佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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大好評で終了した今年2月に引き続き、お約束通り!浅田信一のソロツアーを来年も開催します。
今回は皆様からのご要望と本人の希望により、なんと全7ヶ所が決定。

いよいよ10/1予約開始!
お陰さまで全公演ソールドアウトになりました。
浅田信一・ソロアコースティックツアー
MARTIN, GIBSON & ME 2014

【大阪公演】ソールドアウト!
日程:2014年1月12日(日)
会場:Soap opera classics(ソープオペラクラッシック)
時間:17:00 open / 18:00 start
※定員80名

【福岡公演】ソールドアウト!
日程:2014年1月14日(火)
会場:music & bar BASSIC(ベーシック)
時間:18:30 open / 19:00 start
※定員30名

【広島公演】ソールドアウト!
日程:2014年1月15日(水)
会場:OTIS(オーティス)
時間:18:30 open / 19:00 start
※定員40名

【浜松公演】ソールドアウト!
日程:2014年1月17日(金)
会場:アブミュージック2Fホール
時間:18:30 open / 19:00 start
※定員60名

【仙台公演】ソールドアウト!
日程:2014年1月19日(日)
会場:SENDAI KOFFEE CO.(センダイコーヒー)
時間:17:30 open / 18:00 start
※定員55名

【札幌公演】ソールドアウト!
日程:2014年1月21日(火)
会場:円山夜想(マルヤマノクターン)
時間:18:30 open / 19:00 start
※定員50名

【東京公演】Final ソールドアウト!
日程:2014年1月26日(日)
会場:Zher the ZOO Yoyogi(ザーザズー代々木)
時間:17:30 open / 18:00 start
※定員120名(イス80/立見40)


チケット料金は全公演とも
前売¥4,000/当日¥4,500(1ドリンク代別)

チケットご予約については下記をよくお読みになり、お間違いのないようお申込み下さい。ご記入に不備があった場合は受付が後順になります。

10月1日(火)am10:00〜 下記アドレスでメール受付開始!
groovecouncil@gmail.com

『M,G&M2014○○公演係』※件名には必ず公演名を入れて下さい。
※本文には
・公演名
・希望枚数
・氏名
・郵便番号/住所
・電話番号
・予約時のものと異なる場合は連絡先メールアドレス
を必ずご記入の上お申込み下さい。

お一人様で複数公演ご希望の場合は、恐れ入りますが各公演別途メールにてお申し込み下さい。(1公演1メール)

但し各公演、メール受信順で定員に達し次第受付を終了させていただきます。

受付確認後、当日中にチケットご購入方法などの詳細をメール連絡させていただきますので、指定受信や迷惑メールフィルターを設定されている方は、groovecouncil@gmail.comからのメールを受信出来るよう、再設定をお願いします。

全公演のお問い合わせ先
グルーヴ・カウンシル groovecouncil@gmail.com 
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真冬の開催となりますが、温もりのアコースティックギターと歌声で暖まりに来て下さい。
まずはご予約お待ちしています!


GROOVE COUNCIL
Hiro Sato
by higehiro415 | 2013-09-29 18:19 | 告知 | Comments(2)

アナモンTour記念グッズ

いよいよあと半月に迫ったANALOG MONKEYS(古市コータロー×浅田信一)1stツアー『堕天使達のヴォヤージュ』物販グッズが出揃いましたので、ここでお知らせします。

飽きのこないシンプルでクールなデザイン、初の公式グッズ誕生!
アナモンTeeシャツ
古市コータロー&浅田信一がデザイン監修
¥3,000(税込※限定150枚)
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アナログレコードをモチーフにした、キュートな記念コラボグッズ!
Tourメモリアルバンダナ&マグネットシートSet
バンダナ2枚(ドット有り無しバージョン各1枚)+マグネットシート1枚のセットです。
¥2,000(税込※限定150枚)
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そして先日お知らせしたコラボ選曲CDR!
GOOD LOVIN'
大人の色気が漂う珠玉の15曲が絶妙に配された、秋の夜長に最適な1枚
¥1,000(税込※限定100枚)
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以上の3点が今回のツアーグッズです。
ライヴ参加の記念に、そしてお土産に(笑)是非どうぞ。
(但しどれも数量に限りがありますので、品切れの際はご容赦下さい)


