佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

The Collectors 初の仙台2days

ザ・コレクターズとの付き合いは20年以上になる。

途中、僕の仕事の関係でしばらく会わない時期はあったが、イベンターとしてディレクターとして、そしてPA(音響)エンジニアとして、ずっと何らかの関わりが続いている。
同じMODとしてとか年齢が近いとか仕事仲間とか言うよりも、とにかく僕は彼らの大ファンで居続けてきたし、何か気が置けない友人のような感じもある。

これまでのいろいろな思い出は近々ここに書いてみようと思っているが、きょうは先日の初の仙台2daysライヴについてである。

昨年のライヴに顔を出したときに、今になって更に進化している演奏に釘付けになった。
ただ同時に、音(といってもバンドじゃなくPAね)だけがいまひとつで、何とももったいない印象を抱いた。

最近は仕事ではあまり絡んでなかったので出しゃばるのは悩んだが、思い切って「次はおれにPAやらせてくんない?」と直訴した。
別に自分に自信があるということではなく、単にコレクターズの魅力や曲を知っている自分のほうがいい音出せるのでは?と感じたからだ。

もっと言えば、コレクターズの歌と演奏をもっといい音で聴かせたい!と思ったのである。
その結果「佐藤クンがやってくれるなら心強いから、是非やってよ!」という話になり、今年春のみちのくツアーにつながったのだった。

そしてその春の打ち上げで(コータローのblogでブランデーをネタにされた時ねw)、次は秋に仙台2daysやってみようか?となり、次もヨロシクとなったのである。
その時から待ち遠しくて仕方がなかったのは、言うまでもないだろう。


11/27・初日

加藤クンは新幹線、他のメンバーと楽器スタッフは車移動で15時半入りの予定。
enn 2ndは半年前に出来たハコで、広さは1stと同じくらいだがステージと天井がやや高い。

そして僕の仕事道具であるここのミキシングコンソール(音響調整卓)は、最近流行りの最新オールデジタル卓で、東北ではまだあまり導入されていない機種。
f0210751_23112917.jpg

アナログ卓ならどんなものがこようともビクともしないが、デジタル卓となるとそうはいかない。
いわゆるコンピューターなので、音を調整する以前にその画面を呼び出す操作方法が機種によって違うからである。

少し前にトレーニングもかねて他のバンドのPAをやりにいき基本操作は覚えたが、やはり面倒な部分が多く音作りに時間がかかるので、僕だけは早めに入ってバンドがいなくても出来るところをやってしまおうと14時過ぎに会場入りした。

この2日間のPAプランは26ch(26個、別々のマイクなどの音をMixしひとつのバンドサウンドにまとめる)。
おまけに簡単なライヴ録音もしたいと、何日か前に加藤クンから電話をもらっていた。

それらを考えると15時半入りの18時開場というのは、けっこうタイトである。
時間通りに到着したとしても、楽器を車から降ろして搬入・セッティングして16時半。
そこからサウンドチェック(リハの前に1つ1つの音を個別にチェックする。この日は26個)で17時。
そしてリハではモニターのチェックもあるから1時間は欲しい。

予測だけでギリギリである。何かトラブルがあったら遅れてしまう。
そんな事を逆算しながら15時前には前段階の準備を終えた。

外へ出て一息ついていると、山品カントク登場。
彼は以前コレクターズの現場(舞台監督)も担当していたことがあるベテランModsおやじだ。
今は仙台に住んでいて、僕からの情報を入手し手伝いがてら顔を出しに来てくれた。

そしたら加藤クンから「もしもし~。あ、佐藤クン?なんか高速が止まっててさぁ、メンバー入り遅れるみたいなんで、ヨロシク」と電話が入る。

むむ、道路事情ではやむを得ないが、ヨロシクと言われてもちょっと焦る。
まぁでも山品カントクもいるしセッティングは早いだろうと思い直し、ひたすら待つ。

15時半前に加藤クンだけ会場入り。
楽屋で楽器車の状況を訊くと、一度通行止めで下道に下ろされ、今また福島あたりで高速に乗ったらしいとのこと。

現在地を確認するためコータローに電話。
「いや~参ったよ。いまね、シライシ過ぎたとこ」
「あ、白石(シロイシ)ね。じゃあと40分くらいだね」

加藤クン、山品カントク、僕の3人で近況報告などして待つ。
結局メンバーが乗った楽器車が着いたのは16時半前であった。

ライブハウスのスタッフも総動員で楽器搬入。いつの間にか加藤クンも運んでてビックリした。
ローディーは昔からのスーさん。これは助かった。

そうしてステージに楽器とマイクがセット出来たのは17時半くらい。
そこからが早かった!
サウンドチェック~リハ、20分強。

僕もそうだがバンドこそ初めての会場だし、もっとやりたかったはずだ。
しかしステージ上からの「あとはさ、本番で何とかしてよ。ヨロシク」で終了。
加藤クンの「ヨロシク」は昔から無責任だ(笑)

開場5分前だった。
何とかするしかないが、知ってるバンドで良かった~。

ステージ上や空ケースなど整理して物販も並べ終えないまま、5分押しくらいで開場となった。
どんどんお客さんが入ってくる。

満員のなか10分押しで「愛してると言うより~」からライヴが始まった。
本編18曲+アンコール1回。
このツアーはまだ先があるので割愛するが、この日は新しめの曲中心のセットリスト。

サウンドチェック不足を微塵も感じさせない、いつも通りのコレクターズであった。
百戦錬磨とはなんて頼もしくて素晴らしいことなのだろう。
f0210751_2312915.jpg

タイトでグルーヴィーな演奏だった!

