佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


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前日のポール・ウェラー・アフター・パーティー『ALL MOD CONS! Sendai』の余韻とこの日の期待感で脳内アドレナリンが出ていたのか、ほぼ眠れずに朝になった。それでも全然苦にならないから不思議だ。

友人を乗せ岩手県小岩井牧場へと車を走らせる。たしか2回目(3回目かも?)のKoiwai Rock Fes.という野外イベントのために。
この年の出演は真心ブラザース、グレイブヴァイン、オリジナルラブ、ムーンライダーズ、ザ・コレクターズ、そしてポール・ウェラー。(だったはず)

ポール・ウェラーのライヴは日本とイギリスで相当数観てきたが、この日は特別な感情があった。
ひとつは地元東北の野外フェスに出演するということ。
そして、もうひとつの理由は何といってもザ・コレクターズとの「牧場(まきば)のMODS対決!」が実現するからだ。

当時の僕はエフエム仙台で「加藤ひさしのビートサレンダー」というラジオ番組を担当していた。(担当というか、強引に企画書を通しやらせてもらっていたのだが…)
当然、加藤くんは「ウェラーにインタビューなんて実現したら最高だよね。佐藤クン、よろしく!w」と盛り上がっていたのは言うまでもない。
しかし事前にウェラー側(招聘元)にインタビューの申請を出したが、当然のように「取材は一切お断り」と返事がきて、夢ははかなく消えたのだった。

牧場のMODS対決!にしてもコレクターズの出番が早くて、ポール・ウェラーの会場入り前にライヴが終わってしまう(加藤くんが当日のMCでもネタにしていたが)という事実がわかり対決にはならなかったのだが、それでも大好きな2組が同じステージに立つというだけで、僕の気分は高揚した。


会場に到着し関係者入口でBack Stage Passを受け取り楽屋へ向かう。仮設ステージの裏側に大きなロッジがあり、その中がテーブルごとに仕切られて各バンドの控室になっていて、すでにコレクターズの4人は到着し、のんびりコーヒーをすすっていた。
昨夜の出来事を簡単に説明した後、ウェラーの楽屋どこ?と加藤くんに訪ねると「VIPはあっちなんだってさ〜」と楽屋ロッジから50mほど離れた先に建てられたプレハブを指差した。
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インタビューは難しいが楽屋に挨拶は行けると思うよ!と伝えると「なんか近付いちゃダメみたいなこと言われたよ」と言うではないか。
なに〜!?様子を見ようと外に出てプレハブに向かうと警備のバイト君が立っていて、ここは関係者も立ち入り禁止ですと確かに言う。

急いで本部テントに向かう。取り仕切っていたのは仙台のイベンターで、そこのボスが顔見知りだったので掛け合う。
「昨日ベーシストに会って話をしたら、きょう楽屋に遊びに来いと言われたんですよ。彼らが楽屋入りしたら行っても大丈夫ですよね?」
「いや、悪いけど向こうサイドの希望で、ウェラーの楽屋付近は出演者も出入りNGなんだよね」
「本人が来い!って言ってるのに?」
「ダメなものはダメなんだよねぇ」
「誰の許可取ればいいんですか?」
「ウェラー側の招聘元だけど、事前にNGって言われてるからさ」

頭ごなしの心ない言い方に僕は珍しく熱くなったが、顔見知りであるし今後の付き合いも考えて、それ以上食い下がるのはやめた。
楽屋に戻りメンバーにそれを伝えると「ま、仕方ないね。ウェラーが機嫌悪くなったらまずいしさ」と逆になだめられた。彼らになだめられるとは思いもしなかったが(笑)、とにかく気を取り直してフェスを楽しもうと切り替えた。
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ザ・コレクターズのステージは素晴らしかった。およそ30分の持ち時間をダイナミックに駆け抜けて、大自然に響き渡ったサウンドは会場にいた多くの観客を釘付けにする。
その後は楽屋で他の出演者と談笑したり、キャッチボールをしたり、外でビールを飲んだり、客席で他のバンドを見たりと、野外フェスならではの醍醐味を味わいながら過ごす。
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遅めのランチを済ませ楽屋ロッジの外で煙草を吸っていると、向こうから大きい観光バスが近付いてくるのが見えた。
イベントスタッフに先導され、大勢の警備スタッフがそのバスを取り囲んでいる。
ポール・ウェラー御一行様が到着したのだ。

