佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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RecordLounge #1 開催のお知らせ。


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最近再ブームの兆しをみせるアナログレコード。

ジャケットのアートワークもさることながら、やはりその最大の魅力は温かみのある音。


DJ陣の好きなレコードを解説付きでリスニングしたり、CDとレコード(プレス違い等)を聴き比べしたり、新感覚のトーク&DJイベントを仙台で開催してみようと思います。

アナログレコードの優しく深い音世界を、珈琲やアルコールを飲みながらまったりと味わってみませんか?


20161125(金)

SENDAI KOFFEE CO.仙台市青葉区春日町4-25 パストラルハイム春日町1F

18:00open 18:30 start21:30終演予定)

3,000+1D(当日¥3,500+1D)*限定40名(全席自由)

DJ:浅田信一・坂本夏樹・佐藤ヒロユキ


【ご予約方法】

9/11(日) am10:00〜 下記にて受付開始

groovecouncil@gmail.com レコラウ係


氏名・希望枚数(お一人様2枚まで)・住所・電話番号・メールアドレスを必ず明記してお申込み下さい。

定員になり次第、受付は終了となります。*お申込み多数の場合は抽選。

参加詳細は3日以内にメール返信しますので、上記からのメールを受信できますようご確認お願いします



by higehiro415 | 2016-09-09 18:24 | 告知
お陰さまで予約ソールドアウトとなりました!

相変わらず慌ただしい日々を送る古市コータローだが、年内にもう1本ソロをやりたいなという本人の希望により、下記ソロ公演が決定したのでお知らせします。

7月の仙台イベント、8月の盛岡、そして先日の東京キネマ倶楽部へのゲスト出演とこの夏3本のソロライヴを見届けたが、ボーカルが著しくパワーアップしさらなる進化を遂げていた。
比類なきロッキンシンガーソングライターによる、年内ラストとなるブルースを是非!

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古市コータロー acoustic solo live
12月の野良猫のブルース

2016年12月18日(日)
Zher the ZOO YOYOGI
open 17:00 / start 17:30
¥4,500 + 1D(当日¥5,000+1D)
*完売の場合は当日券の販売はありません。

チケット予約
9.10(土)am 10:00〜 下記メールにて受付開始
groovecouncil@gmail.com
KTR12係まで

お名前・ご希望枚数(お一人様2枚まで)・郵便番号・住所・
電話番号を必ず明記の上、メールにてお申し込み下さい。

定員になり次第、受付を終了させていただきます。
お申し込み多数の場合は抽選となります。

チケットご購入の詳細は、受付後3日以内にメールにてお知らせしますので、
groovecouncil@gmail.com からのメールを受信できますようご確認下さい。



by higehiro415 | 2016-09-03 09:03 | 告知

5周年イベント終えて

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5年前の震災後、いろいろと思うところあって組織を飛び出した。やるべきことはたったひとつで迷いはなかった。自分を支えてくれている音楽と仲間に恩返しすること。そして地元に良質な音楽(音)文化を根付かせること。

自分のまわりにいる大好きな素晴らしき本物ミュージシャンの音楽と人柄の魅力を、まだそれに出会っていない人たちにきちんと伝えていき、音楽に携わる裏方だからこそ出来ることを、誇りと信念と夢を持って誠実にやろうと決めたのだ。


悩んだのは屋号だった。個人事業主なので佐藤商店でもヒロサウンドでも何でもよかったのだが、GROOVE COUNCIL(グルーヴ・カウンシル)に決めて税務署に届けを出した。

勝手に師と仰ぐポール・ウェラー率いたスタイル・カウンシルの影響もあるが、さすがに40代後半ともなると自分一人の力では何も成し得ないことを実感していたので、関わる人全員によって成立するCOUNCIL(議会・評議会・審議会)という言葉がしっくりきた。GROOVEは文字通り音楽用語のグルーヴの意味と共に、レコードの溝とか俗語では素敵な経験といった意味もあり、目指すものに一番フィットする気がしたのである。

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グルーヴ感のある素敵な時間をみんなで共有し、レコードの溝のように点ではなく線でつながっていくような、そんなイメージだった。



5年が長かったのか短かったのか考えても答えは出ないが、この5周年企画ライヴを終えた今、少しだけ理想に近づけたのではないかと感じている。でもそれは僕自身の頑張りというよりは、そういう想いを理解して無条件に出演してくれたアーティストの方々、協力してくれたスタッフ達、そして集まってくれた皆さんのお陰だとつくづく感謝しているところだ。本当にありがとうございました。


あのメンバー、スタッフ、お客様だからこそ生まれた奇跡の2夜は、どんなにお金を積んでも得られない宝物のような空間で、音楽愛と人間愛に溢れた極上のグルーヴが充満していたように思う。

偽善や儲けやエゴや名声や、そんなくだらないことなど微塵もない純度100%の聖なる領域。それぞれが日常に戻ってゆく中で、あの空間(時間)が全員の明日への活路となってくれればいいなと切に願う。


さて、ライヴに関してはSNSなどで出演者含め多くの方が感想やリポートを書いてくれているようなので、僕は主催者ならではの裏話や気持ちなどを書こうと思う。あのライヴの様子を言葉で説明するのは、僕の語彙力では到底無理だ。


7/17『スナフキン達のブギー』at CLUB JUNK BOX Sendai

仲井戸”CHABO”麗市/山口洋(HEATWAVE)/古市コータロー(THE COLLECTORS)


3人にイベント出演の声を掛けたのは昨年末だっただろうか。皆すぐに快諾してくれたものの、コータローにとっては憧れの人チャボさん、そしてほぼ同い年とはいえソロシンガーとしての芸歴が長い山ちゃんとの競演は、嬉しいけれど恐縮しちゃう相手だったようだ。チャボさんと山ちゃんはMy Life Is My Messageというイベントで競演しているものの、コータローとは初。こちらも一緒にやりたいけれど客層が違うのは大丈夫かと少し不安にも感じたようである。


僕はといえばそのどちらもまったく気にしなかった。それぞれスタイルは違えど、歌うギタリストという以上に共通する匂いみたいなものを感じていたからだ。それが何なのかはうまく言葉に出来ないが、音楽へ向かう姿勢と心の瞬発力とでも言おうか。優しい男気みたいなものも。そして何より、来てくれるお客さんは3人のお茶目なキャラも含めて気に入ってくれるだろうという確信があった。それはもちろん音楽性やパフォーマンスの質の高さがあってこそだが、それぞれソロでの仕事をさせてもらっていて、直感的にそう思っていたのだ。これまで共演しなかったのが不思議なくらいである。


事前に、何か1曲チャボさんの曲をセッションしてもらえないだろうかとオファーを出した。2曲ピックアップして事務所に伝えていたのだが、7月頭のチャボさんのツアーの最中、本人からこんな話があった。

佐藤ちゃん、せっかくだから3人の曲を1曲ずつやったほうがいいんじゃないかな?彼らが嫌じゃなければだけど、おれはヒロシの曲もコータローの曲も一緒にやりたいな。昨年のコータローBDでやったロックンロールあったじゃん。あとヒロシの満月かなぁ、仙台だし。まぁ2人にちょっと提案してみてよ。


ライヴ会場からすぐに2人に連絡し、3曲のセッションが決まった。コータローの「それだけ」山ちゃんの「満月の夕」チャボさん(RC)の「上を向いて歩こう」。これは考えただけでもあり得ないコラボになると身震いした。


当日だけではリハの時間が足りないだろうということもあり、本番二日前にチャボさんがこのイベントのための一人リハを東京でやるというので、そこに山ちゃんとコータローを招集し音合わせをすることになった。コードや構成の確認をしながらさらっと2回くらいだろうか。もうその時点で涙腺が緩む。

多くの言葉は交わさずとも瞬時に分かり合えるギタリスト魂といおうかロックマナーといおうか。これが本番ではどんなドラマを産むのかがさらに楽しみになったのは言うまでもない。

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チャボさんの事務所社長Eさんが言う。「佐藤ちゃんが5周年記念で作ったトートバッグ、なんか顔に似合わず可愛いデザインだよね。」コータローが返す。「そうなんですよ。彼のセンスはなかなか女子力高いんですよ()

和気あいあいとリハは終わり、記念撮影をして17日の再会を約束する。

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イベント当日はあいにくの曇り空だったが、嵐にさえならなければいいやという気分だ。

これは二日間ともそうだが、出演者に関して音楽的な部分には絶対的な自信があったし、さらにはマインドを共有できる信頼のメンツなので、とにかく無事お客さんに来てもらえさえすれば最高の夜になると感じていた。

会場は慣れ親しんだJUNK BOX、スタッフはいつも手伝ってくれている仙台の仲間に加えて福島、東京、関西からも駆けつけてくれ、頼もしくハートフルな雰囲気で準備は進行する。

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3人の個性と音楽性をうまく伝えられるような音響を心がけながら、リハも順調に進む。

この日は全体でひとつの流れが出来るようにと、転換時間を極力少なくする作戦だ。なのでステージ上には3本のボーカルマイクと足元のエフェクターは出しっ放し。これも出演者サイドとの話し合いで決めたことだ。僕の企画主催ではあるが全員で作り上げていく感が強く本当に有難い。

チャボさんに同行してきたスーパーローディー正巳氏も事務所のF女子も、自分の担当以外のことも率先して手伝ってくれ、受付や物販コーナーも含めて会場全体がすでに一体感に包まれていた。

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開場時間になりこの日のために選曲してきたBGMを流す。続々とお客さんが入ってきてフロアがガヤガヤと賑わいはじめ本番へのワクワク感がどんどん大きくなっていく。

ライヴハウスの事務所には前説を頼んでいたTheシミーがいた。「楽屋に行ってたら?」「ダンナ、そりゃ無理ですよ。あの3人と一緒になんて緊張していれないっすよ。」そりゃそうだ。笑。


表の物販コーナーにはGROOVE COUNCIL札幌婦人部がシャレで作って送ってくれたポストカードを置いておいたのだが、あっという間に無くなったようだ。翌日にも少し取っておけばよかった。

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イベントは17:30スタートなので前説のTheシミーは17:25に登場し1曲歌って本番へと突入するタイムテーブルだったが、楽屋へ行き「予定通り5分前にシミー出します」とスナフキン達に告げると、客が入りきった30分ちょうどに出してあげたら?と全員が口を揃えた。せっかく歌うんだからと。彼らはただ前説をさせるためだけにシミーを呼んだのではないという僕の本心を見抜いていた。その思いやりに感謝した。


前説のTheシミー(The黄昏カラアズ)はあの緊張感の中よく頑張った。まとまらない前説()のあと歌った「私のロッケンロール」は2011年の秋に僕がプロデュースしたThe黄昏カラアズの1stアルバムに収録されているナンバーで、レコーディングでは友人でもある高木克(ソウルフラワーユニオン)にギターで参加してもらった思い出深い曲。今日はアコギ1本ということで、いつもの独特のゆるいスタイルをさらに自由に変化させ、会場をいい具合に和ませてくれたのではないか。今後のソロ活動へのヒントが何か見つかっていればいいなと思う。

