得ている人も多いはずだ。

昼になって街中(中心部)の状況を自分の目で確かめに行った。
壁などの欠損はあるもののほとんど倒壊などはなく、店などがすべて閉まっているのと、駅前に昨夜帰れなかった避難者が1台もいないタクシーを待ってあふれ、あちこちの公衆電話に長蛇の列が出来ていたのを除けば、とても平和に見える。被災地とのギャップに愕然とする。

放送を続け夜になり、居残ったディレクター陣と話をする。
このまま情報を流しているだけでいいのか?他に何か出来ることはないのか?
地震発生から24時間以上経ち、自分たちと同じように精神的疲労がつのっている人たちがいるはずだから、情報の合間にちょっとだけでいいから音楽をかけてはどうだろう?と提案する。
危機的ニュースばかりが目の前を覆い、何より僕自身音楽で心を休めたかったのもある。

参謀役に伝えると、当たり障りのない曲ならいいだろう。ただインストとかスタンダードなものに限定して曲紹介は不要(BGM扱い)、ディレクター判断でとのこと。
まだ時期尚早なのかもしれないけれど報道ならNHKと東北放送もあると思いながら、自分での判断となると逆に思い切ったことができにくく、みな考え込む。

音楽をかけたほうがいいという者もいれば、クラシックならいいんじゃない?とか、情報だけでいいという者もいる。現場でも少しずつではあるが、温度差が出始めてきた。系列のTFM(東京エフエム)の特番ネットは、少しずつインストナンバーが流れ出してきた。

ようやく友人たちの安否確認メール(もちろん前日の発生直後のやつだが)が断続的に届くようになってきた。
東京のミュージシャン仲間や全国の友人からも無事か?メールをもらっていたが、なんせ送信電波がままならず心配をかけてしまった。Twitterでも多くの方達に心配をかけていたようだし、申し訳なかった。
皆からのメールを見ながら、その想いも一緒に被災者や街の人に届けたいと思い始める。

3/13(日)
ようやくポツポツと寄せられはじめた個人的なメールから、やはり音楽はあったほうがいいのではないか?という思いが強くなり、1人のディレクターと結託し午前中からほんのわずかだが音楽をかけ始める。
かける曲はその場にいたディレクター全員に2曲ずつ選んで持ってきてもらった。

電気が少しずつ復旧してきて、ようやく被害の大きさに気付いた人も多くなってきたようだ。
街中を偵察に行くと、一部コンビニやドラッグストアが食料品などを店頭販売していて、長蛇の列があちこちに。
列に並ぶ人たちの表情は疲れてこそいるが、どこか安堵したようにも見える。

明日からは特別番組ながら従来の番組編成時間とスタッフでのシフトになるとのことで、シフト時以外は責任とれないから手伝わなくてよいという都合のいいお達しがあったが、ようやく一息つけるかと思うとホッとする。

しかしすぐに、明日の朝イチ、人手が足らないから担当して欲しいとのヘルプが舞い込む。
やるしかないが下請けだから引き受けたのではない。仕事という認識はもはやないのだ。
単純にラジオを聞いて誰かに元気になってもらえるなら、それでいいと思う。

情報以外、こちらで選んだ一方的な曲より何かもっと意味のあるものはないか?と考える。
Twitterで知り合いのミュージシャンに激励コメントとリクエストをもらおう!と思い付いた。
しかしここでも温度差はあり、全体の公式企画になるには残念ながら僕の力が足らなかった。

いまやるべきことではないとか、いまそんなことする余裕がないとか、面倒だとか理由はいろいろあるだろう。でも僕は、リスナーではなくスポンサーやお偉いさんに向けた放送に興味はない。単独で自分のTwitterにツイートした。
「これを見たミュージシャンの方々へ。どこまでやれるかわからないけど皆さんの一言激励コメントとリクエスト曲寄せて下さい!明日朝からエフエムで流してみたい。」

即座に仲間が反応してくれて、その後続々と激励リクエストが寄せられた。嬉しかった。
誰かに何か言われようとも絶対オンエアする。多くの人が応援しているのを伝えたいのだ。
様々な方が呼びかけてくれたおかげで、多くのメッセージが寄せられた。感謝!