続々と出演者やスタッフが見物に出てきて、ちょっとしたパレードの様相だ。
バスはゆっくりと、僕らの50mほど先に停車しようとしていた。
窓を開けこちらに向かって何人かが手を振っているが、ウェラーではない。バンドメンバーとスタッフだろうか?
目を凝らすとウェラーは向こう側の座席にいて、サングラス越しにこちらを眺めている。
本当に来たんだ〜!そんな気持ちだった。

すると窓から身を乗り出し「Hey! Mr. DJ!」と叫ぶ男がいた。今回のツアーサポートベーシスト、エドガー・ジョーンズだった。
僕を見つけて声をかけてくれていた。僕は大きく手を振った。

バスが停車し次々と人が降りてくる。スティーブ・ホワイト(ドラム)もスティーブ・クラドック(ギター)もジョン・ウェラー(父でありマネージャー)もいる。当たり前だが(笑)。
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そして遂にポール・ウェラーが降りてきた。こちらに向かってクールに手を挙げ、特設のプレハブ楽屋へと入っていく。
最後のほうに降りてきたエドガーは楽屋へ入らず、少しこちらに歩いてきて僕を手招きする。
驚いて駆け寄ると「昨日は楽しかったぜ。あとで楽屋へ来いよ。ポール紹介するからさ」と間違いなく言った。

昨夜はベロベロに酔っていたくせに、約束を覚えていたことに驚いた。
すぐさま加藤くんとコータローに「楽屋に呼ばれた!」と伝え、連れ立ってウェラーの楽屋へ近付いていくが、またしても警備スタッフが立ちはだかる。
「呼ばれたんだけど」と言うとトランシーバーで責任者らしき誰かに無線連絡を取る。
本部のほうから走ってきたのは、あの顔見知りのイベンターだった。

僕の顔を見るなり(また、お前か?)という曇った表情になり「困るんだよねぇ」と言った。
事情を話そうとしたら「おい!こっち、こっち!」とエドガーが楽屋から僕らを呼んでいるではないか。
僕はイベンターの顔を見る。すると、仕方なさそうな悔しい表情で無言になった。


こうして僕らは誰も近寄れなかったウェラーの楽屋まで行けたのだった。
エドガーが僕をウェラーに紹介する。「こいつが昨日のイカしたDJだよ。俺も持ってないR&Bのレコード持ってやがった。最高だろ?ポール」
ウェラーが握手の手を差し伸べてきて言った。「話はエドガーから聞いたよ。ご機嫌な夜になったみたいだな。R&Bだけか?」

人と話すのにこんなに緊張して言葉が出てこなかったのは、生まれて初めてだった。それでも、しどろもどろになりながら何とか話す。
「いやモータウンもブルーノートも、もちろんレスポンドも好きだけど、貴方のモッドなロックも昔から大好きだ」と答えるのが精一杯で、すぐにコレクターズの2人を紹介した。
※モータウン=M.J.やS.ワンダーが在籍したデトロイトソウルの名門レーベル。ブルーノート=ジャズを代表するレーベル。レスポンド=P.ウェラーが昔作ったレーベル。

2人は準備よく自分たちのCDを手渡しウェラーとの談笑を始めたので、僕は必死でインスタント使い捨てカメラのシャッターを切った。もっといいカメラを持って行けばよかったが後の祭りであった。
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そういえば!
僕は思い出してウェラー本人に切り出した。「あとでインタビュー録っちゃだめ?」
「どんなインタビューだ?」
「そこにいるザ・コレクターズのMr.加藤の質問に答えてもらうだけだよ」
一瞬考える素振りをみせたが、すぐに「いいよ。ただし俺がファッキンなステージをやったらの話だけどな。また後でな」と言ってニヒルに笑った。


日が暮れるころ始まったポール・ウェラーのステージは圧巻だった。
The JAM時代を彷彿とさせるエッジの効いたタイトな演奏で、リハ無しのせいかモニターの聞こえが悪いような素振りを時折見せ雑なプレイではあったが、それを差し引いても単純にカッコ良かった。貫禄が違う。