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そしてSEにのり珍しく最年少というTシャツにエプロン姿の古市コータローが登場。楽屋でチャボさんヒロシちゃんに料理を振る舞ってたんだよとジョークを飛ばす。選曲は緩急織り交ぜたお馴染みのソロナンバーだったがボーカルがとても力強く、やはり気合が入っているのだなと感じる。アコギは潔くノンエフェクトなので、曲によっては同期を使ったりPA卓でエフェクトをかけたり。それにしても彼の楽曲はどことなく甘酸っぱい香りがして、いつ聴いてもきゅんとくる。

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後で聞いたのだが、この日でソロ弾き語りは12回目だったそうだ。相変わらずの冴えたMCを交えながら(楽屋では出番待ちの山ちゃんとチャボさんがMCを聞いて大笑いしていたようだ)ご機嫌に40分のステージを駆け抜けてくれた。

野球で言えばトップバッターがいきなりヒットを放ち次へとつないだ状況で、さぁ次の打者はどう攻撃してくるのかというワクワク感さえ与えてくれる、さすがのパフォーマンスであった。

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続いて山口洋がステージへ。コータロー君のエプロンの紐はおれが結んでやったんだと自慢げなMCで笑いを誘う。演奏はアコギの美しい音色から変則チューニングあり、エフェクターで歪ませたりサンプリングループを駆使したりと、まぁいつもの通りではあるのだが、初めて彼のライヴを観た人は変幻自在のギタープレイに度肝を抜かれたのではないだろうか。

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PAはコータローと対局。リハで細くバランスと音を決めたら本番はほぼPA卓をいじらない。いじりたくなっても我慢する。それは彼独自のダイナミクスをステージ上の本人がコントロールするからだ。マイクの使い方とかギターピッキングの強弱など、山ちゃんならではの世界観が構築されていく。


それにしてもオーディエンスが温かかったからか共演が嬉しかったのか、きっと両方だろうが新曲を中心に気分良くギターソロを弾きまくっていたな。

コータローに続き山ちゃんもクリーンヒットを放ち、走者1〜2塁となりチャボさんの番だ。

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余談だが、この日僕は家のレコード箱に保管していた古井戸「さなえちゃん」のシングル盤を持参した。ジャケに写るおよそ44年前のチャボさんの雰囲気がいまと同じに見えて、いつか本人に見せようと思っていたのだ。

リハ後に楽屋へ行きそれを差し出すとイスから転げ落ちそうになりながら驚いた。「これ佐藤ちゃんのか?」「はい。小学校のころ友達の兄貴に、これを聴け!ともらったんですよ」「よく今まで持ってたなぁ。おれも持ってないぞ、これは。しかし若くて恥ずかしい。早く仕舞えよ、佐藤このやろう()」そんなやりとりがあり、記念にサインをもらった。

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話を戻そう。

仲井戸”CHABO”麗市、日本のロックを切り開いた誰もが憧れるギターヒーロー。3番バッターとして満を持して登場したチャボさんに黄色い声援が飛ぶ。なんとなく野球に例えてしまっているのでこのままいかせてもらうが、これが本当の野球チームだったなら日本最強の1〜3番だなと惚れ惚れしてしまった。


チャボさんクラスになればちょっとしたライヴは些細なことのようにも思えるが、どんな時でも手を抜かず全力でオーディエンスと音楽に対峙する様は、かっこいいを通り越して本当に美しい。ツアーが終わったばかりなのでセットリストはその中からかと思いきや、登場のSEを変え「ホリデイ」や「忙しすぎたから」のようなツアーではやらない珍しい曲を混ぜてきた。それだけでもプレミア感は大いに増した。

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百戦錬磨のMCとギタープレイ、誰にも真似のできない味のあるボーカルスタイル、日本の宝が紛れもなく目の前のステージに立っている幸福感と興奮がそこにはあった。それはCHABOという唯一無二のとてつもなく崇高なシンボルだ。


最後にはTheシミーの紹介もしてくれ有り難かったが、さらに感動したのはチャボさんがここでホームランをかっ飛ばしたのではなく、ヒットを打ち次へとつないだことだ。

そう、あの伝説として語り継がれるであろう光景が繰り広げられた夢のセッションへと、走者満塁で最高の見せ場が間もなく訪れようとしていた。




アンコールの拍手の中、3人のスナフキン達がステージに再登場する。その立ち姿を目にするだけで圧巻だ。ギターを抱えチャボさんが口を開く。「ニューバンド結成。残業するぞ〜!」


コータローが8ビートのロックンロールをかき鳴らすと、すぐにチャボさんと山ちゃんが続く。ここはXタイム(長さが決まっていない)だ。アドリブを繰り出しながら、それぞれが相手の音を聴きながら瞬間的に間合いを計っていく。完全にギター小僧の表情だ。難しいソロや絡みはないが、どんどんグルーヴが増してきて客席を飲み込んでゆく。熟練の業師にしか出来ないこの一瞬のロックマナーが、3人の凄さと奥深さを物語っていた。

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アンコールセッション1曲目は古市コータローの「それだけ」。間奏のソロバトルもチャボさんのコーラスも映える。続いてはRCサクセションがロックにカヴァーした「上を向いて歩こう」。3人とも飛ばす。奇しくも作詞をした永六輔さんが亡くなったこともあり、また一味違った響きがあったように思う。

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そしていよいよラストは山口洋の「満月の夕」。神戸大震災の時にSFUの中川くんと共作した大名曲だ。東日本大震災以降、東北でも多く歌われてきたこの歌をラストにしようと言ったのはチャボさんだ。コータローが一緒にやるのにも意味があると。

これはもう筆舌に尽くし難い儚さとしなやかさと強さが共存し、お互いの音を尊重しながら紡いでいく美しすぎるアンサンブルには、ただただ聴き入ってしまった。

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膨大な経験と音楽への造形、己を突き詰めた美学と生き様が刻まれた3人の姿とプレイは、誰にも真似できないし太刀打ちできない伝統芸のようでもある。

それは大きな放物線を描く、見事な特大ホームランだった。

それにしてもなんて瑞々しい平均年齢57歳の男達。歳を重ねるかっこよさとは、こういうことなのだろう。

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こうしてスナフキン達のブギーと題した1日目は終了したのだが、出演者ばかりでなく友人やお客様からもお花やお酒や多くの言葉なんかもいただき、本当に恐縮である。5周年と銘打ったのは、この二日間のメンツを集めるための口実とも言えたのだが、皆さんの気持ちには素直にありがとうと言いたい。


打ち上げはメンバーとチャボさんの事務所社長のEさんのみで。3人に今夜のイベントは素晴らしかったし楽しかったと言ってもらいホッとする。

何気なくスマホをチェックすると山ちゃんがすでにブログをアップしていた。ホロリとくる。

http://no-regrets.jp/wordpress/?m=20160717


チャボさんがコータローに笑いながら質問した。「ところであのエプロンってのは一体何だったんだ?」「あれはですねチャボさん、前にポール・ウェラーがテレビに出た時にエプロンしてて、これはイカすってことでいつかやりたいと思ってたんですよ。それでエプロンだけは2年前に準備してたんですけど出番がなかなかなくて。ついにきょう日の目を見ましたよ」「バカヤロー!なんで本番前にそのネタ言わねぇんだよ!」一同大爆笑。


こんなことも言われた。山「きょう楽屋にあったGROOVECOUNCILステッカー貼ってあるクーラーボックスとポットもしかしてわざわざ買ったの?」Eさん「そうそう。新品だったでしょ。」ヒ「そうです。今後きっと使うだろうと思って。」山「そんなの言ってくれればおれのやつ持ってきてやったのに!」Eさん「ほんとだよ。佐藤ちゃんがイベンターじゃないのわかってるし、無くても誰も文句言わないよ。」そんなところまで見ていてくれたのだ。ありがたや。


ご機嫌に打ち上がったあとチャボさんをホテルまで見送り、山ちゃんとコータローと3人で別の打ち上げ会場へと向かう。スタッフ達が飲んでいる居酒屋へ。

席に合流するとみんないい塩梅に出来上がっていた。Theシミーが「ダンナ、今日はちゃんと前説らしいこと言えなくてすんませんでした!」と言うと山ちゃんが口を挟む。「前説なんでどうでもいいんだよ。ヒロくんが君を前説にしたっていうことは、シミーの歌をあの場の人に聴かせたいということなんだぜ。それはわかってるよな?」コータローも続く。「そのとおり!」「はい。わかってます!」なんか微笑ましかった。


その後は何を話したっけ。コータローが髪を結ぶと可愛いとか誰が一番ハードPかとか、それはもうカオスとなり夜は更けたのだった。

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7/18『声のロマネスク』atエルパーク仙台スタジオホール

浅森坂(浅田信一+森山公一+坂本サトル)/畠山美由紀/KUDANZ/堀下さゆり


この日は会場が公共のイベントホールということで、朝9時に集合し舞台設営から照明吊り込み、PA機材の搬入〜セッティングとすべてゼロから仕込まねばならない。

本当は二日間同じ会場でやりたいとは思っていたのだが、スケジュールが取れずこういう形になった。しかしこの日の出演者を考えれば、結果的にこれが正解だったような気がしている。

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昨日のスタッフ+αに加え、いつもお世話になっているPA会社と照明会社のスタッフも合流。今日も最強布陣で挑む。前日の深酒が残っていないといったら嘘になるが、緊張感と期待感で体は軽い。敏腕スタッフのお陰もあり、タイムスケジュールより早めに準備が進んでゆく。ホール管理の担当者もその昔いろいろとお世話になった人という幸運も重なり、万事がスムーズだ。

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2日目は昨日とはガラッと違う内容のメンバーだ。どちらかといえばポップで、メロディーと歌声の力で誰をも魅了できる4組。声というどんなに練習しても他人には太刀打ちできない個性、そしてそれを最大限の武器に音楽シーンで生き残っている、まさにこの日のタイトル(ロマネスク)の通り《「ロマン(: roman)」から派生し、奔放な想像力によって現実の論理・事象の枠を飛び越えた幻想的な性質》という本物ばかり。とにかく本番が待ち遠しい自信のラインナップである。


午後になり次々と出演者が会場入りしてきた。淺森坂の3人と堀下ちゃん以外は初顔合わせとなるので、それぞれを紹介してリハーサルへと突入する。

美由紀ちゃんには前日コータローから渡して欲しいと頼まれていたメンマをお裾分け。池袋交差点24時(ポッドキャスト)でも話題になった岩手からのお土産だ。そのメンマを片手に、もう一方にはコータローに欲しいと言ったものの今持ち合わせがないからと山口洋が前日もらえなかったバストロイヤーステッカー(美由紀ちゃんは財布に忍ばせていた!)で満面の笑み。

