佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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面接官と現実。

ラジオ制作セクションの新人採用のための面接が続いている。

これまでは専門学校であるとか知人のツテであるとかで補充してきたのだが、この春に採用した若手がヤワな理由でばっくれたため、急遽求人誌に広告を出した。

夏のイベント〜秋からのツアーと他の仕事が詰まってきたので、早急に補充しないと自分の首が絞まるのである。

僕が所属しているような小さなプロダクションが一般求人を出すのは珍しい。
なんだか華やかな世界に映るようだが、実際は相当過酷な職種なので、やってみたいという声を聞く割には応募が少ないというのが、これまでの現実だ。

ところがである。当初「10人くらいは来るかね〜?」などと話していたら、なんと50人ほどの応募がきた。
年齢は22歳〜51歳!まで。異業種からの応募が95%。
予想外である!こんなところで不況の現状を垣間見た。

いい人材を見過ごしたくないし10人位ならと書類選考はしない方針だったので、応募者全員と面接することになった。
しかし、これが実に厳しい。
80%の人は単なる就職活動の一環として応募しているからだ。

まず志望動機が弱い。弱すぎる。
ラジオ制作と明記しているのに、最近はあまり聞いていないと答える人がほとんど。
こんなことってあるかいな?
嘘でもいいから情報を仕入れてきて「この番組のここが好き」とか言ったらどうなのか?と思う。

Twitterでも嘆いたが、音楽への興味も知識もかなり物足りない。
本とか映画とかアート、ファッションとかカルチャーとかに興味を持ってる人も非常に少ない。

本気で働こうとして応募してきてるのか、僕には到底理解できないのだ。
あまり酷い人には「そんな意識で勤まるほど、この仕事は甘くないよ」と諭してしまった。

別に経験者でなければ難しいとか知識がないと不採用とか、そういう問題ではない。
要は、すごい好き!とか、めっちゃヤル気ありそう!とか、何かを持ってないと引っかからないということなのだ。
それは何もこの仕事に限ったわけではないだろう。
質の高い仕事を求められる業種なら当たり前のこと。

就職口がないとよく耳にするけれど、そういう準備もせずに面接に挑む側にも問題はあるのではないか?

そして同時に、そんな意識レベルで応募されてしまう、こちら側のステータスの低下も否定できないと感じた。
僕が20代の頃などは、よほどの覚悟がなければ応募すら躊躇してしまう世界だ。
しかしディレクターや喋り手のプロフェッショナル感は、年々下がってきていると言わざるを得ない現状だ。

これを機に、自分も含めて業界全体がブラッシュアップに努めなければ、このまま落ちていくだけだろう。
そんな事を考えさせられる、いい機会ではある。

面接は今週末まで続く。


love & interview.
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by higehiro415 | 2010-06-22 18:42 | 日記