3/14(月)
震災の事態は良くなるどころか、時間の経過とともに各地の悲惨な状況が明るみになる。大勢の人が安否不明で、孤立して寒い暗闇の中で救助をひたすら待っている人もかなりいる模様。
ニュースは悲しく不安になるものばかりで、無事だった人たちさえ暗い表情だ。

決心どおり昨夜寄せられたメッセージとリクエストを流す。問題が生じたらきっぱり担当を辞める覚悟で臨んだ。
地震による緊急特番が始まってから65時間、はじめて温もりあるメッセージとポジティブな音楽がオンエアされた。僕自身も癒され希望が湧いた。
これが口火になったのか被災者や避難者からも聞きたい曲のリクエストが、無事だった人たちから応援リクエストが続々と届きはじめた。

本当にやるのか?勝手にやって上から怒られないか?と半信半疑だった番組のスタッフやDJも「なんか元気出るしホッとする。いいね」と顔が緩んだ。
それでも声高らかに便乗してくれるスタッフはごくわずか、でもそれでいい。
内心、聞いてる人にとって本当にいいことなのか?という迷いもあり、放送を聞いた方々からの反響が大きかったのは、とても励みになった。

ここ数日、いや数日というほどには時間は経過していないが、いま自分は何をするべきか?と、ずっと考えていた。何もしなくてもいいのだろうが、何かやるべきだと心の奥が鳴り止まなかった。
どういう運命か、自分はいまここにいる。何か役割があるはずだ。

これまで世界中の多くの場面で、音楽が人々に勇気と希望を与えてきたことを忘れてはいけない。自分もその中の1人で、そのおかげで今の仕事をしているのだ。
この事実を信じて行動しなければ、他人への声援など到底届くはずはないだろうし、それが出来ないなら音楽の仕事など辞めちまえ!と自分を叱咤する。

スタッフや同じ放送人でも様々な意見や考えがある。リスナーとなれば、それはもっともっと千差万別だろう。
事実、避難所には音楽が好きな人ばかりではないのだからバカな真似はやめろ、と忠告してくれる方もいた。確かに一理ある。
でも、一方では張りつめた緊張と疲労を紛らわせるために音楽が聞きたい!と感じている人がいる。被災者や避難者からのそんなメールが多数あった。

要するにどっちもどっち。どちらが正しいとかではなく、今はああだこうだ言う前にやれることをやるしかないのだ。
とやかく言う連中は大概が口ばかりで、自分では行動しないし責任も取らないことを経験上知っているので無視することにした。
100人を元気づけられなくとも2〜3人は出来るかもしれない。何もしないよりいい。

状況的には先を考えると暗くなるばかりだが、幸運にも体は無事なのだから前を向いて明るく立ち向かおう。

3/15(火)
東北〜関東で余震が続く。仙台は真冬のような寒さだ。
試されてるのかもなぁ〜?と思い至る。大自然は予測不可能とはいえ、地震・津波・原発・季節外れの寒波とダメージが大きすぎる。
偶然というよりは、何か地球からのメッセージと捉えたほうがしっくりくる。

仙台市内では多くのコンビニやスーパーが店を開けはじめ、ガソリンスタンドは異常な行列となっている。
僕自身、買い置きしていた食料も徐々に減ってきているしガソリンも必要だが、何時間も競うように並ぼうとは思わない。困ってる方はお先にどうぞ。

一見活気が少し出たようにも錯覚するが、仙台市内ではコンビニ強盗や、被災した車のガソリンやアルミホイルやカーナビなどの窃盗が相次いでいる。良いとは言わないまでも食料やガソリンは生きるためにやむを得なかったのかもしれないと信じたい。
しかしアルミやカーナビは違う。単なる窃盗犯だ。

現に調査員などを装って一人暮らしの女性宅を襲う輩や、営業停止の会社からパソコンが盗まれたりもしている。
警察は震災で手薄になっているし、被災ではないので報道もされていないが事実なのだ。押さえようのない怒り、いや、切なさを感じる。

仙台市内は一部を除けば被害は少ないし、役所や県庁が機能してるから何とかなるはずだ。他人のことより自分のことを優先するのは悪いことではない。みんな生き延びなければならない。
でもさ、何キロか離れた場所ではあれから何日も寒く暗く空腹の数日を送っている人がいるんだ。元気な人が頑張っていかなきゃならないのに行列で怒鳴り合ったりいがみ合ったり。まだ切迫していないのなら少し我慢してもいいんじゃないのかなぁ。
復旧はこれからまだまだ先になるだろう。助け合っていかなければ無理なのは明白なのに。いつかそんな人たちも困るときがきても、誰の助けも借りず1人で頑張ってね。