ステージを終え楽屋に戻ったウェラーとエドガーに声をかけインタビューを録ろうと、僕は念のためと思い持ってきていたデンスケ(簡易レコーダー)と質問表(こちらも万が一のため加藤くんと考えていた)を持って、ウェラーのところへ走った。

すると、また例のイベンターが見張り番よろしく楽屋の前に立っていた。
さすがに悪いなと思い「本人がインタビューOKって言ってましたが」と伝える。
「いや他の取材もNGにしてるから、例外つくると後でクレームとかあるしさ。おれ聞いてないし」

ちょっと待ってて下さい!とウェラーの楽屋へ行き本人に伝える。
「インタビューのOKが出てないと主催者が言うんです」
「そうなのか?じゃそれは次の機会にしよう。ビールが旨い!」
ウェラーは機嫌がすこぶる良かったが、あっさりこうなった。

こんなことならダマテン(黙ったままこっそり)でインタビュー録れば良かったなぁ〜と地団駄を踏んだが、仕方ないと思うことにしよう。
終演後に着替え中の楽屋に入り込み写真まで撮らせてもらったのは、日本人で僕1人だけだったという事実を手土産にすることにした。
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こうしてポール・ウェラーin東北の2日間は、様々なことがありつつ濃密なものとなり、僕の脳裏にくっきりと刻まれることになったのである。

それにしても興奮と緊張のあまり、ウェラーと一緒の写真を撮らなかったことだけは今でも何気に後悔している(笑)。
by higehiro415 | 2011-05-25 17:14 | 音楽 | Comments(13)
2000年の初秋は思い出深い。
キラキラとした青春の1ページ(青春と言うには遅過ぎる?w)というか、まぁ単なる思い出とは言い難いドラマチックな2日間のことを書いてみる。

The JAM時代から勝手に師匠と思い込んできた、ポール・ウェラーの来日があった2日間だ。

まず1日め。Zepp Sendaiでのギグがあった日、僕はあるパーティーを企てていた。
当時よく出入りしていてイギリス人・エドが店長をやっていたShaftという国分町のClubで、ポール・ウェラー・ナイトみたいなDJイベントをやろうと1ヶ月くらい前から盛り上がっていた。

何のことはない、ウェラーの曲だけではなく彼が好きそうな曲のレコードをかけて、皆で楽しく飲みながら踊ろじゃないか!というリスペクト企画である。
知り合いのそっち系が得意なDJ仲間2〜3人を誘い、3週間くらい前になりフライヤーを作ろうかとしたとき、ふと思い付いた。

ギグ当日にZepp Sendaiでフライヤーを撒くことが出来れば、仙台以外から集まるウェラー・ファンも面白がって来てくれるかもしれないなぁ〜と。
翌日は岩手のKOIWAI ROCK FES.にもウェラーの出演が決まっていたので、そこにも追いかけて行く人が仙台に泊まり、ギグの余韻をどこかの飲み屋で楽しむのだろうと思った。

ならば仙台を代表するウェラー・マニアの自分が、おもてなしをしなければならないではないか(笑)。しらないBarで飲むよりいいに決まっている!と、いつもの思い込みが始まった。

口コミで話題になりアナログマニアのウェラー本人がフラリと遊びにきたりしたら、すごいことになるぞ!とありもしない妄想で、イベントタイトルは『ALL MOD CONS ! SENDAI』にした。
本人ならピンとくるはずだ。(The JAM時代の名盤3rdアルバムのタイトルね)

MODなフライヤーを友人のデザイナーに頼み、あとはどんな風にフライヤーを撒こうかエドと策を練った。
エドは「ヒロは業界人なんだからイベンターに頼んで当日折り込んで配布してもらい、ついでに本人にも渡してもらえばいい」と言う。
しかし、そう甘くはないのは僕が一番わかっていた。

なにせギグにはスポンサーが付いていたし、東京から招集元が来て、様々な判断は地元のイベンターに決定権がないのも知っている。
ダメモトで東京の招集元に連絡してみたが、アーティストサイドに確認してみるからと言われたまま、当日まで返事はこなかった。

もちろん地元のイベンターはほとんどが知り合いなのでこっそり頼むこともできたが、そんな仕事でもないことを一生懸命やってくれるとは思えなかったし、事後に理由を付けられ折り込めなかったとか、本人に渡したと言いつつ渡していないというのはイヤだった。
自分が同じ業界にいるからこそ、信用は出来なかったのである。全部がそうだとは言わないが、音楽業界はほんと調子のいい奴が多いのも事実なのだ。

