佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29

<   2012年 02月 ( 5 )   > この月の画像一覧

Harmony of Life

もうすぐあの震災から1年ということも、少しは関係しているのだろうか。
それとも単に自分が歳を重ねたという証しに過ぎないのだろうか。

近頃、何のために生きているのだろう?という自問自答を繰り返す。
運よくここまでこられたのだから、生かされていると言ったほうが正しいかもしれない。

この謎掛けのような問いは、突如今になって考えるようになったわけではなく、もちろんこれまでも幾度となく僕の頭の中を支配して、そしていつも答えが見つからないまま薄れていく類いのものであった。
それでも今回はどこか、長年の胸の奥のつかえを取りたいと思っている自分がいる。


自分の人生なのだから幸せになることが生きる意味だ、と言う人がいる。
確かに以前は、そんなものなのかもなぁ〜と感じていたが、それでもどこか違和感があった。

幸せってのは人それぞれなので自分がそう感じられればそれでいいのだろうが、じゃ幸せって何なんだよ!?という気持ちも浮かぶ。
充実した仕事?安定した生活?満足感?
すべてが曖昧だしピンとこない。

人間の欲というのは海よりも深いと感じる。
満足感なんてきっと一瞬の感情に過ぎないのではないのだろうか、と思ったりもする。

そう考えると、幸せを求めて…なんてのはただの自己満足で、次から次へと欲望を追い続ける醜いことに思えてきたりする。満足は悪いことではないが、今の僕には納得のほうが大事である。
それに幸せという表現は、誰かの幸せを願うというように、自分以外に使うほうが美しいのではないか。

答えが見つからないならそんな難しいことを考えるのは止めればいいではないか、と忠告してくれる友人もいる。お前は哲学者でも宗教者でもないではないかと。
もちろんそうだ。

それでもようやく自分の弱さを認められるようになったいま、目標というか指針というか、何か分かりやすくシンプルな道案内が欲しいのかもしれない。


はたまた、人は皆パーツの一部なのだと言う者もいる。
これには相当反発をしてきた。人の存在が部品であるわけはないと。
しかし役割という意味で捉えると、以外にしっくりくる自分がいる。

人それぞれには役割があって、それに気付きまっとうするために生かされているのではないだろうか?と考えると、長い間腑に落ちなかった「死」というものについても少しは合点がいくのだ。
語弊はあるが、人が死ぬことによって何らかの役割を果たすという意味で、である。

親や友人の死はとてつもなく悲しくてやるせないものであったが、彼らの死には意味があったのだと考えると、少しは悲しみが和らぐ自分がいる。
答えや意味など関係無く生と死は一対で、生まれたからにはいつか死ぬ、それが自然の道理なのだと片付けるのも癪に障るではないか。


役割について考えてみる。
自分だけのためなら役目など不要であるから、おそらくは誰かのため何かのための役目なのだろう。

自分が音楽に携わっていることに関してこれまで何度も、それは音楽への恩返しなのだとか、それが使命のような気がするとか言ってきた。

ならば何故使命だと思うのか深く心を掘ってみると、そこには音楽に救われた自分、音楽仲間に救われた自分がいる。
もし同じように音楽が必要な人がいるなら、自分が媒介できるのではないだろうかと思ったのだ。

それなのに元来の負けず嫌いな性格も手伝い、上を目指すとかスキルアップするとか成功するとか、そんな自分本位な想いで仕事に取り汲んできたかもしれない。
僕のような仕事に優劣順位など本来無いにもかかわらず、スポーツ選手のように一番を目指して自分のやりたいことをひたすら追い続けてきたのである。

でも例えばそれが実現したとして、その先にあるものはいったい何なのだろうか?
そう考えが至ると、仕事だけに留まらずすべてのことへのスタンスが、少しずつではあるが変化してきた。

自分がやりたいからやるのではなく、いま自分が出来ることの中で誰かの役に立つ(といっても大袈裟なことではなく、喜んでもらったり笑ってもらったりする程度で十分なのだが)ことをコツコツやるべきだ!と思うようになった。
偽善だと笑われるかもしれないが、真剣にそう思う。

