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佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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兄貴の新譜

Paul Weller / Wake Up The Nation

昨日、ようやく音源を入手した。
荒削りなギターの音を中心に、まるで60'sのバンドサウンドである。

①これは狙ったものなのか、それともスタジオなどの都合でこうなったのか?
②そしてウェラー兄貴は何処に向かっているのか?

昨夜いつものMusic Barにて新譜の試聴会をした時の話題だ。
個人的な印象はSmall Faces初期とThe Beatles(Rubber Soulあたり?)の匂いがした。

ライナーなどの資料がまだ無く定かではないが、本人がビートルズやキンクスの名前を比較として挙げたらしいので、あながち的外れな印象ではないのだろう。
曲はほとんど3分以内だし、聴く人によっては少しパンキッシュに感じるかもしれない。

賛否両論あるアルバムだとは思うが、PWの場合THE JAMの時代からそうなので気にする事はあるまい。

正直、僕にとっては一度聴いて「サイコー!」と言えるものではなかった。
まぁ、もう30年以上彼の音楽を聴きまくってきたので、自分の中の採点は当然辛めになるのだが。

思い返せばジャムもスタカンも、その当時は?だったけれど聞き込むほどに惚れたアルバムがたくさんある。
リアルすぎるゆえ自分の気分みたいなものにフィットしたりしなかったり。
それがPWの恰好良さでもあるのは確かだ。

3回しか聴いてないので細かい感想はまだ書けないが、随所にちりばめられた音の破片が確認できた。
きっと共同プロデューサーSimon Dineの仕業だ。

そうなると疑問①は前者だろう。
あえて雑味のあるラウドなサウンド処理をした確信犯なのかもしれない。

という事は、疑問②は原点回帰の名を借りたSwingin' Londonへのオマージュか?

真相はともかく、もう少し時間をかけて聞き込んでいこうと思う。


love & nation.
by higehiro415 | 2010-04-20 19:19 | 音楽