まぁそんな訳で、フライヤーはギグのあとに外でばらまくことに決めた。
そして本人には、大胆かつ確実な方法で渡すだけ渡してみようとなったのである。僕の経験から、この方法ならいけると期待していた。

ギグ当日は気が気じゃなかった。アフターパーティーのことではなくフライヤーを渡すことでだ。
僕とエドは300枚ほどコピーしたフライヤーを持ってZeppに向かい、受け付けにいた顔見知りのイベンターに、ライヴのあと外で邪魔にならないようにフライヤー撒くから見逃してくれ!とだけ頼んだ。

まずは満員の観客に押されながら、フロアのちょうど中央あたりでギグを楽しんだ。作戦を考えるともう少し前に行きたかったが、整理番号でエリアが区切られていたので仕方なかった。
途中何度かエドが僕の耳に顔を近づけ「本当にこの状況でやれるのか?」と言った。
僕は「任せとけ」と答えるしかなかった。ここまできたらやるしかない。

関係者の方には同業者として本当に申し訳ないが、時効ということで許していただきたい。そして良い子の皆さんは決して真似しないでください(笑)。

ライヴ本編が終わりメンバーがステージ袖にハケたのを見計らって、人ごみと仕切り棒の隙間をスイスイと縫い、最前列中央まで行く。
このタイミングが一番フロア全体の気が緩むのを、僕は仕事柄知っていた。オーディエンスもそうだし、フロアの警備担当もそうだ。本編からアンコールまでの間は、誰もが一息つく。

そしてアンコールで再度ステージにメンバーが登場しウェラーがマイクスタンドの前に立った瞬間に、僕はウェラーの足下に手を伸ばしフライヤーを差し出した。
警備のバイト君は再登場のメンバーに熱狂するフロアに気をとられていた。計算通りで申し訳なかったが、こっちも意地である。

足下にはエフェクター類があり、必ず曲をやる前にウェラーはそれを確認するため足下を見るはずだ。
マイクで「サンキュー!」と一言発したあとギターを担ぎ、足下に目をやる。一瞬フライヤーを見たが目を逸らし、すぐに、おっ?という表情で僕の手からフライヤーを取り上げた。

フライヤーを見ながらマイクで言う。「これはDJパーティーなのか?」
すかさず僕のはるか後方のエドが大声で答える。「うちの店でやるんだ。いまフライヤー渡したのがDJだ!」

ウェラーは「今夜は残念ながら家族サービスもあるし俺は行けないな。でもベーシストはこういうの好きだから気が向いたら行くかもな」とクールに言って、ベースのエドガー・ジョーンズ(この時のワールドツアーはベーシストに元ステアーズのフロントマンであった彼を起用していた)にそのフライヤーを手渡した。
エドガーは何も言葉は発しなかった。ただうなずきながらフライヤーをくしゃくしゃにしてズボンのポケットに入れた。

そしてアンコールを2回やりギグは幕を閉じた。
足早に会場の外に出て、帰る人たちにエドと2人でフライヤーを出来る限り手渡した。
中にはその場で「これってアンコールの時のMCのやつ?行きます!」と言ってくれた人が何人もいた。

SHAFTに戻りながらエドと話す。「本人には来ないって言われちゃったけど、フライヤー撒いた感触から、そこそこ人は来るんじゃない?」
エドはステージと客席という隔たりはあったが、ウェラーと会話できたことで、すでに満足そうだった。

21:30からALL MOD CONS! SENDAIはスタートした。
知り合いやいつもDJイベントに来てくれる連中が集まってくれた。22時を過ぎると、Zeppで撒いたフライヤーを持って、続々と人が入ってくる。

僕らが回すポール・ウェラー関連と彼が好きそうなレコード(曲)に乗り、集まってくれた人たちが楽しそうに踊ったり飲んだり今日のライヴの感想を話したりしている。
まだパーティーは終わらないが、これだけでも大成功じゃないか。