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さて今日は内容だけではなく演出も昨日と違う。チームワークで全体をひとつにまとめた初日とは逆で、個々の世界観と歌声にスポットを当てるためにステージ転換時間を設けた。

PA機材は会場に常設されておらずすべて持ち込みなので、声の繊細な部分がきちんと出るスピーカーなど機材をチョイスし、照明オペレーターの新氏にはシンプルだがドラマ性のあるライティングをとお願いしていた。あとは彼のセンスを信頼していたのでお任せでと。

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リハも順調に和気あいあいと進み、あっという間に開場時間が近づいてきた。ロビーを確認しに行くと有志の方からお祝いのバルーンが届いていた。この他にも差し入れを多くいただき、この場を借りてお礼したい。ありがとうございました。

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今日も北海道から九州まで本当に遠くからもお客さんが来てくれる予定なので、最高の音で最高の歌声を届けようと心に誓う。

楽屋ではどうやら淺森坂の宴会が早くも始まったようだ。



トップバッターは堀下さゆり。今月頭に浅田信一プロデュースのニューアルバム「うたかたの日々」をGROOVE COUNCILレーベルからリリースしたばかり。彼女の魅力であるポップなメロディーと親しみやすい歌声と表現力豊かな歌詞は、会場の雰囲気を一瞬で和やかにしてくれた。

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途中ここ5年のことを思い出したのか涙ぐむ場面もありながら、宮城県でのCMソング「あなたとの未来」や、ママになったからこそ出来た「今日は寝てしまおう」では同年代の女性客の気持ちをぐっとつかむ。

一人の女性として、母として、ミュージシャンとして奮闘する生き様みたいなものが、きっちりと伝わったのではないか。楽屋でのムードメーカーぶりもナイス。


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次に登場したのはKUDANZの佐々木玄。バンド時代とは一線を画す静なるパッション、ダイナミクスを持ったボーカルで一気に独特の世界観に引きずり込まれる。まだ若いのにあの成熟さは見事だ。サポートなしの弾き語りということもあり静かめのナンバーが多かったが、それが返って彼の伸びやかな歌声と表現力を浮き彫りにして激しく心を揺さぶるのだから、声の力ってすごい。

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数日前から胃腸炎になったということで楽屋で酒も飲めず可哀想だったけれど、ステージは完璧な内容だった。この日は友部正人さんが客席に見に来てくれていたが、本人の前でカヴァーをさりげなくやってしまうあたりも大物感があり、今後がますます楽しみになったのである。嬉しいMCもありがとう。

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3番手は畠山美由紀with小池龍平。この二人も今回どうしても皆さんに聴いてもらいたかったデュオだ。


以前美由紀ちゃんと飲んだとき、気仙沼での少女時代の話をしたことがあった。歌が好きで好きでたまらなかった様子が伺えて嬉しくなったのだが、ちょっと意外だったのは声質のせいで今のようなボーカルスタイルになったと聞いたことだ。本当はもっと激しい曲も歌いたかったが、そういう曲は自分の声に合わないと悟りこの方向にいったという。微かに悔しそうな表情だった美由紀ちゃんに僕が言ったのは、自分の一番いい部分を最大限に生かす最高の選択だったんじゃないのかということ。

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そんな自分のスタイルを追求した結果、ポップスもボサノバもジャズも昭和歌謡も、すべてを自分のオリジナルのように美由紀節で歌いこなす。こんなシンガーはそうそういないのだ。


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美由紀ちゃんの美しくしなやかな歌声と、龍平くんのタイム感抜群のゆらぎのギター&ボーカルは、気持ち良すぎてここがどこなのかわからなくなる瞬間が何度もあった。客席もまさに息を呑むようにステージを見つめている感じで、服装と照明の具合もあったのだろうが、歌う妖精のようにも映る。圧巻のステージだった。

スケジュールの都合で打ち上げをご一緒できなかったのは残念。この二人、オフステージもかなり個性的で面白いのである()

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そして大トリはなんと6年半ぶりに奇跡の再集結を果たした、浅森坂(浅田信一+森山公一+坂本サトル)。これは各々と仕事をさせてもらっている僕が、数年に渡りあちこちのファンに「浅森坂もうやらないんですかねぇ。また聴きたい。」と言われ続けてきた待望の復活劇だ。

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昨年の信ちゃんのソロライヴのとき、来年は5周年だからイベントでもやろうかなと打ち上げで言ったら、「浅森坂いいんじゃないですか!?」と満面の笑みで答えてきた。冗談かと思いつつそれは誰より僕が望むところだったが、さすがに6年も音沙汰のなかったユニットが復活するとも思えず、でも心の中ではサトルにも森山にも5周年には出て欲しいし、どうしたものかと年を越した。


新年になりあらためて信ちゃんに連絡したら、2人がいいといえばやりましょうよと言ってくれたので、すぐにサトルと森山に電話した。はじめあまりに突然だったせいかマジで?というニュアンスだったが、ヒロさんの5周年なら断れないよ(と言いながらも本当に嬉しそうにやる気満々の声で)と快諾してくれたのである。

そこからの細かいまとめ役は森山にお願いした。3人とも当時の譜面が見当たらない()というところから始まったので、コード譜を書き直してもらったり、忙しいなか集まって事前リハもやってやってくれ感謝である。


当日のリハはさすがに少しぎこちなかったが、本番はバッチリきめてくれた。ソロボーカリストとしても評価の高い3人の歌声が重なるとき魔法のようなハーモニーが生まれる。1曲を3人で作るオリジナル曲は、それぞれの個性がありつつもトータル性を保ち、単なる集合体ではない魅力がやはりある。


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セトリは当時のアルバムからの曲オンリーだが、途中確か新曲があったはずだが誰も思い出せないという場面があり、たまたま来ていた浅森坂のコピーバンドをやっているお客さんからタイトルを教えてもらったり。

それにしてもこの感じは何なのだろう。歌もうまいし声もいいしメロディーも素晴らしい。でもそれだけじゃない魅力がたくさん詰まっている。それは各々のソロではあまり出ない部分が、どこかでシンクロして絶妙なバランスになるのだろう。
6年前を思い出し時の流れを感じるが、それは郷愁ではなく、こうして3人がここで歌ってくれている現在の重みと最高の幸福感だ。

相変わらずの好き勝手な()MCも含めて、会場全体をハッピー1色に染めてくれ、これ以上ないイベントのトリを務めてくれた。

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アンコールセッションはデイ・ドリーム・ビリーバー。予定よりちょっと時間が押したため東京戻りの美由紀ちゃんと龍平くんが新幹線に間に合わないということで、リハもやっていたのだが残念なことに会場を後にしたため不参加。

浅森坂の3人がこの日の出演者を呼び込み堀下ちゃんと玄くんがステージに登場。そして何ということでしょう()。美由紀ちゃんの代わりにそのパートを歌えと僕をマイクで呼んだ。最初意味がわからずぽか〜んとしていたが、客席まで拍手するもんだから出ていかないのもシラけるし野暮ってものだ。


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結局ロマネスクとは程遠い声でなんとかワンフレーズを歌い、みんなとわいわいアンコールセッションをやらせてもらった。こんな大勢の人前で歌ったのは20年ぶりで顔から火が出るほど恥ずかしかったが、ステージから見えるお客さんの顔は本当に楽しそうで、それを感じられただけでも素敵な経験をさせてもらったなと思っている。

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そしていつから計画していたのか、たくさんの寄せ書きが入った英国フラッグと花束とお酒をプレゼントされた。まったく予期していなかったためうまくお礼の言葉も出てこなかったが、涙が出るほど感謝している。そして本当に素敵な仲間に囲まれているなぁとあらためて痛感した次第だ。

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打ち上げは出席可能なメンバーとスタッフ全員で。充実感と安堵感で何を話したかよく覚えていないのだが、とにかくみんながハッピーな表情でアルコールを消費しまくっていた。これでいいのだ。いや、これがいい。

この出演者とスタッフでほんと良かったとしみじみしながら、僕もしこたま飲んだ。若いときには絶対味わえなかった充実感である。

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こうしてイベントのすべては終了した。

両日とも、お目当てのアーティストじゃなくてもほとんどの人がフロアの外に出ることなくライヴに聴き入ってくれ、出演者みんながそうさせるような最高の歌と演奏とパフォーマンスを繰り広げてくれた。


テーマは違ったがこの二日間を貫いていたのはジャンルや派閥みたいなものではなく、良質な音楽と愛あるハートを持ったミュージシャン、そのマインドを共有できるオーディエンスとスタッフ、そんな愛すべき人たちが全員で作り上げてくれた極上のグルーヴ。それに尽きる。



翌日の朝、ベランダで寝起きの一服をしながら山ちゃんのブログを読み直し(その後本人から、あんなイベント滅多にないよ。出してもらってありがとね。二日間おつかれ!と電話があった)、Twitterに投稿されたコータローや玄くん他多くのコメントを見つけた。胸が熱くなる。続けて、Facebookに投稿されたサトルのコメントとそれをシェアした信ちゃんのコメントを見つけた瞬間、何故か涙が溢れて(正確に言えば号泣なのだが)止まらなくなった。


自分でも驚いてその理由を探ってみる。仙台ではなかなかうまくいかないことも多かったのは事実だが、好きでやってきたことなので苦労してきたとは思っていなかった。でもあのコメントを見たとき、やってきたことは間違いじゃなかったしこうしてちゃんと見ていてくれる人がいるのだと、なんか報われたというか救われたというか、そんな感情が無意識に押し寄せたのだった。


本当に人脈というかコネクションというか、人とのつながりは財産だと思う。さらに言えば、そのつながりは打算や利害関係ではなく、時間をかけて築いた信頼や心からのリスペクト無しにはあり得ないものだろう。

音楽にしても仕事にしても人間関係にしても趣味にしても、とにかく本気で向き合い誠意を込めなければ、決して見られない景色が確かにあるのだ。


そう気付かせてくれた最高の仲間たちに、最大級の賛辞と感謝を伝えたい。


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photo by たい吉、Hiro


proud of staff...

ユハラ/アイタちゃん/前沢/浩美ちゃん/ちゃーこ/朋ちゃん/たい吉/大陸/大河/永瀬さん/大沢/新さん/司くん/エルパーク小野さん


thanks too much !