それには腕を磨いて常に準備しておく必要があるという点ではこれまでと何ら変わらないが、根底が違うとこんなにもエネルギーの質が違うのかと実感する。

子供の頃のマラソン大会を思い出す。
スタートから飛ばしてその勢いで走りきる僕の戦法では、残り5分の1くらいで必ずバテる。
それでもその辺りの位置に応援の人がいたりすると、また踏ん張れてゴールまで走ることが出来た。
それが好きな子だったりしたら、それはもう百人力だったのである(笑)。


僕なりの結論。

他の様々なパート(役割)と共鳴するために、自分のパートに沿った行動をすること。

パートとパートが共鳴すると、どうなるのか?
何らかのハーモニーが奏でられるはずである。

世の中がハーモニーであふれたら、どんなに素敵だろう。
by higehiro415 | 2012-02-29 22:20 | 日記 | Comments(4)

今宵CDR新作情報

昨夏以来しばらく制作から遠ざかっていた、今宵CDRの新作を出そうと思う。

ここ最近の選曲CDRは何かのライヴの為に作った客入れBGM集が多く、今回も最初はアナモン仙台公演のBGMを作らなきゃなぁ〜と思っていた。
しかし有難いことに数人から今宵CDR復活希望の声も聞こえてきたし、そろそろ純粋に自分主体の選曲CDを作りたいという創作意欲が湧いてきたのだ。

そこで3/9のBGMも兼ねたCDRを作り、あわよくば(笑)当日の物販コーナーに並べようと画策している。

選曲にはすでに取りかかっていて、ほぼ構想が固まったところだ。
久しぶりなだけに夢中になりすぎて曲を絞りきれない状態に陥ったので、思い切って2枚作ることにした。

テーマを先に決めてから曲を選んでいくので、イメージを膨らますジャケットも同時進行でほぼ仕上がった。

1枚は客入れBGMも兼ねて、春っぽくてテンションが上がる1970〜90年代の洋楽ヒット曲を中心にセレクトしたもの。
f0210751_1618211.jpg

誰もが知っている曲を、音質(アナログマスタリング)と曲順にこだわりノンストップMixでお届けしたい。
いまチェックのためサンプル盤を作って試し聴きしているのだが、なかなかにハッピーでドラマチックなものに仕上がりそうだ。

そしてもう1枚は、これまでの今宵CDRの流れを汲む隠れた名曲を中心にセレクトしている。
なんといっても来月で震災から1年。
やはり時の流れを意識せずにはいられないし、控えめながら希望が見える曲を選んだつもりだ。
f0210751_1636161.jpg

こちらは余韻を出したい部分もあるのでノンストップにはせず、音質はもちろん曲順・曲間に重点を置いてみた。
心地いいソウルフルなものとAOR調の曲が並び、寝る前のアルコール量が増えそうな感じではある(笑)。

この完成直前のチェック作業が、実は一番楽しかったりするんだよなぁ。
by higehiro415 | 2012-02-15 16:53 | 音楽 | Comments(7)
例のブツがさっき届いた!
かなり素敵な仕上がりで、ご来場の皆さんにも喜んでもらえるのではないだろうか。

それにしても、いとおしい(笑)。

というわけで、お約束通りこちらにも画像を掲載します。
f0210751_13384230.jpg

アナログ・モンキーズ仙台公演記念ポストカード&オリジナルピックセット
(ポストカード1枚・アナモンピック1枚・グルーヴカウンシルピック1枚で1セット)
限定160セット。ライヴ当日に物販します。

ポストカードに使用した写真だが、デザイン当初は別な写真を使って(勝手にw)オリジナルピックを作ろうと予定していて、こんな感じのを考えてるよとアナモンの2人に見せたところ、コータローから「こっちの写真じゃ厳しい?」と送られてきた画像である。