3/16(水)
エフエム生放送のあと、中断を余儀なくされていた幹ちゃんのアルバムのMix作業を再開。こんな時期に頑張ってスタジオを復旧してくれた磯村氏に感謝だ。
これまでは2人で分担してMixしていたが、スタジオの倉庫兼事務所がぐちゃぐちゃなので、Mixはほぼ僕1人で作業し、その間に磯村氏には片付けを優先してもらっている。

アルバム制作は締切りが過ぎ、マスターを運送できるかどうか、そして工場がいつものようにプレスしているのかなど不確定要素も多く、発売延期は致し方無しとしで落ち着いたら再開しようと思っていた。
それでも、日々のやるせない状況を見るにつれ、幹ちゃんのアルバムを心待ちにしている人もいるし、こんな状況にフィットする曲もあるので、今だからこそ作らなきゃ!と感じている。
いろいろな意味も含んだアルバムになるだろう。あと3日くらいで仕上げたいなぁ。無理だと思うが。

夕方、親友よりメールがくる。その内容にさすがに狼狽する。
若かりし頃ずっと一緒にバンドを組んでいた友人が、名取市で遺体で発見されたというのだ。
泉区に住んでいたのに、どうして?と、目を疑う。

建設会社で工事現場の現場監督をしていた彼は、あの日、名取の現場で作業していたようだ。
作業員たちを避難させている間に津波にのまれたらしい。そんな・・・
言携帯電話を握りしめたまま号泣した。借りっ放しのギター、返せなくなっちまった。
それに残された家族のことを思うと、いたたまれない。

部屋がぐちゃぐちゃになり食器が割れ、ガスが復旧しないので風呂に入れず、いつも機材を運んでいた車が流されただけの自分なんて、本当にどうってことない。まったく無傷だ。
あいつの分まで、明るく力強く前に進んでいくしかないと、あらためて心に誓う。
悲しいし悔しいけれど、無事で元気な自分がへこたれてどうする?あいつはいつだってブルースを追い求めていたじゃないか。

3/17(木)
ようやく東京でもラジオでミュージシャンからのメッセージを募集し始めたと聞く。規模や影響力が大きいので多くが集まるだろう。宣伝に利用されないことを切に願う。
そろそろ僕は次のステップへと移る頃なのだろう。

いつもなら考え過ぎて躊躇してしまうようなことでも、こんな時だからこそしがらみや雑音に迷わず思い切ってやれる状況でもある。ちょっと勇気を出すにはもってこいなのだ。こういうどさくさにまぎれては許されていいだろう。

くだらない常識紛いの批判とか、保身やエゴによる足の引っ張り合いとか、偽善とか私欲とか、そんなことは邪魔なだけで何の役にも立ちやしない。

僕の住む宮城県だけではなく、今回はいくつもの県が被害(原発も含め)を出している。
自分の身近なところを見ていれば想像がつくが、各地、あまり報道されていない被災地区や避難者がいるはずだ。
とにかくなんとか全ての地区に救助や物資がゆき渡り、1人でも多くの人が助かることを祈るしかない。


ちっぽけだけれど、今の僕には顔を上げてひたすら行動することしか出来ない。
微力すぎて大きいことなど出来やしないのだから、まずは目の前の小さな一歩だ。

外は真冬のような雪景色だ。
でも恨むまい。明日も笑顔でいよう。

春はきっとやってくるはずだ。
by higehiro415 | 2011-03-18 02:10 | 日記 | Comments(8)

幹・アルバム制作日記⑧

3/5
「ジェントルライオン」再々録音。
この曲のアレンジャー佐藤達哉氏から泣きが入ったため(笑)3度目の録音。

アレンジというよりは、ピアノと歌の呼吸をもっと合わせたいという狙いだ。
これは演奏や歌がイマイチだったのではなく(普通に聞いたら十分素晴らしい)、幹ちゃんも達哉さんもお互いのクセや間を把握しきれていなかったということに尽きる。

ミュージシャン同士の感覚の話なのだ。
だから撮り直しというよりは、今度が本当の録音とも言える。

これまでと同じようにクリックは無しで、2人のライヴさながらの同時録音。
厚い防音扉を挟み目と気でコンタクトを取りながら5テイク。

これまで以上に2人の呼吸がピタリと重なり、歌の風景が彩りをもって目の前に広がった。
もちろんOKテイクだ。
この感じが録れれば、もう言う事はない。

そして今回もKORG Λ(ラムダ)というヴィンテージのシンセを重ねる。
いつ聞いても味のある(クセのある?)音色が何ともいえない。
Kaoss Padを僕が操作し幹ちゃんが音色変更のボタンを押す共同作業。

