紙ヒコーキに乗せて。
2010年 03月 29日
今朝、ホテルチェックアウト時のロビーに2人がいないというのが、何だか変な感じがした。
達ちゃんの「ヒロ兄、おはようっす!」というさわやかな声と、信ちゃんの「おいっす~」という滑らかな低音が今日からは聞けない。
ライヴが無いという事よりも、そんな朝の始まりの変化が寂しかったりする。
昨日の浜松。
移転したばかりのLive House「窓枠」は小さな劇場のような作りで、個人的には好きな雰囲気の会場であった。
PA機材もピカピカだ。
ライヴは地元ならではの割れんばかりの大声援を受け、2人が星の如くキラキラ輝いた。
名古屋に引き続き感動的な場面が何度もあった。
バンドを休止して各々が別々の道を歩き、ここでまた再会し大歓声で迎えられている。
昔とは違った音と形だけれど、昔と同じSMILEの音楽で多くの人に受け入れられている事実。
言葉では言い尽くせない感慨深さがあっただろうことは、想像に難くない。
信ちゃんが涙で唄えなくなったことや、達ちゃんがギターソロで急に立ち上がり弾きまくったのも、いろいろな想いが詰まってのことだと思う。
会場を舞う幾つもの紙ヒコーキを優しく見つめていた2人の眼差しが、胸に焼き付いて離れない。
僕も2人にありがとうの気持ちを込めて、昨日はお客さんと一緒に紙ヒコーキを飛ばしてみた。
後ろだしわからんだろうと思っていたのだが、後で信ちゃんに「今日、紙ヒコーキ飛ばしてたでしょ!ステージから見えてグッときちゃったよ~」と言われ、
なんか照れくさくて「いや、2人にぶつけてやろうと思ってさ」と答えておいた。
ここまで書いて、ようやく終わったんだなぁ~と実感が湧いてきた。
自分の役目は果たせたのだろうか?各地の皆さんにイイ音でSMILEの音楽を提供できただろうか?
いや、今はそんな事を考えるのは野暮だ。
3人でのMagical Mystery TourならぬMagical Smiling Tour、ほんと最高に楽しかった。
今はそれだけで満足ではないか。
書ききれなかったことが山ほどあるが、こんなに笑ったり笑わせたりは久しぶりだったし、このツアーで芽生えた友情は僕にとって今後の人生の大きな励みになるだろう。
そして浅田信一、鈴木達也。
音楽はもちろん、何よりその人間的な魅力にノックアウトされた旅でもあった。
いつも僕らを気遣ってくれた信ちゃん、移動中助手席で一度も居眠りせず運転手の相手をしてくれた達ちゃん、そして会場で声をかけてくれた皆さん、本当にありがとう!
感謝、感謝である。
札幌、そして東京ファイナルの日は「ジグソーパズル」を演奏してる時間を見計らって、別の仕事場から心の紙ヒコーキを飛ばそうと決めている。
また会いましょう!
love & paper plane.
P.S.
それにしても最後に食べた浜松のうなぎ、旨かったなぁ~。