Sendai Club Junk Boxのみんな/7th Mother/Wondergirl/MSエンタテイメント/BLAZE/Coolmine/Sound Plus/東北共立/Date fm澁谷さん/ TBC長岡くん/札幌婦人部/Theシミー/有志3名のMちゃん/りんりん/smoke/やぶ信/vorz bar/CHELSEA/SENDAI KOFFEE CO./damo kaffee haus/Aypp/Forsta/Café MILTON/プレイバック/MACANA/enn/ParkSquare /Flying Son/EMS仙台校...and more


そして集まってくれたお客さま!ありがとう。




by higehiro415 | 2016-07-28 23:49 | 日記

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いよいよあと1週間ほどに迫った5周年イベント、他の仕事の合間をみつけてプロモーションの追い込みやら会場との打ち合わせやら出演者の皆さんとの連絡やら、最後の段取りを一生懸命やっているところだ。まだ先だと思っていたのに、なんと早いこと。


イベントの主旨みたいなものは以前このブログに書いたので割愛させていただくが、ライヴ自体の見所なども紹介しておきたいので、チャボさんツアーの空き時間にこれを書いている。(以下、敬称略でご勘弁を)

出演者全員が個人的に付き合いも深く敬愛する人ばかりなので熱く語ってしまうかもしれないが、そこはリップサービスではなく心の叫びといいうことで()ご容赦願いたい。


ひとつだけ最初にお伝えしたいのは、今回出演してくれる7組は本物中の本物ばかりということ。この機会に一人でも多くの方に、その上質な魂の音楽を体感してもらいたいと切に願っている。

もちろん出来る限りの高音質でお届けするよう頑張るつもりだ。



7.17 CLUB JUNK BOX Sendai『スナフキン達のブギー』

元々ギタリストでありながら奇しくもギターを弾きながら歌うことになる運命を背負った、日本を代表する3人のミュージシャンの初共演である。日本にうまいギタリストは沢山いるが、タイプは違えどこの3人ほど強烈な個性とスタイルとカッコよさとメジャー感を兼ね備えたギタリストを僕は知らない。


チャボさん(仲井戸CHABO麗市)のことは今更説明の必要もないだろう。日本のロックシーンを形作ったといえる誰もが認める伝説のバンド、RCサクセションのギタリスト。忌野清志郎が亡くなってからは自身のソロ活動を活発化させ、弾き語りのツアーも数多くこなしてきた日本ロック界の重鎮である。ステージでRC時代の曲を歌うとき、まさかおれがこの歌を歌うことになろうとはと語っているが、名曲を後世に残そうという純粋な気持ちがあるのだろうと推測する。ソロのオリジナル曲の中にもそれは顕著で、本家のモチーフも心憎く取り入れたB.B.KINGJoni MitchellJerry Garciaに捧げるナンバーがあるし、間奏でキンクスやストーンズのギターフレーズを奏でてみたりと、とにかく音楽の懐の深さは半端ない。本当にどんな音楽も知っていて驚く。


山ちゃんもコータローもそしてもちろん僕もだが、僕ら世代のロックギター小僧にとっては当時神様というか雲の上の存在だし、一緒に仕事をしたり音楽を語ったりするようになれた今でも、それは変わらない。

言葉でその凄さを語るのは難しいが、一度ステージを観てもらえればそのロックスターとしての色褪せない輝きに、現実を忘れてどこか夢の世界へと連れて行ってくれる強烈なアジテーションを感じること間違いない。65歳になった現在も勉強家で音楽バカで心優しい、かっこいい大人のバイブルともいえる大先輩である。



山ちゃん(山口洋 from HEATWAVE)とは何年か前、ソロライヴアルバムの録音を手伝ってから付き合いが始まった。九州人だし真っ直ぐすぎる(純粋すぎる)性格ゆえなかなか気難しい男に映るが、仕事を重ねるうちに同い年ということもあり意気投合し今に至った、今や大切な友人の一人でもある。

彼も元々はギタリスト。バンド(HEATWAVE)でデビューが決まったがボーカルが脱退し、急遽自分が歌も担当することになった経緯を持つ。


彼のギタースタイルも超独特だ。テクニックもさることながら、知性とパッションが入り乱れた鬼気迫る魂のギターとでも言おうか、とにかく言葉では言い尽くせない魅力がある。変則チューニングやスライドギター、現地でも定評のある本物志向のアイリッシュサウンドも見事で、誰にも真似できない孤高のギタリストとして音楽業界に君臨している。その音楽的深さと自由な発想は、各フェスでハウスバンドのバンマスを担当したり矢井田瞳のプロデュースをしたりと引っ張りだこなことからも伺えるのだ。

隠れハードP(コレクターズの加藤ひさし&古市コータローによる人気Podcast「池袋交差点24時」のヘビーリスナー)というお茶目な一面もある。


彼の性格を物語るエピソードをひとつ。

昨年のいつだったか池袋でコータローとふたりで飲んでいた時だ。山ちゃんから僕に電話がきた。

「もしもし。おつかれ〜。あのさ、いま移動の車の中でPodcast聞いてたんだけど、あまりに面白くて。なんかいろいろ悩んでるのアホらしくなって元気出たんだよね。今度コータロー君に会ったらありがとうと伝えておいてよ。」

「マジ!?() いまちょうどコータローと一緒だから電話代わるよ。自分で言いなよ。」

「えっ?いやいや、いいよ。ヒロくんから言っといて。恥ずかしいじゃん!」

そういう男なのである。笑。



そして古市コータロー。ザ・コレクターズとしてのキャリアは今年で30年、これに関して説明は要らないだろう。ソロ作は以前にも出していたが本格化させたのは彼が50歳になった2014年、バンドではなく単独の弾き語りに挑戦し始めた。憧れの人と公言するチャボさんを真似たわけではないだろうが、この歳になっても新しい自分を追い求める探究心とファンへのサービス精神には頭が下がる。一本気で頑固なイメージがあるが、音楽に関しては彼もまた多くのジャンルに幅広く精通するマニアでもある。


いわゆるギターソロを弾きまくるタイプではないが、そのドライヴするリズム感と素晴らしくコントロールの効いた右手と左手のバランスはまさに職人芸だ。そして何と言っても飄々とした独特の存在感は、ファン女子ならず多くの男性ミュージシャンからもリスペクトされる稀有な存在である。弾き語りを始めたころの手探り感は消え、今やボーカリストとしても堂々たる成長を遂げている大型ニューカマー()なのだ。


先日の古市コータローBDライヴの時のひとこま。

開演直前に準備はOKかとPA席から楽屋へ内線電話をかけた時のこと。

プー、プー(呼び出し音)

「ハイもしもし、吉野家です。」(1日目)

「ハイもしもし、チェックです。」(2日目)

不意のことに両日とも笑い転げてしまった。まぁ、そんな男なのである。



1日目のラインナップ、本人たちもいつか一緒に演りたいねと語っていたこの魅力的な3人の初共演の場を作れたこと、それだけでも特別な意味があると思っている。

いろいろ面倒をみているTheシミー(from The黄昏カラアズ)がイベントの前説をやってくれることも決定したので、お知らせしておきたい。




7.18 エルパーク仙台スタジオホール『声のロマネスク』

1日目のギター&ボーカルに対して2日目は日本屈指の歌声とメロディーを持った4組が出演してくれる。

声というのはボーカリストにとって何にも代えがたい武器だ。小細工なしにその歌声だけで人の心を酔わせることができるこの日の4組は、ポップというワードの中に深い表現力(歌唱、歌詞ともに)を兼ね備えた素晴らしきボーカリストたち。


場所はライヴハウスではなくコンパクトなホールだ。最近はライヴを行うことが少なくなったが過去には数々のアーティストが名演を繰り広げた141ビル(現・三越仙台店定禅寺館)にある多目的ホール。天井が高く照明も綺麗だし、声の魅力を存分に出せる音響特性を持った会場なのだ。



浅森坂(浅田信一+森山公一+坂本サトル)はなんと6年ぶりの再集結となる。元々定期活動ではない遊び感覚満載のユニットだったとはいえ、SMILE、オセロケッツ、Jigger’s Sonの各ボーカリスト・ソングライターによるボーカルアンサンブルの世界、1曲を3人のリレー方式で作り上げる予測不能なグッドメロディーは、他に類を見ないハイクオリティーさを誇る。

信ちゃんの高級シルクのような声と繊細なメロディー、森山の妖艶な声と洋楽的な歌い回し、そしてサトルの力強い声と情緒的な節回し。それらがミックスされた時の化学反応はうっとりするほど素敵だ。


いつかまたやって欲しいなとは思いつつ、それぞれの活動スタイルが違うフロントマン3人によるグループは続けるのが難しいよなとも感じていた。それでもあちこちから、また見たい!という声が大きかったのも事実だし、今回このイベントを機に集まってくれるというのは本当に嬉しい限りで、感謝だ。

個人的には今の自分の交流関係の原点のひとつともいえるユニットということもあるが、何よりそのキャラも含めて純粋に楽しめるステージになるはずで、知らなかったという人にはぜひ一度味わって欲しい目玉なのである。



畠山美由紀ちゃんは同じ宮城県出身ということ以上に、Port ofNotes時代の衝撃が今でも忘れられない。Everything But The Girlのようなおしゃれでアンニュイなグループが日本にも出てきたと興奮したものだ。その後ソロとなり今や各方面から認められる名女性ボーカリストだが、ジャジーでソウルフルで時に昭和歌謡のような色気ある歌声は、まさに至宝というべきか。そして自他ともに認める熱狂的P(前述:池袋交差点24時リスナー)でもある。

今回は小池龍平くん(現 bonobos)がサポートギタリストで参加してくれる。ボサノバマナーの揺らぎあるグルーヴと優しい音色にも癒されて欲しい。



KUDANZは佐々木玄くんがピンで登場。今は仙台に住んでいるが全国区の支持を受けるシンガー&ソングライターだ。まだ30代前半ながら相当に深い音楽通でもあり、言葉では説明できない陰影に富んだ楽曲とボーカルスタイルが持ち味。前作、そしてこの後リリースされるニューアルバムのレコーディングを一緒にやらせてもらっているが、天才肌とはこういう奴のことを言うのだろうと何度も思わされてきた。ご期待あれ。



そしてニューアルバムをリリースしたばかりの堀下さゆり。(7/6リリース『うたかたの日々』produced by 浅田信一)

彼女は福島県相馬市出身でビクターからデビューし東京に住んでいたが、東日本大震災以降はいろいろな想いもあり故郷東北と共に歩みを進めている。現在は結婚〜出産を経てこれも何かの縁なのか仙台に住んでいて、GROOVE COUNCIL所属の唯一のシンガーソングライターでもある。

人懐っこい歌声とポップなメロディーはまさに極上で、特に女性から多くの支持を集めている歌詞世界も含めて、こちらもぜひ聴いてみて欲しいミュージシャンだ。




ざっとGROOVE COUNCIL 5周年2daysライヴの出演者を紹介させてもらったが、正直僕の言葉での説明では100分の1くらいしか魅力が伝わっていないかもしれない。

この日のためにここ5年頑張ってきたともいえる渾身の2日間、本当に素晴らしい音楽と音楽家に触れてもらい、日常の嫌なことなど吹き飛ばして元気に明日に向かって欲しいのである。


5周年記念ライヴと銘打っているものの、自分のお祝い祭りにする気などさらさら無くて、音楽・仕事(そして時には、飲み。笑)を通じて支えてきてくれた素晴らしきミュージシャン仲間への感謝とリスペクト、そして仙台というなかなかに難しい音楽環境での活動を応援してきてくれた皆さんへの感謝の気持ちを、イベントという形で表したかったのだ。


ずっと思い描いている理想形がある。

例えば自分が好きなMOTOWNレコード。アーティストは知らなくてもMOTOWNというだけで買ってチェックしたり。

GROOVE COUNCILもそんな風になりたいと思ってきた。あそこがやるなら知らないけど良いに違いないと思われるような、そんな信頼とポリシーを貫いてきたつもりだ。


こういうイベントはしばらく開催できないだろうし、こんな素晴らしいメンツが揃うこともそうそうないはず。

まずは騙されたと思って来てみてください!(と、最後は安っぽい言葉で締めてしまいすみません^^;;


チケットまだ絶賛販売中です。

お待ちしてます!




by higehiro415 | 2016-07-10 10:00 | 音楽
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Thank you. Sold Out !