昨年のアナモン初遠征時(仙台)に製作したコラボ記念ピックのデッドストック!
ごく少数ですがこちらも持っていきます。
¥500(税込※限定20)
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それではライヴにご参加の方、来月お会いしましょう!
by higehiro415 | 2013-09-24 16:28 | 告知 | Comments(5)

アナモンTourコラボCDR

予告通りアナログ・モンキーズTourの物販として、古市コータロー・浅田信一・僕の3人で選曲したコラボCDRを作ります。

今は出揃った曲の順番を決め、マスタリング(曲間、各曲音質音量調整など)を終えたところです。

今回のタイトルは『GOOD LOVIN'』
愛あるこだわり…とでも訳せばしっくりくるでしょうか。

いつもは曲順で相当悩むのですが、今回は1時間ほどですんなり決まりました。
決まったというか、全部の曲を聴き流れを考えながら並べていったら、ピタッときたのです。
なので、本当にこれでいいのか?と再確認する時間のほうが多かったくらいです。

今作はそれぞれのこだわりを生かし、各人別のテーマで選曲するようお願いしました。
コータローはギターが好きな曲、信ちゃんは声が好きな曲、そして僕は音が好きな曲という具合に。

それ以外何も約束事を作らなかったにも関わらず、まるで打合せをしたかのように統一感のある名曲たちが集まりました。
かといって、似ている曲が選ばれ集まったわけではありません。

バラエティーに富んでいるし、この曲が来たか〜!という意外性もあるのですが、季節感だったり曲の質感だったりが、とにかく違和感なく溶け込むような3人の選曲でした。
うまい言葉が見つかりませんがツボを押さえてるというかToo Muchな曲がないというか、プレイヤー視点とリスナー視点のバランスが絶妙なのです。

こんなこともあるんだなぁ〜と感動したと共に、マスタリングした1枚をチェックのため通して聴いたとき、一連の流れと曲の美しさに何だか涙が出てしまいました。
とにかくとてもセンスあふれる1枚になったと思います。

いつものように音質も含めて曲間などもこだわって作りましたので、可能ならCDRのまま再生して聴いていただければ幸いです。
ひとつのドラマのような味わいがあるはずです。

曲目などは当日のお楽しみということでここでは公表しませんが、パッと聴いたら誰がどの曲を選んだのかわからないかもしれません。
そこら辺も楽しんでいただけるのではないかと思います。

ライヴまで、あと3週間。
実はあと2アイテム、他の記念グッズも準備中ですので、こちらは週明けにお知らせできるはずです。

それでは、また。

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全15曲(約60分)収録/¥1,000(税込)※100枚限定
by higehiro415 | 2013-09-18 23:20 | 今宵CDR | Comments(3)

この秋〜冬の予定

秋ですね。
夏が去って寂しくなるという人も多いようですが、オシャレの季節でもあるしラーメンもより美味しく感じる季節(笑)、個人的には好きなのです。
そんな訳でこの秋〜冬の個人的お仕事&おすすめライヴ(仙台中心)のご案内。

JIGGER’S SON
9/21(土)大阪:Music Club JANUS
9/23(日・祝)仙台:イズミティ21小ホール
詳細 http://www.sakamotosatoru.com/index.html
※昨年ファン待望の復活を果たしたジガーズ・サン。
今年は彼らの曲が当時イチ早くパワープレイになった大阪、そしてバンド結成の地・仙台で、録り立てのニューシングル「メリーゴーランド」を引っさげてのプレミアムライヴを開催。

山口洋(HEATWAVE)+ 仲井戸“CHABO”麗市
MY LIFE IS MY MESSAGE. TOUR2013
9/27(金)仙台:Rensa
9/28(土)相馬:フレスコキクチ相馬店「菊地蔵」
詳細 http://mylifeismymessage.info/event/index.html
※昨年相馬で開催され大好評だった、孤高のギタリスト2人によるスペシャルライヴ。
今年はなんとツアーを敢行(京都・豊橋・東京・博多・仙台・相馬)、本物の音楽と不変のロック魂とを味わえる数少ないチャンス。

