佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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全国7公演、延べ17日間に渡った浅田信一 solo acoustic tour MARTIN, GIBSON & ME 2015、その内容も然る事ながら、1人のミュージシャンが精神的に蘇生したという意味でも、何事にも代え難い収穫のある旅になった。
ステージ上のMCや飲みながらの会話で本人から語られた幾つかの言葉は、それを強烈に印象づけてくれたのである。

デビュー20周年というメモリアルイヤーである今年、残念ながらSMILEの再結成ライヴが諸事情により不可能となり、ファン以上にがっかりしていたのは他ならぬ信ちゃんだ。昨秋のイベント出演がいい感じだったようなのでなおさらだろうし、地元の友人たちで組んだバンドでデビューし上京したのだから、その気持ちは痛いほどわかる。
しかし!である。ソロとなり10年以上のキャリアを積み重ね、ここ数年プロデューサーとして大活躍している姿は、紛れもなく「SMILEの浅田信一」ではなくソロミュージシャン「浅田信一」だと僕は感じていた。
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もちろんSMILEの素晴らしさは認めているが、それは寂しいけれど過去のことというのが現実で、うまく言えないが、もっと未来に向かって広がっていくような活動をして欲しいと願ってきたし、彼の類い稀なメロディーメイカーとしての才能や深みのある歌詞や魅力的な声を、もっともっと沢山の人に聴いてもらいたいと単純に思うのだ。
だからこそツアーも企画してきたしCDも作ってよ!と言い続けてきた。

大袈裟かもしれないが今こそSMILEの呪縛から解き放たれ、自由に軽やかにソロ活動を展開していけること、そしてそれをみんなで応援することが彼をより輝かせていくことになるのではないだろうか。

「去年のツアーももちろんだけど、今回はホントにいい旅でしたよ。なんかどこかでSMILEのことがずっと引っかかっていたし、ライヴに来る人にだけ聴いてもらえればいいやみたいな感じだったけど、なんか吹っ切れた。昨年コータローさんのアルバム作らせてもらったことも大きかったし。もっと頑張らなきゃね。ちゃんヒロともさらに親密になれたしさ(笑)」

だからファイナルの前々日、旅から東京に戻り怪しげな会員制の飲み屋でこの言葉を聞いたとき、浅田信一というミュージシャンの第3章の幕が確かに開いたのだと嬉しかった。
様々な要因や時の流れが、ようやくここに辿り着いた。機は熟したのだ。
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1/29 移動日
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千歳空港で待ち合わせ。本来は同じくらいの時間に到着の予定だったが、僕が乗る飛行機が50分ほど遅れた。空港に着きビールとポテトを食べながら待っていてくれた信ちゃんと合流し、札幌市内のホテルへ。天気予報に反して気持ちのいい青空。
ツアーの前祝いをしようということで、ススキノでラムしゃぶを食べまくった。大いに笑ったあと帰り道の狸小路でのサービスショット。決しておっぱい星人ではないのだが何故かこのポーズになってしまった。トホホ(笑)
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1/30 札幌公演
モーニングバイキングで例のドレッシングをたっぷりかけサラダ大量補給。
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昼前には狸小路をぶらつき中古レコード屋など物色しながら、ランチはエスのスープカレー。信ちゃんはライヴ当日なので辛さをだいぶ控えていた。それでも普通に考えたら辛いけどね。
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ツアー初日、円山夜想。
感触を確かめるようにリハはじっくりと。今回はステージ上のiPhoneからリズムを出して演るもの数曲。エンディングに合わせPA卓でカットアウトしてくれというので、念入りに練習する。「最速のカモメ」でギターにディレイかけたらどうだろう?と信ちゃんがアイディアを出すが、札幌だけは飛行機移動で機材を持ち歩いていないので今後の宿題にした。