盛り上がりの波を2〜3度越え、酔いも程よくなってきた深夜1時を回った頃。
ちょうど僕がプレイしていると入口付近がざわついているのがわかった。そしてDJブースにエドが飛んできた。
「ヒロ!ベーシストが来たよ!!」

慌てて入口側のカウンターを見ると、確かにエドガー・ジョーンズと何人かのスタッフと思しき外国人がいる。
エドガーはビールを手にかなりフラフラの足取りでDJブースにやってきて「いいのかかってんな。ジョージー・フェイムかい?おれもレコード持って来たぜ」とレコードショップのビニール袋を掲げニヤリと笑った。

すぐさまDJブースに引き入れエドガーにDJをやってもらう。
マニアックなソウル/R&Bをスピンしてくれた。フロアは歓声であふれた。やっぱり来るはずないよなと帰ってしまった人には悪いが、信じて待てばいいこともあるっていう証拠だ。
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何曲かかけたあと「あんまり枚数ないしちょっと飲みてぇから代わってくれ」と言ってきた。
もちろん!とDJチェンジだ。

話したら、ツアー中にあちこちで中古レコードを買い集めてるらしい。
エドガーは相当酔っていたが、めっちゃ踊ったり僕のレコードケースの中身を見せろと熱心にジャケットをチェックしたりしていた。
もちろん集まっていたみんなとの記念撮影やサインにも気兼ねなく応じている。

1時間半くらいいてくれただろうか。
「そろそろ俺は帰るぜ。明日もギグあるからさ。ところで、明日お前も来いよ、何とかっていう野外フェスなんだけど」
僕は即答した。「小岩井ね。最初から行くつもりだよ」
「お〜、なんだ。じゃ明日も会えそうだな」

「うん。そこで相談なんだけど、明日さ楽屋に行ってもいい?僕の友人でもある日本のMODSバンドもそのフェスに出るから紹介したいんだよ」
「もちろんさ。お前みたいなヒップな奴が日本の田舎にもいるんだなぁ〜。ここはリバプールっぽいぜ、マジで。じゃまた明日」
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そんな嬉しいサプライズもありながらパーティーは終了した。まさにミラクルな時間だった。
想いを成し遂げるためには恥を忍んでも行動する!ってことが報われた日でもあったし、行動しなければ何も得られない!と肝に銘じた日でもあった。
(コネを使わずに正面突破して良かった。)

エドガーも言っていたように翌日は岩手で小岩井ロックフェスというのがあり、ポール・ウェラーの出演が決まっていた。
そして僕は同じそのフェスに出演する、ザ・コレクターズと翌日に現地で合流する予定だったものだから、最高のお膳立てが出来たなぁ〜、とワクワクし始めていた。


※Koiwai Rock Fes.編に続く。


以下は、このパーティーが話題になったBBSに寄せられたコメントの一部を紹介。

「Paul Wellerのライヴも最高に良くってALL MOD CONSも最高に楽しくって、なんかもう夢のようです。ベース弾いてた方がいらっしゃった時はビックリどころか心臓止まりそうになりましたー!ギャー、ホントに本人も来るかもー!?とドキドキしましたが来ませんでしたね〜。残念というか安心というか(笑)。
DJの選曲も最高に良かったです。知らない曲もたくさんありましたが、すごいステキな音楽ばかりで、いろんな曲を知れて嬉しかったです。仙台にはMODSのシーンがない、と思っていたのが馬鹿みたいです、私(笑)。ありがとうございました」

「ALL MOD CONS、最高に楽しかったですよー!!ふと入口を見たら、うわあっ!ベース弾いてた人だぁぁっ!って(笑)。実はNorthern Brightの3人も来ていたのですが(笑)。伝説のイベントになりましたね。すごい!」

「とても楽しい夜でした。しかもエドガーのDJも聴けるなんて夢のようなひとときでした。お店に入ろうか迷ったのですが、思い切って中に入って大正解でした。
あるパーティーではモー娘。などを流して全員が大熱唱して最高に盛り上がったと聞きます。もちろんそういうのも楽しいけれど、それとは一線を画した喜びがあの空間にはありました。音楽に詳しい人も詳しくない人も、音楽が好きだということだけで皆で音楽の素晴らしさに感動して踊ることができる、そういう空間があの時間にはありました。
ぜひ今回を機にこのようなイベントを続けて欲しいと心から思いました」