結局、ピックは実物が小さいので写真がうまく印刷できないかもということで、2人も使っているギターのGIBSON335をあしらったデザインに変更した。
それでもせっかく送ってもらったツーショット写真を使いたくて、急遽ポストカードも作ることにした次第なのである。

何かライヴだけじゃなくプラスαのサービスをしたいという僕の勝手な想いを汲み取ってくれた、いや汲み取るという以上にとても協力的な2人に感謝したい。


そしてこれは公に書くことではないと思いつつ、自分だけのものにしておくには勿体ないので、概要だけ書かせてもらう。
「今回あまりギャラも出せなくてゴメンね」と僕が予算書と共に送ったメールへの返信だ。

「デザイン、いい感じっすね!すべて了解してます!」AS

「とんでもない。仙台でアナモンやれるだけで嬉しいよ!」FK

これだけで企画した甲斐があると思ったし、絶対に素敵な夜になるであろうと確信している。


ライヴまで1ヶ月を切りグッズも完成し、ほんと逸る気持ちを抑えるのが大変な毎日なのだ(笑)。
by higehiro415 | 2012-02-12 14:14 | 日記 | Comments(10)

Printed matter

きょうは久しぶりに心躍る心境である。
頼んでいた印刷物が仕上がってきたからだ。

ひとつは完全リニューアルした名刺。
もうひとつは、3/9のアナモン仙台公演で物販予定のポストカードである。

デザインのプロに手伝ってもらったとはいえ、ああでもないこうでもないと試行錯誤して自分のイメージ通りにデザインしたものだから、とても愛着があるのだろう。

これまでPCの画面だけで見ていたものが実際に印刷物として手元に届き、それが思った以上にイイ感じに出来上がったきたのだから、何度も眺めては悦に入ってもいいではないか。

こういうのって製品となったものを自分の目で確認しないと、正直わからないことが多い。
デザインはいいのに紙質や印刷がイマイチだとか、名刺にしてみたら案外ごちゃごちゃしてるなぁ〜なんてこともある。

CDだって実際にプレスされたものがマスターの音とまったく同じとは限らないので、製品を聴くまでは気が気でないのだ。

問題は最終的な出来上がりなわけだから当たり前のことなのだが、ついついその前段階でホッとして完成品でがっかりなんてことが何度もあったので、そこは慎重派なのである。

ちょっと違うかもしれないが髪型についても似たような思いがある。
雑誌とかで見て気に入った誰かの髪型(たいがい自分の憧れてる人のが多い)にしてもらおうと床屋(もしくは美容院)へ行き、その自分の顔との不釣り合いに愕然とした経験はないだろうか?
僕は何度もある(笑)。
要するに髪型とは、顔とのマッチングも含めたものであるということだ。

だからデザインがいくら良くても、それがハガキサイズなのか名刺サイズなのかによって印象が違うだろうし、紙質だってそうだ。総合的に判断するべきなのだ。

いや〜、それにしても満足できるものに仕上がってきて良かった。
自己満足とは知りながら、やはりワクワクしてしまうのである。

そして注文中のアナモンピック、こちらもそろそろ出来上がってくるはずなので、それはまた改めて。
f0210751_22143724.jpg

f0210751_22145893.jpg

by higehiro415 | 2012-02-09 22:17 | 日記 | Comments(4)

Consciousness & Sensitivity

最近はレコーディングソフトの研究と現在抱えているRec音源のMix作業を、部屋でひとり黙々とこなしている。

その上3/9に主催するアナログ・モンキーズ(古市コータロー×浅田信一)の物販用オリジナルピック等、加えて名刺を新しくしたいのでロゴなどのデザイン(プロに手助けをお願いしながら)も同時進行で続けていた。

それは電話でも来ない限り他人とは会話をしない時間で、たまに言葉を忘れてしまいそうになる。危ない、危ない。
まぁでも、現場(要するに仕事)が少ない時期だからこその時間の使い方ではある。