ライヴ本編は1年ぶりのツアーということで、どこかペースをつかめない様子。お客さんも緊張しているのか、前半は会場全体がちょっと硬い雰囲気だ。予定になかった休憩を挟む。楽屋へ行くと「お客さん楽しんでくれてるのかなぁ。ライヴってこんな感じだっけ?(笑)」と信ちゃん。やはり初日ならではの緊張もあったかもしれない。
後半は徐々にペースをつかみ、どんどん温かい空間に変わっていき、ラストは本当に大きな拍手が鳴り止まなかった。
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皆さんのおかげでここまでこれた。今年初ライヴ、そして20周年イヤー初ライヴにこうやって集まってくれてありがとう。今年こそCD作ります!
このMCには客席が大いに沸いた。それほどみんなも待ちこがれているのである。そして公言したということは、自分を奮い立たせるという意味合いもあるかもしれない。
こうしてツアー初日は幕を閉じたが、このあと若干のセットリスト変更があったりするので、とてもレアなライヴになった。
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いつものマルノクスタッフや助っ人の札幌シスターズ、そしてPA研修にきたAも含めて、僕にとってもすごく安心して初日を終える事が出来た。いつもありがとう!
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打上げでは珍しく信ちゃんの生歌も飛び出し、幸先のいい旅のはじまりになった。
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1/31 移動日
空路で仙台へ。札幌より雪が多いが、めげずに飲みに繰り出す。
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この日は友人のCK先輩も関西から駆け付けていたため合流。せり鍋をつついたあと国分町のショットバーで盛り上がる。もちろん今後の作戦会議も。
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2/1 仙台公演
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ツアー2本目は僕のホーム仙台。今回の会場Heavenは、信ちゃんがやってみたいと言ったので決めた。昨年、竹友くんがイベント出演でここに出た時に信ちゃんも同行していて、カフェとは違う大人のBarの雰囲気が気に入ったらしい。
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この日は後輩のYにPA機材を運んでもらい持ち込んだ。札幌で提案されたギター用のディレイもリハで試しバッチリ。店の人も知り合いだし、いつもの仲間もヘルプに来てくれホントに助かる。
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パンパンにお客さんが詰まったHeavenでのライヴは、アットホームな雰囲気で進んでいく。流れもスムーズだ。
途中MCの最中「あっ、いまお腹鳴ったの聞こえた?なんか腹減ったなぁ〜(笑)」ステージ上でお腹が空いたなどと発言したのは初めてだったらしい。これもライヴならではだ。
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リズムものを1曲減らし曲順もちょっと修正したセットリストは、より彼の魅力を伝える効果があったように思う。
後半の「夏の日の夕立、秋の日の果実」では、キーを間違えてセットしてしまったブルースハープのソロを咄嗟のアドリブで口笛に変更。これがまた良くて、この曲の間奏はこの日から口笛になった。
終演後は手伝ってくれた仲間たちも一緒に、打上げもまた盛り上がる。
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2/2 移動日
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この日から車移動。まずは僕の車で持ち回るPA機材を積み込み仙台から東京まで。
順調に到着し、信ちゃんのプリプロルームへお邪魔する。竹友くんとのラジオ収録を見学したあと、ピックアップを付け直しているというギター(’69年製信ちゃんと同い年のGibsonハミングバード)が仕上がったというので2人で引き取りに行く。戻って音をチェックしたら上々で、西へのツアーはこのギターを持って行くことになった。
夜はホテル近くの餃子で軽く乾杯。
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2/3 移動日
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僕の車から信ちゃんの車に乗り換え、恒例の安全祈願をしてから大阪へ出発。
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これまた順調に到着し、ホテル近場のカフェバーで乾杯。駐車場のおじさんが僕らのことを覚えていてくれ驚いた。
シメにかすうどんを食べに移動し早めの帰還。
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2/4 大阪公演
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午前中はレコード屋探索のあとランチを食べにとん平へ行くが、なんと違う店になっていてショックを受ける。
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仕方がないのでオムライスを食べにアメ村方面までブラブラ。美味。
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この日の会場は3回目となるSoap opera classics、慣れた場所は勝手がわかるのでやり易い。ツアーデビューのハミングバードはやはりかなりイイ音をしている。
ツアー3本目ともなると、信ちゃんも僕もそれぞれ問題点や確認点がはっきりしてくるので、どんどんスムーズにリハをこなせる。その分あらたな部分にチャレンジしていけるので、少しずつステージングも音も進化していくのだが、それがツアーの醍醐味のひとつだろう。
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ライヴ本編は曲の表現力がまた味わい深くなった印象。ギターの弾き方も工夫していて、さらに歌の世界が広がったような気がした。完全にペースもつかんだ様子だ。
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満員のお客さんもうっとりするようにリズムを取ったり口ずさんだり拍手をしたり、とても楽しんでいる様子で、これまた素晴らしい2時間。特に古市コータローに提供した「Slide Away」のときは何人もの人が涙していた。
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打上げは森山公一(今年いよいよソロアルバムをリリース!)と関西ぴあの奥くん仕切りで、いい感じの串揚げ屋へ。いつものように手伝ってくれた関西チーム(CK先輩にRちゃん)とシンガー咲ちゃんもいて、ここももはやホームに近い感覚でいれる。関西弁と笑いの飛び交う楽しい宴となった。
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2/5 移動日
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インディアンカレー(僕はスパ)を開店一番乗りで食べたあと、福岡まで移動。今回一番の長い移動だが、お互いのiPadを聴きながらの楽しいひとときでもある。
これまで奇跡的に天候に恵まれてきたが福岡に入るあたりで途中雪になり、ノーマルタイヤで30km/h走行という時間も少しはあったが、雨に変わり1時間ほど予定より遅れただけで福岡へ到着した。
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この日は福岡在住の作詞家セキさん(コータローのソロアルバムや永ちゃんの歌詞を書いている方)が待ち構えていて(笑)、最近人気だという居酒屋へ連れて行ってもらった。
美味しいものをいただきながら、いろいろな話が出来て楽しい夜になった。
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2/6 福岡公演
昼間は別行動。僕は福岡で執筆活動やご当地アイドルのプロデュースやイベントなど手掛けているO氏と打合せ。次につながる話が出来た。