岩崎 慧(セカイイチ)
弾き語りワンマンライヴ
10/5(土)仙台:SENDAI KOFFEE CO.
詳細 http://saikoro7.com/
※圧倒的な世界観を持つ彼のソロアコースティックライヴ。

アナログ・モンキーズ(古市コータロー×浅田信一)
1st Tour 堕天使たちのヴォヤージュ
10/10(木)大阪:Soap opera classics
10/11(金)大阪:CUBE CAFE dining(ex.JANUS dining)
10/13(日)札幌:円山夜想(マルヤマノクターン)
10/14(月・祝)仙台:SENDAI KOFFEE CO.
※お陰さまで全公演ソールドアウトになりました。Thank You !

青谷明日香
ワンマンライヴin塩釜
10/27(日)birdo space(宮城県塩釜市)
詳細 http://aoyaasuka.com/index.html
※2011年2012年とFuji Rock Fest.に2年連続出演し、じわじわと人気を集めている注目のピアノ弾き/シンガーソングライター。

すずきゆい
2ndアルバムリリースツアーin東北
11/7(木)福島いわき:barrowsでのイベント出演予定
11/8(金)仙台:Tae-chuとの2マン予定
※札幌在住、話題のシンガーソングライター、初の東北上陸。ゆるキャラでありながら不思議な雰囲気の歌とダイナミックなピアノを聴かせてくれる超個性派。
仙台公演は、優しい音の響きと揺らぎのあるポップスを聴かせる男女ユニットTae-chuも出演予定。
詳細は近日発表!

リクオ×中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)
うたのありか2013ツアー
11/21(木)福島いわき:burrows(バロウズ)
11/23(土)岩手室根:室根曲ろくふれあいセンターbyいわいの森の音楽会
11/24(日)宮城白石:カフェミルトン
詳細 http://www.rikuo.net/index2.html
※リクオの誰もをハッピーに導くローリングピアノ、超強力なメッセージと歌力を持つ中川敬、異色でありながら各方面から熱望されていた2人だけによる初のツアー。

THE COLLECTORS
MOD TONE Returns Tour
12/7(土)仙台:enn 2nd
詳細 http://www.wondergirl.co.jp/thecollectors/
※最高にカッコいいModなライヴバンドとして、再評価の波が日に日に大きくなっている彼らの、2013年を締めくくるツアー。売り切れ必至、必見!

2014年
浅田信一
ソロアコースティックライヴ MARTIN, GIBSON & ME 2014
※2014年1月12日の大阪を皮切りに、今年は福岡・広島・浜松・札幌・仙台・東京の7本を敢行!音楽界の至宝といわれるメロディーと声が再び。
10/1(火)am 10:00〜 groovecouncil@gmail.com にてチケット予約受付開始!
日程詳細 http://www.asashin.net/index.html

THE COLECTORS
古市コータローBirthday Live in北上
2014年5月10日に岩手県北上市文化交流センターさくらホールで開催される、超スペシャルライヴ。
オフィシャルサイト先行予約は9/9(月)スタート!
詳細 http://www.wondergirl.co.jp/thecollectors/index2.html


こんな感じで年内も魅力的なライヴが目白押し。
ここに書けなかったいま企画中のものも含めて、それぞれ時期が迫ったらTwitterやFacebookでも紹介していくつもりです。
いろいろ盛り上げていけるよう、頑張らねば!と自分を叱咤激励しているところです(笑)
by higehiro415 | 2013-09-07 12:24 | 音楽 | Comments(2)
今年3月のザ・コレクターズMOD TONE TOUR盛岡公演翌日の帰り道、ホテルの前でメンバーと別れた古市コータローと僕は、ちっちゃい僕の軽自動車(カプチーノ号)で岩手県北上市へと向かった。
数日前、帰りに時間があるなら北上に付き合ってくんない?というメールが、コータローから届いていたのだ。