アナモンのピックデザインはとても気に入ったものが出来上がり、いま印刷に回しているところ。
その他にピックではないもう1アイテムを考えていて、そのうち出来上がってきたら皆さんにお見せしようと思っている。


名刺と共に社名のロゴを新調しようと考えたのには、もちろん理由がある。
CDの自主レーベルを設立することにしたからだ。
先日東京まで打合せに行き、とある配給会社と話がまとまったのである。

これでGROOVE COUNCILレーベルの音源が各CDショップやWeb配信など、日本国中に留まらず世界中に発信できることとなった。

まずは現在手掛けている『幹 Miki』(初夏には新譜が届けられると思う)と『The黄昏カラアズ』(こちらも夏ぐらいには新譜を)のCDを制作する予定だ。

とりあえずのところは欲張らずにやっていこうと思っているが、ゆくゆくは独立したレーベルとして、HiとかCherry Redみたいに個性のあるヒット作を制作したい。
夢は大きいほうがよいではないか。

そんな訳で名刺のリニューアルと、きちんとしたロゴを作っていたのである。
完成ほやほやのNewロゴはこれ。
f0210751_06424.jpg

左のマークは、レコードにGROOVE COUNCILのGをあしらったもの。
アナログレコード屋さんではないのだが、音だけではなく音楽そのものも扱っていることをイメージさせるには、これしか思い付かなかった。

グルーヴとは単に音楽のグルーヴの意味もあるが、溝を刻むとかイカしてるという意味もある。
音楽だけではなく、人生そのものをグルーヴさせていこうという決意も込めたものだ。

GROOVE COUNCILの文字部分の丸印3つはギターのGのコードポジションである。
◎はルート音のGの位置であり、基本をしっかりという想いも詰め込んだ。
デザインを手伝ってくれたYのお陰もあり、なかなか気に入ったものが出来上がった。


さて話は逸れるが、部屋でのMix作業そしてデザイン作業をしながら痛感したことがある。
それは感性のことである。

Mix作業も以前の耳だけが頼りのものではなく、波形をPC画面で見ながら編集できるので、それはそれは便利なのである。
しかしその便利さの影に、大きな落とし穴もあるのだ。

ついつい音を目(目に見える波形)で追ってしまうので、耳で判断する集中力が少し奪われてしまう。
これが非常に問題である。

出来上がった音を聴く人は、もちろん波形など見ながら聴くわけではなく耳だけで聴くわけで、そこには大きな隔たりがあると感じる。

それに音楽とは理論だけでは当然語れないもので、例えばきっちりと波形を揃えても実際に聴いてみると揃えないほうがカッコよく聴こえたりする。

やはりそこは音を聞き分けられる耳の良さもあるだろうが、やはり感性というものが一番重要なのではないかと思うのだ。
そしてこれはデザインにも通じるものだなぁと感じたのである。

感性(経験と知識からくるものも含まれるだろうし直感みたいなものもあるだろう)を取り除いてしまったら、こんな便利なツールがあふれる現代において、誰もがお手軽に音楽家やサウンドエンジニアやデザイナーになれてしまうのだ。

それでなくともプロフェッショナルが少なく、いや見えにくくなってきているいま、やはり人それぞれの感性というものが個性となって他のものと差別化されていくべきだと思ったりした。

最新技術を身につけようとしてそんなことを思うなんて皮肉だが、だからこそコンピューターを自在に操って感性をより深く高く具現化していかねばならないなぁ〜と感じている。
要は高い意識を持つことが大事なのだろう。

技術は真似したり身につけたりできるが、感性はその人だけのものだ。勉強と同じ分だけ感性も磨き、そしてそれを大切にすることを忘れないようにしなくちゃ。

これは自分の美学なのだろうが、小手先の変化球に頼らず、まだまだ直球の実力で勝負していきたいものだ。


なお勉強中のレコーディングソフトPro Toolsだが、不明なところは詳しい知人に電話で訊いたりしながら、ほぼ基本はマスターしたところである。
by higehiro415 | 2012-02-02 00:19 | 日記 | Comments(8)