先日の受付開始5分で予想をはるかに上回る申し込み数となった古市コータローBDライヴは、なんと当選倍率2倍という争奪戦となりました。
会場キャパの問題で、全員参加となるとオールスタンディングしかもギュウギュウ詰めとなり、アコースティックライヴを観る環境としては相当に厳しいものになってしまいます。それではせっかく来ていただいても楽しんでいただけないのではないかと判断し、本当に申し訳ないと思いながら抽選にさせていただいたことを、まずお詫びします。
多くの皆様の気をもませてしまい、本当にすみませんでした。

ちょうど予約開始日はコータローソロバンドツアー仙台公演の日。打ち上げの席でコータローと策を練りました。
彼も僕も気持ちは同じ。できることなら一人残らず皆さんに来ていただきたいという思いがあります。
会場の予定も店長マティーくんが心意気で融通を利かせてくれました。
そんな訳で、急遽ではありますが追加公演が決定しましたのでお知らせします。

ただ、まずは抽選で外れた方を優先にご案内しているので、一般発売の枚数は30枚のみです。
こちらも抽選となってしまいますが、何卒ご了承ください。

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古市コータロー 52nd Birthday Acoustic Live
シケモクに火をつけた瞬間のバラッド〜追加公演

2016年5月31日(火)
Zher the ZOO YOYOGI
19:00 open / 19:30 start
前売¥4,000+1D
限定30枚(スタンディング)
お申し込み多数の場合は抽選となります。

チケットご予約方法は下記をよくお読みになりメールにてお申し込み下さい。
3/27(日) AM 10:00〜(定員に達し次第、受付は終了させていただきます)
件名:古市BD追加係
枚数:お一人さま1枚のみ
・氏名
・郵便番号
・住所
・電話番号
・メールアドレス(お申し込みと違う場合のみ)

メール受信確認後3日以内にご連絡差し上げます。


by higehiro415 | 2016-03-24 21:46 | 告知

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あれから5年、いまこうしていられるのは多くの皆様のお陰という心からの感謝と、今回のイベントにこころよく出演を承諾してくれた素晴らしき仲間たちに最大級のリスペクトを込めて。


2011.3.11以降、本物志向のグッドミュージックと良質なサウンドを発信し追求し続けてきたつもりである。

それが復興になるのかどうかは別として、いま自分にできることを精一杯やるしかなかったし、自分がそうであったように音楽で人を勇気付けたり元気付けたりできるのではないかと信じてきた。いや、今もそう信じている。


大震災で沈んだ仙台(東北)の人々の心に、まだまだ生きている限りは前を向いて笑顔で歩いていこうじゃないかというメッセージも込めて、素晴らしいと思えるミュージシャン達の音楽に間近で触れてもらえる機会を作ったみたり、PAやレコーディングで関わらせてもらった時は少しでもいい音で楽しんでもらえるようにと心がけてきた。


この5周年イベントは、本当は10周年になったらやりたいと勝手に想像していたものであるが、先のことは誰にもわからないし自分が生きている保証もない。初心の通りにやれる時にやるべきと判断して企画した、グルーヴ・カウンシルが放つ社運を賭けた渾身のスペシャル2daysライヴである。


まぁ個人的にはそんな思いもあるのだが、ここまでくると細かいことはさておき、身震いするような演奏と歌声にただただ酔いしれてほしいという気持ちだ。


オファーした出演者の方々の熱い協力のお陰で、ちょっと信じられないメンツが揃った。

多くの音楽ファンの皆さんに観て聴いていただきたい自信のラインナップ!夢のような二日間を、ぜひ仙台で楽しんでいただきたいと願っている。



GROOVE COUNCIL 5th Anniversary 2days Live

★日本が誇る歌うロッキンギタリスト夢の共演

7.17() CLUBJUNK BOX Sendai

『スナフキン達のブギー』

仲井戸”CHABO”麗市

山口洋(HEATWAVE)

古市コータロー(THE COLLECTORS

17:00 open / 17:30 start


★魅惑のボーカルが交錯する奇跡の一夜

7.18(月・祝) エルパーク仙台スタジオホール

『声のロマネスク』

浅森坂(浅田信一+森山公一+坂本サトル)

畠山美由紀

堀下さゆり...

16:30 open / 17:00 start


企画制作&問合せ:グルーヴ・カウンシル groovecouncil@gmail.com


チケット料金

1日券:(7/17 or 7/18) 前売¥6,000(当日¥7,000)※7/17のみ+1ドリンク別

2日通し券:¥11,0007/17のみ+1D別)※当日券の販売はございません。

両日とも全席自由(入場整理番号付。但しイス席が満席になり次第立見でのご案内となります)

各アーティストのファンクラブ会員の先行販売はございません。


メール先行予約:3/13 am10:00 3/20 pm18:00(1日券及び2日通し券)

一般PG販売:3/27am10:00〜 イープラスにて (1日券のみ)


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チケットご予約及びご購入方法

①メール先行予約:3/13() am10:003/20() pm18:00

下記をよくお読みになり groovecouncil@gmail.com (件名:5th係)までメールにてお申し込み下さい。

・ご希望の日程(両日の方は通し券希望と記入)

・枚数(両日・通し券共お一人様3枚まで)

・氏名

・郵便番号

・住所

・電話番号

・メールアドレス(お申し込み時と違う場合のみで結構です)

を必ずご記入下さい。


メール受信確認後3日以内に上記アドレスよりご購入詳細を返信いたしますので、

迷惑メールフィルターなど設定の方は、groovecouncil@gmail.comからのメールを確実に受信できますようご確認下さい。

先行予約でお申し込み後、振込期間内にチケット代金をお支払い頂けない場合、予約は取消といたしますのでご了承下さい。

両公演とも予定枚数になり次第、受付を終了させていただきます。


②一般PG発売:3/27()am10:00〜 e+にて http://eplus.jp/ 

*2日通し券はメール販売のみとなります。イープラスでの販売はございません。




by higehiro415 | 2016-03-01 00:00 | 告知

新年あけましておめでとうございます。

どんなお正月をお過ごしでしょうか。

皆さんが穏やかに笑顔でこの1年を過ごせますよう祈っています。



さて2016年はどんな年になるのやら。

人生は思い通りにいかないことも多いので(そして思い通りが良いとも限らない)、もちろん出たとこ勝負で臨機応変に対応していかねばならないのだが、とにかく今年は少しでも多く人の役に立つような仕事をしていきたいと考えている。


役に立つということは、相手にとって有益だったり心地いいと感じてくれたり、また一緒に仕事したい(また参加したい等)と思ってもらえるような誠実でハイクオリティーな仕事を目指すということ。それがあってはじめて自分の満足感もアップするのだと思う。マスターベーションのような自己満足は今の自分には不要である。


仕事に限らず生き方としてもやはり同じで、真心と尊敬を抱きながら人と接していきたいし、お互いにそう思える人たちと楽しく2016年を歩いていきたいものだ。

そしてどんな時もユーモアを忘れずに、颯爽と前進していけたらいいな。



ここで新年一発目のイベントのお知らせ。

「東京だけでなく地元仙台でも是非!」と有り難いお声をいただいていた音楽講座、後輩がやっているお店で開催してくれることが決定しました。

詳細は下記の通り。

>>>>>

おかげさまで定員に達し受付終了いたしました。

shot bar CHELSEA presents

音楽講座 MUSIC GARDEN vol.1 開催のお知らせ!


レアで美味しい焼酎と梅酒を揃える仙台の隠れ家的ショットバー CHELSEAにて、数々の音源を交えながらロック&ソウルミュージックのヒストリーや小ネタなど、ルーツミュージックをわかりやすく解説・紹介する音楽講座を仙台初開催。音楽初心者もベテランも、飲みながら音楽をより深く知れる楽しいトークイベントです。

音響の話やギター実演による音楽変遷解説、そして某秘蔵音源も聴けちゃうかも!?

第1回のテーマは「ロック/ソウルの誕生とポップス革命」と題して、195060年代の欧米を中心とした基本中の基本を特集しますよ。


2016年2月6日(土)15:45受付 16:0018:00

shot bar CHELSEA(チェルシー)

*仙台市青葉区国分町2丁目1−1・19フジビル8F

(広瀬通から吉野家の脇を稲荷小路へ入ってすぐ、末廣ラーメン本舗隣エレベーターで8階へ)

3,000(2ドリンク付)10名限定

講師:GROOVE COUNCIL 佐藤ヒロユキ


なおイベント終了後は希望者のみ20時まで懇親会あり(要予約)。こちらはキャッシュオンでレア焼酎他ドリンクを一杯¥500の特別価格でCHELSEAさんが提供してくれます。


参加予約は groovecouncil@gmail.com講座係まで。

1/3()am10:00〜受付開始。

会場スペースの都合により、定員10名になり次第受付は終了させていただきます。

お名前・電話番号・参加人数・懇親会参加の有無を明記してお申し込み下さい。

追ってこちらから詳細を返信します。よろしくお願いします!

<<<<<


今年は勝負の年と位置づけ、いろいろとチャレンジしてみようと思っています。

5周年イベントは7月中旬の3連休に企画中。(乞うご期待!予定あけておいてね!)