盛岡から北上まではおよそ1時間。ご機嫌なBGMを聴きながら軽快に車を走らせる。
「あの時もさぁ、佐藤クンが引率してくれたよねぇ…」
「憶えてんの?あの時のこと。」
「もちろんだよ!」
「あんまり言わないから、忘れたか思い出したくないもんだと思ってたよ(笑)」
「いやいや。まぁ、おれもそういう歳になってきたってことよ(笑)」
その照れ隠しが妙に彼らしい。僕はそれ以上突っ込むのをやめ、あの時のことに想いを馳せる。
助手席のコータローは遠くの空を眺めていた。彼の場合はあの時を遥か通り越し、多感だった少年時代の自分自身を見つめていたのかもしれない。
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あの時…それは1991年、ザ・コレクターズのCollector Number.5ツアーの最中。
当時の彼らは大きいバスみたいな楽器車でツアーを回っていて、さながらMagic BusでのMagical Mystery Tourを地でいっていたのだが、青森でのライヴを終えた翌日、仙台までの移動日のことだ。

「せっかくだから北上で高速下りてさ、その高校見て行こうよ!」
「佐藤クン、ずっと気にはなってるから見て行きたい気持ちもあるんだけどさ。いろいろ複雑なわけよ。おれの岩手時代はさ。」
「でも気になってるなら寄ってみようよ。スッキリするかもよ。」
同乗していたメンバーも、遠足気分で同意する。
「もう10年前でしょ。ちらっとならいいじゃん。行こうよ、コータロー君!」
「そうだなぁ。ま、校門の前ぐらいなら通ってもいいか。」
観念したのだろうが、まんざら悪い気もしないといった表情だった。

車内で何故そんな話題になったのかは記憶が曖昧だが、とにかく僕らは岩手の北上で高速を途中下車し、古市コータロー少年が訳ありで高校時代を過ごした場所へ寄ってみることになったのである。

彼と岩手・北上の関係を、僕はこの時に初めて知った。まぁ、そういう事実があったのだということだけしか聞かなかったが、細かいことは本人の胸の奥底だし、他人には到底理解出来ない感情や葛藤があるだろうという予測しかできなかった。
【何があったのかはエムオン・エンタテイメントからこの春に出版された『14歳』(著:佐々木美夏)に記されている。本人の言葉で語られた、微妙な時期というニュアンスが垣間見られるはずだ。】

この頃はまだカーナビなど無かったので車にはたいがい地図が積んであり、僕らはそれを頼りにその高校を目指す。
目的地がだんだんと近付いてきて「そろそろじゃない?どうせなら先生に挨拶していこうよ!」などと盛り上がる僕らを尻目に、コータローはどこかそわそわし始め、学校が視野に入ると「やっぱ、やめよう!」と言い出した。

本当に嫌だったのかそれとも恥ずかしかったのか、きっと両方の気持ちが入り交じっていたのだろうが、このまま仙台へ向かおうと言い張った。
「え〜っ。せっかくここまで来たのにぃ。」
「だってさ、おれ勝手に高校辞めてバッくれたし、先生だって憶えちゃいないよ。」
これは照れ隠しではないだろう。もし憶えていてもらえなかったら彼の青春時代が否定されるような、悶々とした日々が無になってしまうような、そんな怖さがあったのかもしれないなぁ〜などと、今となっては想像する。

それでも酷なことに、楽器車は校門の脇に停車した。
「そのお世話になったY先生、まだここにいるかどうかだけ確かめてくるよ!」
僕は車を降り、早足で職員室の受付窓口へと向かう。

「すみません。ちょっとお尋ねしたいのですが、Y先生はいらっしゃいますか?」
「はい。おりますが・・・。あの〜、どちら様でしょうか?」
「え〜っと、ここの卒業生なのですが、近くを久しぶりに通りかかったもので。」
嘘が下手だったのかあきらかに不審な目で見られたが、ここまで来たら引き下がれない。
「いま体育館におりますので、少しお待ち下さい。」

5分も経たないうちに、体育館のほうから50歳くらいと思しき男の人が歩いてきた。
僕は駆け寄り声を掛ける。
「お忙しいところすみません。Y先生ですか?」
「そうですけど、君が?卒業生?」
「いや僕は違います。あのぉ...」
何故か僕の心臓はバクバクと音を立て、それはヘビメタばりに低音が効いていて張り裂けそうだ。