夕方前に会場にイン。ONSAはライヴハウスではなくライヴもやれるイベントスペース。控室のない所では近くにホテルを取って、信ちゃんにはリハ後部屋に戻って待機してもらっていたのだが、何故かこの日の福岡はホテルがまったく取れず会場から遠くしか押さえられなかった。開場後は仕方なくスタッフのふりをして僕のPAスペースで待機。思ったより気付かれずに済んだが、あの気配の消し方は見事だった(笑)。
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ライヴは登場の瞬間から大きな声援と拍手に包まれた。待ってた感ハンパない熱さが充満した会場内。その熱気に押されるように、リラックスしながらもとてもノリのいいライヴになった。
ライヴというのは演者と客席のキャッチボールであると言った人がいたが、まさに相乗効果抜群のステージであった。
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この日からMartinとGibsonの役割が逆転し、調子のいいGibsonがメインに切り替わった。
昨年は定員以上に申込みがありライヴに入れなかったお客さんもいたので、今回はそのリベンジも果たせてよかった。音はなかなか苦労したが、なんとか大丈夫だった。
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信ちゃんには先にホテルへ戻ってもらい、僕は片付けを終えてから人通り少ない大名の裏道を歩いていたのだが、「あれ!?お疲れさまです!」と声をかけられ驚いた。翌日の髙橋優くんのライヴのため前乗りしていた照明チーフのK君だった。こんな場所で仙台と東京の人が合うなんてね、と笑ってしまった。
車で送迎してくれたセキさん、いろいろ手伝ってくれたフリーアナウンサーYちゃん、ありがとう!


2/7 移動日
一九ラーメンで舌鼓を打ってから、快適に広島まで移動。
行こうとしていたお好み焼き屋さんが閉まっていて、夕方のパトロールでたまたま信ちゃんが発見して気になる!とチェックした焼き物屋さんで夕飯。正解!
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2/8 広島公演
昼はお好み焼きで昨日のリベンジ。ここは相変わらず美味い。僕はこれまで鉄板からヘラで取って食べるのがなかなかうまく出来なかったが、今日はバッチリ上達していてこぼさず食べられた(笑)。
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この日の会場JIVE、僕は初めて。よく仕事をしているリクオにナイスな場所だと聞いていたので楽しみだった。
リハをやって驚いた。床がウッディーだからという理由だけではないだろうが、音の響きがとてもナチュラルで気持ちいい。快適に音作りが出来た。
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ライヴも絶好調。5本目ということで油も完全に乗ってきた感じがする。
「若い時には書けなかったし歌えなかったうたを、今後自分の曲ではやっていきたい!」と力強く語る信ちゃんの決意みなぎる顔が印象的だ。
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時折小雪がちらつく寒い広島の夜だったが、そんなことも忘れさせてくれるホットな2時間であった。
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夜はお好み焼き屋で軽く飲んだあと、広島つけ麺を食す。辛いが美味かった。
写メはたまたま見つけた店前でパチリ。
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2/9 オフ日
今回のツアーは無理せずリフレッシュしながら回りたいねと、比較的ゆったりとした日程を組んだ。お互いおじさんになって無理も利かなくなってきたし(笑)、せっかく車であちこち行くのにホテルと会場と打上げの店だけでは勿体ないから、旅の楽しみもちゃんと味わいながら大人にしか出来ないツアーをと前々から話していたのである。

本当は名古屋へ移動しそこで1日オフにしようとスケジュールを組んでいたのだが、急遽うどんを食べに香川に寄って行こうとなり予定を変更した。僕は唯一行ったことのない地域、四国に初上陸することになった。
うどんマニアの知人から情報を入手。昼過ぎには閉まってしまう店も多いと知り、朝早めに広島を出発。
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順調に瀬戸大橋を渡り昼前には香川に到着し、うどん屋を2軒ハシゴ。もう1軒行くつもりで意気込んでいたのだが、2人ともトッピングを結構付けてしまいお腹いっぱいになってしまった。
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仕方ないのでカロリー消費のため?金刀比羅宮(こんぴらさん)に立ち寄ることにする。どこまで登るか決めてはいなかったが、結局は785段の急な石段を上がり御本宮まで。
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僕はぜいぜいと息を切らしたが、信ちゃんはランニングで鍛えているせいかそうでもないらしい。ラストスパートではわざと走って登り、上からドヤ顔で見下ろすという。悔しい!(笑)
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夕方ホテルの温泉に浸かってから飲み屋街をブラブラして店を物色。ここにしようかと入った店が大当たりで、フグ刺をはじめ美味しい海の幸をたらふく食べる。
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早めにホテルへ戻り、僕の別件作業に信ちゃんが付き合ってくれた。もちろん部屋飲みしながらではあるが、13日に東京で呼ばれている大人の音楽講座Vol.5の音源作り。頼んだら、快くコーラスを入れてくれた。優しい奴よのぉ。
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②へ続く...



by higehiro415 | 2015-02-28 23:56 | 音楽 | Comments(0)