そしてより活動の場を広げるための業務提携も計画中です。こちらは早めにお知らせできればと考えています。


そんなわけで、皆様今年もよろしくお願いします。

皆さんに元気になってもらえるような喜んでもらえるような、そんな企画と音と音楽を今年も追求していきますので(^^)




by higehiro415 | 2016-01-02 21:57 | イベント

2015年後半戦まとめ。

2015年もあと3日。いやぁ年々早くなるね、ときが経つのって。

歳をとるとどんどん早くなるとよく言うけれど、そこはまぁ充実していて必死に駆け抜けてきたのだと思うことにしよう。


10月以降の仕事(出来事)で書き残しておきたいことが溜まっているので、記憶を呼び覚ましながらざっくりと記しておきたい。今年後半戦の総括として秘蔵写真も交えて。



10/21 my rock’n’roll friend @Zhre the ZOOYOYOGI

古市コータロー、浅田信一、松本素生による3マン弾き語りイベントのPAで代々木へ。

集合時間より早く全員が会場にイン。確認すると立ち位置や出演順も決まっていないという。昨日の電話で言っていたことは本当だった()

単なる対バンではなく3人がずっとステージにいるのがいいというので、歌わない時にもずっと前っつらに座ってるのも疲れるのでは?と提案し、楽屋にあったソファをステージ後方に勝手にセット。なんだか部屋みたいでよいではないか。

結局歌う順番は本番になってからジャンケンで決め、あとはノリで進行していくという自由奔放なライヴ。グダグダになるかもと思いきや、そこはさすがの3人。アドリブとは思えないMCと各自の名曲オンパレードで、これまで味わったことのないステージとなった。大人の余裕と3人のキャラと阿吽の呼吸あってのレアな空間。まさにロックンロールフレンド。

唯一きちんとリハーサルした最後曲「星空のディスタンス」のエンディングディレイもばっちり決まってメンバーも僕もご満悦()。楽しかった。

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10/31 The Collectors ツアー @青森クォーター

コレクターズとしては10年以上ぶり(僕自身は3年ぶり)の青森公演。久しぶりで動員も心配されたが、ふたを開けてみれば昨年の盛岡よりも観客が増えていた。アラバキ大トリの影響もあったのだろうし、ずっと待っていたファンもいてとても熱い夜になった。

思い起こせば会場の青森クォーターがまだ3分の1という名前で別の場所にあった頃から、個人的にもいろいろなバンドのツアーで27年間お世話になってきた。昨年のコレクターズ北上公演の布石となった20数年前、コータローが北上の高校に立ち寄ったのもコレクターズのツアーで1/3から仙台への移動途中だったことを思い出す。

バンドの全国ツアーは中盤、久しぶりの青森、何かがローリングする瞬間の空気感があったように感じたライヴだった。奇しくもハロウィン当日ということも重なり、メンバーの貴重なコスプレまで披露され、そういった意味でも忘れがたい。あの姿での「世界を止めて」は前代未聞だろう()

そして僕個人もお世話になってきたオーナー夫婦にいいところを見せようとPAも燃えたし、奥さんがやってくれた照明の歌心にグッときたりもして、夜はコータローと寒い街をぶらつき焼肉で〆てホテルに戻るというご機嫌な時間を過ごせた。

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11/1 The Collectors ツアー @仙台Club Junk Box

いよいよ僕の地元である仙台公演。チケットも昨年より売れていると聞き、燃えないわけがない。Junk Boxスタッフも慣れ親しんだ仲間で、音響特性は難しいが精神的にはとてもやりやすい環境だ。

自分は音を出すだけで演奏するわけではないが、やはり腕がなる。コレクターズのダイナミックで繊細でグルーヴィーでメロディアスでポップな演奏を、最高の響きで会場のオーディエンスに届けることが使命なのだ。PAというのは生演奏(生音)を劇的に良くするものではないが、酷い音で印象を悪くすることは容易なので責任は重大である。照明のように視覚的に見えるものではないので何とも曖昧だが、美味しい料理が乗る素敵なお皿が照明ならば、音響は計算された綺麗な盛り付けといえるかもしれない。いずれにしてもより美味しさが増すということが重要なのだ。

ライヴは演奏とパフォーマンスはもちろん、フロアの盛り上がりやステージとの一体感も含めて最高だった。そこには転がり続ける偉大なモッドロックバンドの頼もしすぎる存在感と実像がくっきりと映し出されていた。普段はあまりそういうことを言わない加藤くんがFacebookで「素晴らしいサウンドをありがとう!」と僕にコメントしたことからもわかるように、本人にとっても手応えがあった夜になったのだろうと想像する。

この日はメンバーが東京戻りだったので、アラバキのプロデューサーである菅ちゃんと二人で来年の作戦など練りながら飲んだ。

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11/18 森山公一 レコ発ワンマン w/毛利泰士 @仙台Jazz Me Blues noLa

年があけてからずっと実現させたいと思っていた主催ライヴがこれだった。オセロケッツ/Tha Ma’am等で以前から非凡なセンスを見せつけていた森山の仙台初ソロワンマン。スケジュールや予算の関係もありバンド編成とはいかなかったが、多くのメジャーアーティストをサポートしている敏腕ミュージシャン毛利くんも一緒に来仙してくれ、同期もの(シーケンス音源。カラオケとは違うので誤解なきよう)も織り交ぜ、アコギとパーカッション2人だけとは思えないサウンドを披露してくれた。

それにしても森山の作るメロディー、洋詞のような言葉選び、色気ある声、誰をもハッピーにするゆるいキャラクターとステージングは、極上のエンターテイメント性と深い音楽性を見事に調和させた素晴らしい才能である。これぞ音楽の真髄だ。

もっともっと多くの人に見せたいライヴであったが、僕の力不足のため動員面では彼らに悪いことをしてしまった。この日のTwitterにも書いたが、いまこの仕事をしているのは本物の音楽、純度の高い音楽を応援し広めていきたいからで、ここら辺のギャップが埋まらないとしたらやっている意味はない。来年もいくつか仕掛けていくつもりではいるが、GROOVE COUNCILのブランド力がこれ以上上がらなければ、方向転換や辞めることも考えなければならない日が来るのかもしれない。頑張らねば。

平日の忙しい中来ていただいた方々には本当に感謝しています。

森山と毛利くんはこの日早めに仙台に入ってくれて、僕が特別講師を務める学校の授業に参加し、学生にとても参考になる話をしてくれた。生徒の中から一人でもいいから本質に迫ってくれる奴が出ることを願う。

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11/26 The Collectorsトーク&握手会@Tower Record仙台PARCO

20本に及ぶ全国ツアーを大成功させ、コレクターズとしては今年最後の稼働となるインストアトークショー。レコ発だというのに新譜の話題はなく、いつものPodcastのような爆笑トークに。これで仕事納めだからかツアーから解放されたからか、仙台ということも影響したのか、舌好調で時間をオーバー。内容の80%は先日の「池袋24時交差点」でオンエアされたので割愛するが、最大のハプニングはインストアスペースの外で立ち止まって見ていた女性に加藤くんが絡んだときだった。

「面白いだろう?おれらの話。CD持ってんの?おれたち誰だか知ってる?」曖昧にうなずいて「カトゥーさん」「えーっ。カトゥーさん。新しい!(場内大爆笑)そうか、KAT-TUNに見えちゃったんだぁ」

握手会後は二人が仙台への想いを語ってくれ、地元ファンには本当に嬉しい時間になった。そして池24で隠し録りと揶揄された一件だが、確かに僕が勝手に録音していたことは認める()。もしかしたら昨年のように使いたいと言われることもあり得るし、記録というか何か面白い内容があれば後で聞き直してブログに書こうと思っていたのだ。結果的には録っておいて助かったみたいなので、無罪放免どころか御礼を言われた()

夜は加藤くんは東京戻り、コータローと松本社長とガースーと僕とで今年のお疲れさん会&来年のミーティング。いつものラーメン屋で〆。

二人が仙台に泊まった一番の目的は、翌日の墓参り。元コロムビア小林英樹の葬儀にツアー中で参加できなかったため、だいぶ前からお墓に連れて行ってくれと頼まれていたのだ。線香をあげながら「なんかまだピンとこないなぁ。でも来れて気が楽になった」と呟いたコータローだった。風が強く寒かったが僕らはしばらくお墓の前でおしゃべりした。

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11/30 麗蘭 ツアー Good Times Roll @仙台darwin

緊張感と楽しみと武者震いと、いろいろな感情がいっぺんに押し寄せた日。

チャボさんはここ数年何度か仕事をさせてもらってはいるが、やはり自分が少年の頃に憧れたギターヒーローという位置は変わらない。しかも事務所の社長さんから早々と指名を受けていたので、嬉しいやらプレッシャーやらで猛烈に気合いが入った。

僕らの仕事に限ったことではないが、一度の結果で今後が決まることもある。今日いい音を出せなければ次は指名されないだろう。お金も絡むしなぁなぁではないプロの仕事ならば当たり前だが、その緊張感がいい方にでることも悪い方にでることもある。まぁ悪い方に出るってことは実力不足ということなのだが。選抜メンバーに選ばれたアスリートのような気分だ。

チャボさん、蘭丸、ドラムJah-Rah、ベース早川さんというメンバーで久しぶりの仙台公演。いやぁ痺れた。タイトな演奏の中にグルーヴがぎっしりと詰まって、静から動へ一瞬で変わるコントロールされたダイナミクス、何よりショーアップされたステージング。プレイの凄さはいうまでもない。

ライヴの最後にスタッフ紹介があるのだが、今日の僕の部分は今までで一番長かった。昔のことも話してくれ、なんかやっとファミリーの片隅に置いてもらえたような気分になれた。

打ち上げの席でチャボさんに「Eちゃん(事務所社長)普段あんまりそういうこと言わないんだけど、次も佐藤ちゃんにお願いするって言ってたよ。いい音ありがとう!」と言われ、嬉しいというよりは任務を果たせた安堵感でホッとした。その言葉通り翌日次の仕事の依頼が来た。これは素直に喜ぼう。

仕事のグレードとしてはとても厳しくシビアな現場ではあるが、こうやって鍛えてもらってるんだなぁと感謝せずにはいられない。

余談だが東京から来ていた照明さん、どこかで会ったことあるよねぇと話していたら、なんと25年前にティアドロップスのローディーをやっていたと判明。僕も何度か仕事で一緒になったことがあり、嬉しい再会となった。チャボさんの照明を山口富士夫の側近だった男が担当しているというのも、なんかドラマではないか。

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12/7~9 KUDANZ 合宿レコーディング @ペンション蔵王レインボーヒルズ

佐々木玄くんから「次のアルバムのレコーディング、どこか山奥とかで合宿しながらやれませんかねぇ」と相談されリサーチの結果、ここで3日間やろうと決めた。グランドピアノ以外は何もない大部屋にすべての録音機材を持ち込んでの作業。ピアノ調律はよき理解者でもある今野氏が丁寧に施してくれ、機材の大部分を石巻ドレミのヒロくん(僕との兼ね合いが紛らわしいので合宿ではスーさんと命名)が提供&ナイスサポートしてくれ、6曲を録音。