「10年ほど前にこの学校にいた古市って生徒、憶えてますか?いま校門のところに…」
言い終わる前にY先生は一瞬目を丸くして、そしてすぐに懐かしそうな優しい目をした。
「古市!って。耕太郎のことか!?」

校門のほうに目をやると、メンバー全員が車の外に出て心配そうにこちらを見ていた。
僕は思いっきり手招きする。
コータローがはにかみながらこちらにやってくる。
「Y先生、お元気そうで。その節はお世話になりました。ご無沙汰してすみません。どうにかミュージシャンで喰ってます。」
頭を掻きながら潤んだ瞳で、そうはっきり言った。

Y先生は「そうか。音楽やってたか。よかった。」と、目に潤ませながら返事をする。
僕はホッと安堵したような、それでも心のどこかで、本当に来て良かったのか自問自答を繰り返す。大人になっていく過程で、区切りをつけることは大切だと思っていたが、果たしてそれが今の彼にとって必要だったのか?余計なお節介だったのではないか?

ぼんやりと考える横で、ポスターを渡したり芸術鑑賞会にコレクターズを呼んでくれ(笑)とか、よくカレーをご馳走になったとか、昔話などの会話も聞こえた。加藤クンは自分が生徒だったかのように楽しげに喋っている。しっかり目は赤くしていたけれど。
途中、女の先生が通りかかって驚く。「古市くんじゃないの!?まぁ〜(涙)」
そんなやりとりを見て、ま、悪くはないかと納得したのだった。
以上が「あの時」の出来事である。


話を戻そう。
今年の3月、北上に立ち寄った僕らは商店街を歩いた。コータローに「ここはオレがいつも学校さぼってギター弾いてたとこ」とか、「たむろしていた喫茶店、田園。ここにレコード置きっぱなしなんだよな」とか説明を聞きながら。
昼飯は懐かしの店JUMPでスパゲティーを食べたい(これが北上立ち寄りの最大の目的だったのだが)というので店の前まで行ったが結局定休日で、「ま、次回にとっておけってことかなぁ。」と別の店でハンバーグをきめる。

そしてこの時の北上行きには、実はもうひとつの目的があった。会場の下見である。
下見といってもライヴが決まっているわけでもなく、ただ3年くらい前から「いつか北上でライヴやれるといいねぇ。」と話していたのだ。
しかし実現はしなかった。しなかったというより、本格化しなかったと言うべきか。
北上でコレクターズがライヴをやる意味は、やはりコータローの凱旋しかないからだ。

何せあの22年前の高校来襲(笑)からこれまで、コータローが北上時代のことを積極的に話す光景に、あまりお目にかかったことがない。
封印していたわけではないのだろうが、ここからは僕の勝手な推測に過ぎないけれど、やはり北上での生活を思い出として素直に受け入れられずにいたのではないだろうか。
それに、苦労話なんてロックじゃねぇ、とか考えているに違いない。

両親を失ったうえ、生まれ育った東京での思い出や友達とも引き裂かれ、言葉も文化も遊び場も、すべてが違い過ぎる北上という田舎に来ざるを得なかった古市少年の気持ちは、他人がどう推し量っても計りきれないものがある。
彼のことだから恨んじゃいないだろうし、逆にそれをバネにしているのかもしれないが、どうしたって甘酸っぱい思い出とは質が違うのだと思う。

それでもここ1年くらい、何かが吹っ切れたような発言が徐々に聞けるようになっていた。
例えば法事か何かでようやく1人で北上に行き、昔食べたラーメン屋があって嬉しかったとか、あの時代がなければギターなんて弾いてなかったかもなぁとか、おれには東北の血が流れているとか、北上展勝地の桜は最高に綺麗だとか。

まぁそれを、時代の流れとか歳を取るとかいうのかもしれないが、これこそがタイミングというものなのではないか。
そして来年には彼も50歳(自分を棚に上げ、信じられない!)になる。最大の見せ場が計らずとも巡ってきたのだ。