僕の目標は加藤クンのヴォーカルをきっちり出すことと、曲ごとにバランスよく楽器の音を出すこと。
「青春ミラー」「たよれる男」ではイメージしていた音に近づけた気がする。

ライヴ後はメンバー1人1人に今日のステージ中音について事情聴取。
明日は時間もあるし修正課題がはっきりみえた。

腹減ったぁ、なんて言いながら皆で楽屋を片付けてる時にコータローが僕に言う。
「もう出るよね?楽器とかそろそろ積む?」
「ん?明日もあるんですけど…」
「あ!そうだ、2daysだった!ボケてんなぁ~俺」
メンバー全員が失笑したのは言うまでもない。

ホテルに荷物を置き、予約していた飲み屋(よく行く洋風居酒屋)へ。
鍋をつつきながら音楽の話、昔話などなど脈略の無い話題で盛り上がる。

2軒目は元コロムビアでコレクターズも担当していた英樹が最近オープンさせた昭和酒場へ。
帰った人もカウンターで寝てる人もいたが、店内に流れるCharやGSではしゃぐ大人げないオッサン達なのであった。(特にコータローとカントクね)


11/28・2日目

この日は日曜日なので開場が16時半と早い。
15時~16時にサウンドチェックとリハをやることにしていた。

僕は前日の課題点を修正すべく一足先に14時会場入り。
この日の僕なりのテーマはクリアなロックサウンド!

意外に早く修正が終わり一服しに行こうかと思っていたら、予定より早くコータローが現れた。
Twitterを見て暇そうだなぁ?と予想していたら、その通りだったようだ。

会場上のヒステリックグラマーにベルトを見に行こうよと誘われ店内へ。
なかなか恰好イイのがあり試着したものの、やっぱりやめたようだ。
「ありゃ惜しいね。買わなくて良かったよね?」と念押ししてくるのが可愛いではないか。w

予定通りメンバーが揃いゆっくり(昨日に比べりゃね。それでも他のバンドよりはだいぶ少ない)サウンドチェックとリハ。
今日はのんびり開場を迎えられそうだ。
f0210751_23123632.jpg

開演前のフロアは前日より20人くらい少ないだろうか?
それでも熱気に満ちた感じがムンムンと伝わってくる。

5分押しでスタート。この日は「ツイスター」からだ。
昨日とはけっこう違うセットリストで「太陽はひとりぼっち」など古めの曲もある。

演奏者として歌詞やアレンジの問題はあるのかもしれないが、コレクターズの曲は昔のものと最近のものが混じっても違和感はまったく無い。
どれもがキラキラした現在進行形の輝きを放つ。

MCタイムで急遽「卒業写真」も飛び出した。かなりマジに歌ってたなぁ、リーダー。

本編18曲+アンコール2回。
何ともダイナミックでロックなライヴだった!
リーダー着替え中のインストも最高だった。
終わったあとのお客さんの満足した表情が、いいライヴだったことの証明だ。

ステージ中音は残響で聞き取りづらい部分もあったようだが、客席の音はほぼ目標通りで「エコロジー」「ライ麦畑~」「thank U」あたりは上手く音を出せた。
ただPA席とフロア中央あたりはだいぶ音の聞こえ方が違うハコなので不安もあったが、終演後に何人かからお褒めの言葉をいただいたのでヨシとしよう。

カントクは私用で来れなかったが、英樹と荒吐Pの菅ちゃんが来てくれた。
機材・楽器を片付け宴へ。

今日は洒落たレストランバーだ。
ビールのあとに何を飲もうか迷っていたら、横から「あれ、ブランデーでしょ?」「そうそう!」などと声がしたので、ちと早いかなとは思いつつブランデーにした(笑)

ちょっと高級なやつを頼んだら旨かった。
ほんとに旨い?と言うQちゃんとコータローも味見する。
「意外といいね!」ほらね?

ここでもBGM(今日は70~89年代洋楽)で盛り上がる。

ほどよく酔ってからは来年の話になる。
25周年だもんなぁ~、すごいよね。
とてもワクワクするようなアイディアも話せたし、本当にいい2日間のシメとなった。

そう言えば今までの長い付き合いで全員一緒に写真撮ったことないなと気付き、急遽シャッターを押してもらった。
f0210751_23125839.jpg

ありがとう、Mod Guys !

コータローとは別仕事で会う予定だが、バンドとはまた来年だ。
Twitterで知り合った皆さんと会えたのも、とても嬉しかった。

今が最高!と胸を張れるように、明日からも頑張らなきゃな。
[PR]
by higehiro415 | 2010-12-02 23:13 | 音楽