「すごいぞ、仙台。
仙台公演が終わったあと、地元DJのイベントに行ったのですが、その場にクルーとエドガーが来て騒いでました。エドガーはDJもやったり楽しんでいたみたいです。
そのイベントではウェラーの曲をかけるのではなく[実際かかったのは2〜3曲]、ウェラーが好きそうな曲、さらには誰も聞いたことのないであろう選曲でフロアの人を踊らせるのはホントすごい。しかもみんな楽しそう。
はじめはウェラーに会えるかも、と思って行ったのですが、もうそんなことはすっかり忘れてしまいました。
彼らのイベントで自由に音楽を楽しむことが何より重要といういこと、またそれを境にもっと音楽を楽しみたいという欲望が大きくなりました。こんなスペシャルな夜を提供してくれて本当にありがとう!」

「あの日はPost Paul Wellerという肩書きは要らないステキな一夜でしたね。もっともっと音楽を頭より体で楽しみたいなと思いました。有名DJじゃなくても良い音楽をプレイすることで皆に楽しんでもらいたいという思いがあれば、来てくれた人にしっかりと伝わるし、その結果としてこれだけの反響につながったのではないでしょうか。最高の夜をありがとう」

「22時を過ぎた頃にSHAFTへ。客は思っていたよりも多くて[失礼!]ちょっとビックリ。雰囲気はすごく良い感じでした。大人な感じの方が多かった気がします。
この日はMODなものなら何でもかけると聞いていたので、すごーく楽しみにしていました。
その期待通り!キンクス、ジャム、スモール・フェイセス、メジャー・ランス、クリエイション等もかかっていました。最近あまり聴かなくなっているけどクラブで久々に聴くと嬉しいですね。楽しい!
そしてウェラー本人も来ちゃうかも!?という噂。まさかな〜と思いつつ、でもちょっと期待しつつ。
1時過ぎくらいかな、どやどやと外人の集団が入店してきました。1人白いレコード袋持ってる人がいてふと顔を見ると、何かどこか見たことがある。あーっ!!!今日のライヴでベースを弾いてた人っ!うわー!ホントに来ているっ!
でもこんな状況で会話なんて出来るはずもなく、遠くから見つめているだけでした(笑)。
もしかしてこの後にウェラー本人も…とドキドキしながら待っていましたが結局は噂のまま。
でも来なくて良かったデス。実際に来たら固まってしまうでしょう(笑)。
非常に密度の濃い1日。行って良かったです。楽しかった時間を惜しみつつ帰路についたのでした」
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by higehiro415 | 2011-05-23 04:44 | 音楽 | Comments(6)
今宵の1曲(Twitter)4月分からコンパイルした、今宵CDRの新作Vol.10が出来上がりました。
今作はこれまで以上に、ジャンルや曲調がバラエティーに富んでいます。

One Song For Tonight -Vol.10-
Bridge Over The Wishes
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収録曲は下記。

01.Sun Song / STUFF
02.When The Morning Comes / JON LUCIEN
03.Moody's Mood / JANET KAY
04.Can't Take My Eyes Off You / FRANKIE VALLI
05.Help Yourself / AMY WINEHOUSE
06.Se a vida é (That's The Way life Is) / PET SHOP BOYS
07.Better Way / BEN HARPER
08.I'm Not Talking / THE YARDBIRDS
09.Train In Vain / THE CLASH
10.Make Me Yours / ANN PEEBLES
11.Sookie Sookie / Don Covay & The Jefferson Lemon Blues Band
12.Your Wonderful, Sweet Sweet Love / THE SUPREMES
13.Make Her Mine / HIPSTER IMAGE
14.You're Everything / CARMEN McRAE
15.On The Sunny Side Of The Street / Ernestine Anderson & George Shearing

やはり時期的なものもあり、元気が出る曲や癒される曲などポジティブな内容になりました。
もちろん今回もアナログマスタリングを行い、温かい音質を目指しています。

ご希望の方は
higemodern@gmail.com その他どちらかにご一報下さい。

材料費は1枚¥500(但し発送の方は送料¥350追加)となります。


そして今月はもう1枚のCDRのご案内も。

福島県いわき市の音楽×ART×波乗りを独自の展開・活動をしているRockin' Bodyboarder吉田正明(Twitterアカウントは @emotion4real)さんらが開催する、ボディーボーダーによる東日本大震災チャリティーイベントにチャリティーコンパイルCDを提供することになりました。
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最初は今宵CDRの提供を予定していましたが、どうせならとイベントに合いそうな別のものを作りました。
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こちらもご希望の方に1枚¥500でお譲りします。
※こちらのCDRの代金は、イベントBoogie Stockに寄付します。