今作はピアノ&アレンジで次松大介くんが全面サポートということで、この蔵王での音源はピアノとギターによるシンプルな編成のものを中心に録音。シンプルなぶんノリを大切にしながら細かいニュアンスはとことん追い詰めるという繰り返し。何度も鳥肌もののピアノフレーズや歌が刻まれ、この空気感を大切にした音に仕上げていかねばと思っている。

それにしても環境というのはここまでメンタルに影響するのかと驚いた。1日12時間ほど作業したのだが、スタジオの狭い空間だったら何度も煮詰まってしまったと思うのだが、一服しに外に出るたびに美味しい空気と大自然が目の前にあり、一瞬でリフレッシュする。おかげで集中して作業を続けられた。

そして玄くん次松くん二人の才能とセンスの素晴らしさには参った。彼らが偶然にも仙台に居合わせているという奇跡に、僕も刺激を受けるしまだまだ負けられないという気持ちにさせてくれるのだ。

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12/16 GROOVE COUNCIL Year-End Party @仙台CLUB JUNK BOX

盟友でもあり尊敬するミュージシャンでもある古市コータローと浅田信一をゲストに迎えてのDJ&LIVE忘年会パーティーを開催させてもらった。忙しい彼らを呼んだのには仲がいいという他にも訳がある。2011年の震災で仕事や人生に心折れかかった僕を励まし奮い立たせてくれた恩人2人なのだ。彼らなくしてはここまで頑張れてこれたかわからないし、何度いろいろな相談や無理難題を聞いてもらったことか。彼らの仕事をしていることでの周囲からの信頼度にも何度も助けられてきた。そのお礼も兼ねての宴会。そしてこれまたいつも応援してくれる皆さんにこの2人の選曲する音楽、演奏し歌う音楽を聴いてもらい、笑顔で今年を締めくくって欲しいなと思ったのだ。師走の平日という忙しい日程にも関わらず、沢山の方にお越しいただき本当に感謝である。

この日のDJ選曲だが、信ちゃんはヒップホップ調のものやエレクトロなものを中心に盛り上げてくれた。コータローはプレスリーなどのほか得意の和モノで攻める。僕は2人にかぶらないようライトソウルやファンキーなもの。何人かからクラブとか行ったことがなくともDJは楽しめますか?と問い合わせがあったが、もちろん楽しめるのだ。ライヴともクラブとも違うので、ただ三者三様の好きな音楽を大音量で聴いて、単純にいい曲だなとかかっこいい曲だなとか感じてくれればいい。

アナログモンキーズのライヴはいつも通りリラックス感満載の1時間。偉大なる宴会エンターテイメントだ。2人のカヴァー選曲も絶妙だし、それぞれのオリジナル曲も楽しめ一石二鳥のおいしさ。ライヴ後はDJバトル。一人1曲ずつ曲をかけていく。ここは3人ともアナログシングル盤で攻めた。ゆる〜く音楽で楽しむ愉快なおっさん3人の姿で皆さんに和んでもらうはずが、自分たちが一番楽しんじゃったみたいであれだが、何か伝わっていればいいな。

いつも僕のイベントを手伝ってくれる前沢や浩美ちゃん、デザイン担当CK先輩は滋賀から、INUUNIQの咲ちゃんは神戸から、そして子供を預けて遊びに来てくれた堀下さゆり嬢、JunkBoxスタッフの面々もありがとう。

翌日は信ちゃんを松島デビューさせたりしながら()来年のことをいろいろと語り合い、有意義な時間を過ごさせてもらった。

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12/21 堀下さゆりXmasライヴ HolilyNight @恵比寿天窓.Switch

年明けから新作作りのためしばらくライヴ活動を減らす堀下さゆりの久しぶりのバンド編成ワンマン。事前の時間が取れなかったため、当日は4時間のリハ。bassの吉池千秋さん、drumsの入倉リョウくんの素晴らしい演奏、仙台から同行した若手ヴィオラ奏者の大築萌ちゃんも緊張のなか頑張ってくれ、本当にアットホームで素敵なライヴになった。ママになって歌の表現力が増した堀下ちゃん、あの独特のキャラとメロディーは他では味わえない癖になるシンガーソングライターだ。わざわざ聴きにきてくれた浅田信一氏が終演後に「本当に素晴らしいメロディーばかりだ」とベタ褒め。打ち上げはホテルにチェックインするのも忘れるほどの楽しいお酒であった。

震災後に東京から故郷の相馬へと活動拠点を徐々にシフト、その後縁あって音のみならずマネージメントもやらせてもらっている唯一の所属アーティスト。今は家族とともに仙台に引っ越してきた彼女、来年はより仙台に密着した活動も行っていく予定。今後の動きも是非チェックして欲しい。

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12/25 浅田信一Xmas Live @Zher the ZOO YOYOGI

昨年の渋谷に引き続き今年は代々木でのクリスマススペシャルライヴ。今回もキーボード平畑徹也(はっちゃん)とのデュオ。今年の信ちゃんはデビュー20周年ということで10年以上ぶりにニューアルバムを制作中、来年はさらなる飛躍を誓う年とあって、これまでの集大成ともいえる異例のライヴとなった。

新旧織り交ぜた完璧なセットリストには途中クリスマス曲のカヴァーなど挟み、クリスマスメドレーではサンタに扮した古沢cozi岳之も登場、最後にはマティ店長が樽酒を用意しての鏡開きまで。新曲You And Iではレコーディングにも参加したからという無茶振りにより僕がタンバリンを叩かされる羽目に。PA卓を放置し(土田Dが見ていてくれたが)ステージに上がったのは生まれて初めてだ。あの雰囲気で拒絶したら場の空気がしらけるなと思い登壇したが、そんな僕の性格まで読んでいた信ちゃんの戦略勝ちである。あの時に信ちゃんが言った「ヒロさんがいてくれて・・・云々」というMCはとても感動したけれど、あの場で話したように僕はファン代表として「信ちゃんは歌わなきゃ!」と言い続けてきたし、音楽に携わる者の使命として本物の歌はもっと多くの人に届けないとダメだと本気で思っている。

それにしてもなんとも照れくさく挙動不審になってしまったが、あんな機会を与えてくれたことに心から感謝している。こんなことなら練習しておけばよかったな()

アルバムのリリースが4/1に決まり、それに合わせたバンドツアー(4月)も発表、終演後には自らがクリスマスプレゼントとしてシンディーピックを全員に手渡すというビッグザプライズ。現状を見据えた彼の決意と周りへの感謝、とにかく全編通して心のこもった最高のクリスマスプレゼントとなった。

2月には坂本夏樹とのギターデュオライヴ、こちらは2人のギターの音色と絡みが存分に味わえるこれまでにないライヴになりそうだし、5月には弾き語りの全国ツアーも計画中と、走り出した浅田信一がどこまで行くのか、みんなで見届けようではないか。

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ほんと駆け足で3ヶ月分遡ってみたが、もう一つあった。オハラ☆ブレイクへ仕事しに行った際、東京から地元会津に戻ってきた若いPAマンがヘルプで来ていたのだが、僕が持ち込んだPA回線表をジーッと見てから「すみません。佐藤さんってコレクターズもやってますか?」と訊いてきた。「うん、やってるけどどこかで会ったっけ?」というと「いや会ったことはないんですが…」と。話を聞いてみると、田舎に戻ってPAをやるにあたり自分なりのかっこいい回線表を作りたくてネットでいろいろ検索していたら、コレクターズの回線表を掲載していた僕のブログをたまたま見つけたそうで、その回線表を真似て自分のを作っているというのだ。くだらないこだわりと笑われそうだが、だいたいがそっけない一般的な回線表というものがダサいと僕は昔から思っていて、単なる表ではあるが文字の感じやレイアウトを工夫しておしゃれな回線表を作る努力をしてきたので、彼の話を聞きとても嬉しくなった。もっとどんどんパクっていいよ!と少しレイアウト変更した最新の回線表を託してきたのは言うまでもない。その後頑張っているだろうか。


そんな感じで僕の2015年は終わろうとしている。本当にまわりに恵まれているお陰で、とても勉強になる気持ちいい仕事をたくさんさせてもらった。時には嫌なこともあったけれど、それより、いい機会を与えてくれたり話を持ち掛けてくれたり協力してくれた皆さんに最大限の感謝をしたい。そしてその恩に報いるためには、ここ4年(仕事という意味では足かけ30年)かけて土を耕し種を蒔き育ててきた苗を、来年こそ花開かせないといけないなぁと強く思う。

そしてそれは自分が生き残るためにも不可欠なことであろう。いや生き残らなくてもいいか。この4年の尽力や応援してくれ後押ししてくれた方々の想いを無駄にしたくないだけだ。僻みとか傍観とかそういうワケのわからないエネルギーに惑わされないよう、自分と仲間を信じて前に進むのみである。結果は後から必ず付いてくる。いい結果が残せなければ、それは自分の力や努力が足りなかったということに過ぎない。


5周年になる7月には思い切ったイベントを打ちたいと思っている。まずはそこまで笑顔で頑張ろうと年の瀬に何故か気合いを入れ直してみたりする。

もちろん人としても、もっと大きく優しくなりたいなぁ〜とイメージしてみたり。あ、体はこれ以上大きくなると困っちゃうんだけど()。でもイメージって大事だよね。すべてはイメージすることから始まるような気がするから。


それでは皆さん、よいお年を!




by higehiro415 | 2015-12-30 01:25 | 日記

音楽史テスト問題

忙しいのか余裕がないのか、文章をまとめることがなかなか出来ずに更新をさぼっている。
書きたいことはいくつかあるので、なんとか年内中にはアップしたい。

さて先日、音楽史を教えに行っている学校でテストを行ったのだが、Twitterなどで「ぜひ受けてみたい!」という言葉を何人かからいただいたので、その問題をここに載せてみようと思う。
興味のある方は暇つぶしにチャレンジしてみてくださいな。

今回は1969年〜77年までのトピックで構成した初級編、点数は1問5点×20問で合計100点。
音楽をよく知っている人には簡単な問題だろうが、4択の中の答え以外のワードもすべて解説できればなお完璧。
チャレンジした方は出来を自己申告してね(笑)
質問があれば解説しますよ。

Q1_1960年代後半に登場したブリティッシュハードロックの代表バンド、当てはまらないのはどれ?

①BLACK SABBATH ②DEEP PURPLE ③GRATEFUL DEAD ④LED ZEPPELIN


Q2_ブリティッシュハードロックの音楽的特徴のうち、下記で当てはまらないのはどれ?

①16ビートの裏打ち ②オーバードライブによるギターの歪み ③ハイトーンボーカル ④重低音を強調したビート


Q3_UKハードロックの要素を持ちながらクラシックやジャズなども融合させた前衛的実験的要素が多い音楽の総称は?

①アート・ロック ②マージー・ビート ③モータウン・ビート ④プログレッシブ・ロック


Q4_上記Q.3の答えを代表するバンドのうち、下記で当てはまらないのはどれ?