仕上げは達哉さん秘蔵(このRECのために銀座で購入w)のソプラニーノをオーバーダブして終了。
スタジオにいた全員が満足する出来になりひと安心。

その満足感とセルフタイマーの秒読み機能が壊れたデジカメのおかげで、何ともいえないハッピーで愉快な記念写真が撮れた。
f0210751_137871.jpg

※真面目に仕事してる写真はRECスタジオのblogに載ってるようです。
http://www.sound-resource.com/

先が見えたので、スタジオのエンジニア磯村氏と近所の小料理屋で中打ち上げ。
耳が繊細すぎる!と非難とも賞賛ともとれる言葉をいただく(笑)


3/6
磯村氏と2人きりで「sakura color」アレンジ〜REC日。
リズムトラックやキーボードフレーズの細かい修正作業をしてから、シンセとギターをオーバーダブした。

懸案だったのはイントロのフレーズだったが、朝方に思い付いたメロをはめたらバッチリであった。
ギターはまたまた僕の鼻歌での細かいフレーズを、磯村氏が見事に再現してくれた。

ネタばれかもしれないが、この曲で僕が目指したのは幹ちゃん流ソウルミュージックである。
もともと幹ちゃんとのミーティングでR&B調の歌も歌ってみたいと言われていたし、この曲の持っているポップで跳ねたメロディーを生かすのには、これしかない!と構想を温めていた。

磯村氏という強力なサポートを得て、予想以上のアレンジになった。
これまでの幹ちゃんのイメージとはだいぶ違う印象を受けるだろうが、これは奇をてらったものではなく、彼女がもともと持っていてまだ外にはあまり見せていなかった部分を出したということである。

3/7
前日の「sakura color」の修正をしてバックトラック完成。
タイトル通り桃色のダンスナンバーに仕上がった。
MotownとChicago Soulを現代風にしたような可愛くてカッコいい出来だ。

そして、ようやくMix(TD)作業に取りかかる。
まずはアルバムの始まりと終わりを告げる新曲「劣性」と「優性」。

これはほぼプリプロのデモ通りに仕上げることにしていたが、途中いいアイディアがひらめいたので少し細工してみたら、ムードがさらに良くなった。

これはオープニングとエンディングのSE的なニュアンスになる曲である。
不思議な香りが漂う幹ちゃんの鼓動を感じてもらえると思う。

音数は少ないがとても繊細な曲なので、Mixも非常にシビアなものになった。
微妙なフェーダー操作により肩凝りが増す(笑)。


3/8
アルバムには収録されないのだが、某企業の社内テーマソングに幹ちゃんの歌が採用されることとなったので、急遽その曲の歌入れ。
前に他アーティストとのコラボで歌った曲で音源はあったのだが、ボーカルだけは入れ直すことにしたのだ。

それからそのうち公表されると思うが、その他にアルバムから1曲がその企業の応援ソングに決まった。
制作中の音源を聴いて担当者が感激していたというから、嬉しい話ではないか。

続いて唯一残っていた「sakura color」の歌入れ。
難しいノリのリズムではあるが、抜群のテイクが録れた。

R&B風のフェイクにも初チャレンジしているので、こちらもお楽しみに。
ここで全ての音入れ(録音)が終了し、ほっと一息。

あとは磯村氏と僕2人での、集中力が必要とされる緻密なTD(Mix)作業である。
前日に仮Mixした「劣性」「優性」を微妙に修正し仕上げる。

そして勢いで「sakura color」のMixに突入。
いい感じに仕上がった時には最遅時間更新、夜中の3時であった(笑)。

REC行程に少し余裕を持っていたつもりだったが、アレンジに時間がかかったり録り直しがあったり僕に他のスケジュールが入ったりで、予定が押し気味なので仕方ない。
というのは大義名分で、実は全曲とてもいい感じでREC出来ただけに、早く仕上げて聴きたい!という思いが本音なのである。

次回のMixは日曜からの連チャンで、一気にマスターまで仕上げる!(予定w)
by higehiro415 | 2011-03-11 01:50 | 音楽 | Comments(1)