そんな訳で、今回は2枚のCDRのご案内でした。

ご連絡お待ちしてま〜す(^o^)/

■ Hiro Sato ■
by higehiro415 | 2011-05-15 00:10 | 音楽 | Comments(0)

北海道ツアー

5/3〜5/9の間、坂本サトル氏の北海道ツアーにPA&制作&ドライバーとして同行してきた。
まだまだ震災の傷が癒えぬうちのツアーだけに、いつものように旅を楽しめるのか?そして集中していい仕事ができるのか?正直不安でいっぱいだった。

しかし結果的には、現地の温かい人たちと大自然と美味しい食べ物に癒されて帰ってきた。
そのお陰で、もちろん音のほうもバッチリ決めてきた。

いいとこだね、北海道。
撮ってきた何枚かの写真をアップしてみたい。
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雨の函館、ライヴ前に金森赤レンガ倉庫へ。路上駐車が多くてびっくり。ランチはあきらめ近くのハセガワストアで昼食。
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名前に反して中は豚肉。函館ではやきとりといえば豚肉なんだってさ。
ちなみに鶏肉がいい時は「やきとり、鶏肉で!」と注文するらしいw。
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美味だった!これぞB級グルメ。

続く札幌(琴似)の夜は毎回訪れる「味処 秀(ひで)ちゃん」で打ち上げ。
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いつも美味しい創作和風料理を出してくれる秀ちゃん、この日は海鮮の出汁をふんだんに使ってるという裏メニュー「秀ちゃんラーメン」を出してくれた。
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スープは濃厚で、ラーメンというより洋風のヌードルスープみたいだ。旨かった。
宮城県産の美味しい魚介類や地酒が入らなくて困る、と嘆いてもいた。

紋別へ移動する前にAIR-G(エフエム北海道)に立ち寄る。幹ちゃんのプロモーションも出来た!すぐ隣には時計台。
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その後紋別へひた走る。
途中の山中で鹿の大群に遭遇!家も電気もなく携帯の電波も通じない場所だった。
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野生動物の行動に少し興奮(写メは暗いし小さいし見えないかな)。ここで偶然にも例の野人の写真が撮れたのだったw。

8時過ぎに紋別到着。映画のロケにも使われた、はまなす通り付近で夕飯&ビア。
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昭和の匂いがぷんぷんする味のある場所だった。通りにはBGM「小指の思い出」などが大音量で流れていたw。

翌日のランチは、かに天丼。紋別のカニ、旨いに決まってるじゃないですか!
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流氷タワーのあたりに行ったら、オバQが!と思ったら、クリオネだそうだw。
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翌日の標茶町の会場はダーツバー、SAM。
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何故か町のあちこちにミッキーもどきの電飾が!w

標茶を去る前に連れて行ってもらった多和平(たわだいら)は、今まで見たこともない絶景ポイントだった。
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360度パノラマでぐるっと地平線が見渡せる。
僕らの他には誰もいなかったが、こんなところがあったなんて、感動。
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近くの風牧場で超濃厚ソフトを食べて帰路についた。

帰りのフェリーは風のためか、けっこう揺れた。
数日忘れかけていた海(自然)の脅威を思い出し、眠れなくなる。
朝方になって甲板にでると三陸沖で、向こうに見えるのは牡鹿半島あたりか。
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ここから見る限り何事も無かったような平和な風景に映る。

平和を満喫した北海道ツアー、そして帰って来た仙台の日常。
どちらもただの現実に過ぎないのだ。

今日であの忌々しく恐ろしい震災の日から、ちょうど2ヶ月。
何かが変わったようで、何も変わらない部分もある。

日々のありのままを受け入れて、また前に進んで行こうと思う。

それにしても北海道、ほんとにデカいね。
また行こう。
by higehiro415 | 2011-05-11 22:06 | 日記 | Comments(5)