①PINK FLOYD ②KING CRIMSON ③GENESIS ④NEW YORK DOLLS


Q5_1970年代の米シンガーソングライターブームを牽引した一人 Joni Mitchell のマニアックな特色は?

①ウォール・オブ・サウンド ②ギターの変則チューニング ③オープンハーモニー ④ボッサビート


Q6_多くのアーティストがカヴァーする名曲 You've Got A Friend を作ったシンガーソングライターは?

①FREDDIE MERCURY ②JAMES TAYLOR ③CAROLE KING ④PATTI SMITH


Q7_1970年代に花開いた新たなブラックミュージックの形 FUNK、当てはまらないキ-ワードはどれ?

①16分音符を応用したバックビート ②循環3コード ③パターン反復のグルーヴ ④ホーンセクション


Q8_70年代アメリカのFUNKミュージックの代表格、下記のうち当てはまらないのは誰?

①SLY & FAMILY STONE ②JAMES BROWN ③EARTH,WIND & FIRE ④THE DOORS


Q9_メイクや中世的なファッションで人気を博したUKグラムロック、代表格のうち当てはまらないのは?

①T-REX ②DAVID BOWIE ③DEREK & THE DOMINOS ④ROXY MUSIC


Q10_グラムロックに大きな影響を受けたといわれる日本のバンドは下記のどれ?

①BOØWY ②ポルノグラフィティ ③いきものががり ④B'z


Q11_1973年にデビューしたイギリスを代表するバンド QUEEN の音楽的特徴(70年代)のうち、当てはまらないのは?

①ギターオーケストレーション ②多重録音によるコーラス ③ムーグシンセサイザー ④自作の楽器とエフェクト


Q12_イギリスに5年遅れた70年代中盤、USハードロック勢の逆襲がはじまったが、UKとの大きな違いといわれているのは?

①グラムファッション ②テンションコード ③変拍子と転調 ④白人的で明快なリフ


Q13_70'sアメリカンハードロックバンドの代表格、下記で当てはまらないものはどれ?

①TALKING HEADS ②AEROSMITH ③KISS ④CHEAP TRICK


Q14_London Punkに先駆けて勃発したNew York Punk、代表バンドが多数出演した有名ライヴハウスは?

①100 CLUB ②CBGB ③VILLAGE VANGUARD ④THE CAVERN CLUB


Q15_シンプルでキャッチーなメロと革ジャン&ジーンズファッションで人気だったN.Yパンクの代表バンドは?

①THE WAILERS ②TELEVISION ③RAMONES ④SLADE


Q16_1977年、音楽シーンに大きな衝撃を与えたロンドンパンク、その起爆剤となったのはNYパンクと何?

①MODSムーブメント ②サザン・ロック ③パブ・ロック ④フラワームーブメント


Q17_1970年代のオリジナルロンドンパンクの代表的なバンド、当てはまらないのはどれ?

①SEX PISTOLS ②VELVET UNDERGROUND ③THE CLASH ④THE DAMNED


Q18_イーグルスが77年に大ヒットさせた米ウエストコーストロックの金字塔ともいえる名曲のタイトルは?

①マーキー・ムーン ②天国への階段 ③セプテンバー ④ホテル・カリフォルニア


Q19_ウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンによる高度なアンサンブルが特徴のグループは?

①STEELY DAN ②LITTLE FEAT ③Dr. FEELGOOD ④YES


Q20_多くの他セッションに参加しているスーパーバンド TOTO、中心メンバーが結成前にバックを務めていたAORシンガーは?

①DON HENLEY ②BOZ SCAGGS ③MARVIN GAYE ④BOBBY CALDWELL


以上いかがでしたか?



by higehiro415 | 2015-12-11 20:56 | 音楽

秋が深まるのは速度が早い。ついこの間「もう秋だねぇ…」などと話していたら、あっという間に通りの銀杏並木は黄金色になり、朝晩はだいぶ肌寒い季節になった。もうそろそろ僕の住む仙台では、冬の足音が聞こえてくるだろう。あと2ヶ月半で今年も終わるのだから、そろそろ2015年のラストスパートなのである。


さて今月から12月にかけて仕事で関わるおすすめライヴをご紹介。皆さんお忙しいとは思うが、是非チェックして足を運んでいただきたい!という思いを込めて。


10/21() 古市コータロー× 浅田信一 × 松本素生

my rocknroll friend Zher the ZOO YOYOGI

仕事でもプライベートでも交流のある日本を代表する個性派3人が揃い踏みの、なんとも楽しみなアコースティックイベント。それぞれのソロはもちろん、セッションにも期待せずにはいられない。アコースティックならではの腕や声やメロディーが浮き立つライヴになるはず。3人の声をきっちり聴かせる音にしたい。

※詳細 http://www.ukproject.com/zherthezoo/


10/29() 大島花子 with 笹子重治

milton agin! @カフェミルトン(宮城県白石市)

父・坂本九の継承も含め、ハートフルでピースフルな歌声を聴かせてくれる唯一無二の存在。そのほんわりとした人柄も滲み出るライヴは、心にすっと沁み入ってくる。ブラジリアンスタイルの超絶ガットギターを自在に操る笹子氏をバックに、音楽の神様が棲むと多くのミュージシャンが言うミルトンでどんなライヴが展開されるのか?乞うご期待。空間を包み込む優しい音を目指します。

※詳細 http://hanakooshima.com/live/


10/31() THECOLLECTORS

Tour 2015 SUPER DUPER @青森:Quarter

11/1() THECOLLECTORS

Tour 2015 SUPER DUPER @仙台:CLUB JUNK BOX

待ちに待ったツアーの東北シリーズがついに今月末に近づいてきた。ライヴはよいに決まってるので、ダイナミックさを際立たせつつも聴きやすい音で挑むつもり。腕が鳴る!バンドも僕も久しぶりの青森クォーターは特に楽しみ。

※詳細 http://www.wondergirl.co.jp/thecollectors/schedule.html


11/11() 種ともこ× 堀下さゆり

Love Song Remains The Same Tour 2015 @仙台:長町遊楽庵びすた〜り

ニューアルバムを引っさげての種ともこ全国ツアー宮城公演は、昨年同様びすた〜りで開催。120年前の古民家を改築したレストランというシチュエーション、弾く人を唸らせるピアノ・ベーゼンドルファーModel225の響きもお楽しみに。堀下さゆりがジョイント出演。

※詳細 http://www.tomokotane.com/tour2015/special_tour2015.html


11/14() やなせなな(vo) + 大山りほ(pf)

ななcafe〜カップ一杯分の奇跡 @カフェモーツアルトアトリエ(仙台)

歌う尼さんとして全国を駆け巡る彼女の、仙台でのカフェライヴシリーズ。通常のライヴとはひと味違った選曲を毎回聴かせてくれるのだが、今回はピアノとのデュオということで更なる期待感が高まる。人生の機微を描き出す歌世界にまったりと浸れる空間。

※詳細 http://www.yanasenana.net/schedule


11/18() 森山公一 w/毛利泰士

Record!』リリース記念ワンマンライヴ @仙台:Jazz Me Blues noLa

今年6月キャリア18年目にして初のソロアルバムをリリースした森山公一、レコ発記念ライヴin仙台が緊急決定。これまでオセロケッツ、浅森坂、The Ma’amとして何度か仙台でライヴを行っているものの、ソロとしては初の仙台登場となる。昨年リリースされた古市コータローのアルバム(P:浅田信一)にもナイスな2曲を提供、最近は心屋仁之助の音楽制作をプロデュースするなどしているが、もともと定評のあったソングライティングとボーカルはさらに磨かれ、音楽を深く愛する者だけが辿り着ける境地の世界観を得たように感じる。サポートメンバーにアルバムのプロデューサーで多くのメジャーアーティストにも関わる毛利くんが参戦してのアコースティックワンマン。聴く者すべてを一瞬にしてハッピーにさせてくれる森山のライヴ、ほんと必見です!

※チケット予約絶賛受付中!詳細 http://groovecouncil.jimdo.com/event/


11/30() 麗蘭

GOOD TIMES ROLL @仙台:darwin

仲井戸“CHABO”麗市(Vo/Gt)・土屋公平(Gt/Vo)・早川岳晴(Bass)JAH-RAH(Dr)

今年デビュー45周年を迎え13年ぶりのソロアルバムを発売、9月には4時間に及ぶ記念ライヴを渋谷公会堂で行ったCHABOさんだが、2015年の締めくくりは10年ぶりの麗蘭ツアー。驚愕のエネルギーと熟練のグルーヴを一度は体感すべし。光栄なことに事務所社長Eさんから直々に命令()されてのPA、今から燃えてます。

※詳細 http://www.up-down.com/020chabo/02150news/hotnews.html#LIVE


12/16()

GROOVE COUNCIL Year-End Party @仙台:CLUB JUNK BOX

DJ:古市コータロー/浅田信一/佐藤ヒロユキ

LIVEANALOGMONKEYS(古市コータロー×浅田信一)

グルーヴ・カウンシルが贈る忘年会イベント。気ままなDJでイカす音楽を聴きながら体を揺らし、アナログモンキーズの心温まるミニライヴで今年を締めくくりたいと企画しました。笑顔で飲みながら自由に音楽を楽しんで欲しい!

※チケット予約受付中!詳細 http://groovecouncil.jimdo.com/event/


12/21() 堀下さゆり

クリスマスワンマンライヴ HolilyNight @東京:恵比寿天窓.SWITCH

w/吉池千秋(bass)+入倉リョウ(drums)

これをもって新譜の制作期間に入る堀下さゆりのスペシャルXmasライヴ。息のあったメンバーでの久しぶりのバンド編成でお届けします。ニューグッズも制作予定。お楽しみに!

※チケット予約受付中!詳細 http://www.lilylife.net/info/


12/25() 浅田信一

Xmas Special Live「もういくつ寝るとフルアルバム?」 @Zher the ZOO YOYOGI

昨年に引き続き20周年イヤーの今年も開催されるXmasライヴ。どんな感じになるかは現在計画中のようだが、この日ならではのスペシャル感満載なLIVEになること間違いなし。アルバム制作も佳境に入っている頃と予測され新情報が聞けるかも?聖なる夜に至高の歌声を聴くなんて、最高に贅沢なクリスマスになりそう。PAで参戦します。

※詳細 http://www.asashin.net/news.html#live_main


こんな感じで僕の2015年は幕を閉じていくのだが、来年はGROOVE COUNCILが5周年ということで、いくつか面白い企画を考えているところ。どの程度実現するかはわからないが、倒産覚悟で()とにかく自分が良質だと思える音楽を少しでも多くの方に届けたいと思っている。皆さん、引き続きのご支援ご協力よろしくお願いします。

それでは、どこかの会場でお会いしましょう。




by higehiro415 | 2015-10-16 10:10 | ライヴ