幹・アルバム制作日記⑦

2/28
最新シングル(CM曲)でもある『ハレル夜』ピアノバージョン再録。

先日アレンジし直したものをピアノ担当の松尾ちゃんが整理&工夫してきてくれた。
練り直しただけあってスムーズにピアノの録音が進む。

人気のあるナンバーだけに(子供にもわかるポップさがあるようだ)これまでの感じを越えなくては!というプレッシャーがあったが、完全に新しく生まれ変わった。

よりメロディアスでロマンチックなピアノの響きに大満足。
ライヴで何度も弾いてくれているので、幹ちゃんの呼吸を知っているプレイが光る。

そして1曲だけアレンジ途中の『sakura color』を仕上げる作業に移る。
スタジオエンジニアでもある磯村氏と僕がアレンジ担当で、この曲だけは2人でスタジオでアレンジしながら仕上げるやり方で進めている。

リズムトラックとベースは録り終えていたので、仮で入れてあったキーボードパートに取りかかる。
磯村氏が提案する基本フレーズを僕が鼻歌(笑)で修正し、それを磯村氏が弾き直すという何とも初歩的なやり方だが、昔バンドでやっていたような楽しい共同作業だ。

迷った箇所はアイディアを出し合いながら何とかエンディングまでこぎつけ、ベーシックトラック完成。
あとは上モノ(ホーンとギターをオーバーダブの予定)とボーカルを録るのみ。
幹ちゃんの魅力のひとつであるソウルフルな側面を、うまく伝えられたらなぁと思う。

夢中になっていたおっさん2人、気付いたら深夜3時になっていた。
なるほどナチュラルハイになるわけだ(笑)。
グルーヴをいい感じに出すタイム感の難しさを再認識した日でもあった。


3/1
すでにバックトラックが出来上がっている何曲かの幹ちゃんのボーカル録り。
素晴らしいテイクの連発で、昨日の疲れも癒されながら歌入れが進んで行く。

当然だがこのアルバムの最重要ポイントは歌なので、繊細にしかし感覚を大事にしつつOKを出さなければならない。
楽器と違い、ボーカルはどこでOKにするかが非常に難しいところだ。

多少ハズしたりしてもそれが味になる場合もあるし、ピッチやリズムが完璧でも何か響いてこなかったりする場合もあるからだ。
細かいところを気にし過ぎて、小さくまとまってしまってはつまらない。
それに長時間歌っていると、喉の変化で声の響きが変わったりもする。

幹ちゃんの場合、絶対音感があるからかほとんどNGテイクはないという驚異的な歌唱力ではあるが、演奏を気にし過ぎたり集中力を欠いたりするとやはり魅力(表現力?)が半減する。

とはいえ普通に考えたら十分以上なのだが、ずっと彼女の歌声を聴いてきているし、アルバムコンセプトでありタイトルにもなる幹ちゃんの『声』の魅力を最大限にパッケージしたいと思うと、やはりベストなものを!となるのである。

何より歌に一番厳しいのは幹ちゃん本人でもあるのだ。
そんな中、胸の奥にずっしりと響くテイクが録れたので、ひとつひとつの曲にようやく魂が宿った感じがする。

絶対にいいアルバムになると、ようやく確信できた。


3/2
佐藤達哉氏がピアノアレンジ&プレイを担当してくれる『ジェントルライオン』の再録。
あらたなアレンジが浮かんだところもあるようで、もう1回チャレンジすることにした。

前回同様、達哉さんと幹ちゃんが同時に演奏&歌を録音。
はじめクリックを使ってみたがタイム感がジャスト過ぎて面白くないので、やはりクリック無しで微妙に揺れる感じを録ることにした。

かなり難易度の高いピアノプレイを自分で考えてきた達哉さんは「うわ〜難しい!」と悲鳴をあげながらも、完璧に弾けるまで相当多めのテイクを録った。
彼のスタイルは天才肌ともいうのか、瞬間のひらめきを大事にしているように見える。

それにシンセをオーバーダブして更に達哉さんがこだわったソプラニーノリコーダー(すごい小さな縦笛)を入れる。
草原を駆ける優しいライオンのイメージが、音になって溢れ出す。
幹ちゃんのボーカルはピアノに導かれるように力強さを感じさせるものに。

そして完成!となるはずだったが、出来上がった音源を持ち帰った達哉さんから「もう1回だけチャレンジさせてくれ!」と連絡が入った。
僕も音源を持ち帰って何度も聞いたが、確かにどこか物足りなさがあり承諾した。

明日(土曜日)に再々録するが、三度目の正直だけに最高のテイクが録れるだろう。


そんな感じで、音録りに関してはゴール目前といったところだ。
こんなに1つのことに熱中している自分は久しぶりなので、疲れてるとはいえ心地よく、疲労感はまるでないから不思議である。
by higehiro415 | 2011-03-04 19:37 | 音楽 | Comments(2)