そんなこともあり、コータローから北上に寄ろうと連絡をもらってすぐ、市内で唯一のコンサート施設「さくらホール」に電話し、見学の約束を取り付けていたのである。

ここには3つのホール(大・中・小)があり、1つずつ見せてもらうことにした。
まずは小ホール。
平土間みたいになっていてキャパは200。北上でのコレクターズLiveの動員を冷静に考えるとこの規模だよねぇ、と話しながら広さや照明など確認する。

次に中ホール。完全なイス付きの会館仕様でキャパは400。
入った瞬間、僕らはニンマリと顔を見合わせた。「ここ、最高だね。全体の感じもいいし、なんかイスの色もMODっぽいよね。」
会館の人に訊くと、(動員は苦戦したらしいが)最近ここでやったロック系はCharさんだという。
続いてキャパ1200の大ホール。ここは単に参考までに見させてもらっただけだ。きれいなホールだねぇなどと言いながらも、気持ちはさっきの中ホールに釘付けだった。もう一度中ホールに戻る。
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「コータロー、ちょっと広いけどここでコレクターズってのはイカすよ。音はPA機材を持ち込めばバッチリだし、照明も映えそうだし、今のライヴのスケール感にピッタリだよ!」
「うん。ここで演奏できたら最高に気持ちいいだろうなぁ〜」ステージに立ちギターを弾くアクションをキメる。
これまで漠然と言い続けてきた北上ライヴが、現実感をもってグイッと目の前に迫ってきた瞬間だった。
その言葉を聞き、誰が何といおうと個人開催してでもやらせてあげたい!と強く思う。
僕らは期待に胸を膨らませながら、ホールのパンフレットと料金表をもらって帰った。

それから1ヶ月くらい経ってVintage Rock(コレクターズのツアー制作をしているイベンター)から「コータロー君からいろいろ聞きました。来年のバースデーライヴを北上で打とうと思うので、スケジュール他もろもろ協力よろしく!」という連絡が入り、念願の北上ワンマンライヴがようやく実現することに決まったのだ。


ちょっと長くなってしまったが、来年5月10日(土)の岩手・北上市文化交流センターさくらホール(中)でのザ・コレクターズ__古市コータロー50歳バースデーライヴは、単なる記念とか故郷に錦を飾るとかではなく、そんじょそこらにはない強烈に深い意味とドラマと夢がある。

彼にとっては22年前から、いや35年ほど前からのThe Long and Winding Roadの到達地なのだ。
さらに「あの時」をメンバー全員が共有しているのだから、伝説のライヴへの序章は完璧である。

それに多くを語らず開催に踏み切った事務所やメンバーやイベンター、すべてに彼への愛を感じるではないか。
早々にスケジュールを発表したのも、これを見逃せないと感じるファンの方々が予定を立てやすくするための優しさだろう。

もちろん僕はPAや現地スタッフの手配など全力でサポートさせてもらうし、最高にカッコいい音を出せるよう策を練るが、何よりこの日を見届けたいというかその場にいたいというか、そんな気持ちが強いのも確かだ。


いろいろ洗いざらい書いてしまい「佐藤クン、ロックじゃないねぇ〜」と言われてしまうかもしれないけれど、思い出をひと回りもふた回りも乗り越え、因縁の地でギターをかき鳴らし、少年の頃の自分に(ということは今の自分にということだ)落し前を付けるという超リアルな状況は、ロックどころかパンクじゃないかと思うのだが、どうだろう。

ダメだ。想像しただけで、すでに泣けてくる(笑)
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追記。
この文章を読んで下さった方々から多くの反響をいただき、感謝しています。
中には、そんな特別なライヴに私が気軽に参加していいものか?という感想もありました。
しかしこのドラマはあくまで本人のものであり、僕らの役割はそれを応援し見届けることだと思っています。
だから深く考えず面白半分でも賑やかしでもいいから、多くの人が集まって単純にライヴを楽しんでもらうこと、それが一番なのです。
それがロックというやつです。
一緒に盛り上がりましょう!
by higehiro415 | 2013-09-03 09:35 | 音楽 | Comments(6)