佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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勉強って、これまで必死にしてこなかったことを思い返している。
学校では普通に授業を受けてはいたが、家に帰って勉強するとか塾に通うとかという発想はずっとなかった。学校だけで済ませていた。

それは遊ぶ時間がなくなるからだ。遊ぶというのは文字通り友達と遊ぶことも含まれているが、学校の勉強以外の興味あることを追求(研究?)する時間が欲しかったのである。

高校受験は現時点の自分が入れるところがベストだという思い込みのもと、それほど受験勉強もせずに、見事公立は落ち私立の高校に入った。
私立とはいえ当時は東北のラサールとか言われていた高校で、一流公立高校に落ちた連中が集っていたのだが、プライドの復権とともに公立高校へのライバル心みたいなものが皆あったようで、なかなかにレベルが高かった。

それでも私服だったし比較的自由な校風で、僕は相変わらず勉強は学校の授業だけで、部活(なんと野球部)をやりながら音楽や友人たちとの遊びにほとんどの時間を費やして過ごした。
さすがに大学受験が近付くにつれ一緒に遊んでいた友人達は受験勉強に打ち込むようになり、暇になった僕は学校を早退して同じ団地の中学時代の友人と遊んでいた。

この頃には大学推薦を蹴り、東京へ出て音響の勉強をしようと決めていたからである。
学校が大学進学率95%だとしても、まったく流されることはなかった。
Tulipのライヴで客席後方にド〜ンと並べられた音響機材を見て、これを操ってみたい!と思ってから、その気持ちが揺らいだことはなかったのである。

余談だが、この高校の同級生の中で巡り巡って今も仕事で関わっている奴が3人いる。
1人は電通東北のプランナー。
もう1人はEpic Record時代に鈴木雅之、平井堅、ケミストリーなどを担当しヒットさせ、一昨年DefSTAR Recordsの取締役になった同じ野球部の奴。
そして今や日本を代表する写真家の平間至(Cheep Purpleのベーシストでもある)。
3人とも音楽仲間でもあったのだから、不思議というか必然というか。


何故こんなことを思い返しているかというと、最近は公言通りレコーディングの勉強に熱中しているからである。
仕事するようになってこれまでだって、もちろん音響技術や機材操作に熱中はしてきた。
でもそれは勉強というよりも、子供の頃のように好きなものや知りたいことを追求とか研究するといった感覚だったので、大変ではあったがそれほど苦にはならなかった。

いま勉強しているのはPro Toolsというレコーディングソフトで、簡単にいえばレコーディングスタジオがまるごと入っているという全世界的にスタンダードなソフト。
当然これまでレコーディングの仕事の時はいじくってきたのだが、どこのスタジオにもこれを細かく使いこなすエンジニアがいて、サウンドプロデューサーの自分がすべてをいじることは多くなかった。

デジタル技術の進化とともに様々なことが出来るようになり、つまりそれは音作りの部分を通り越してPC操作をマスターしなくてはならないということでもある。
だから厳密にいえばレコーディングの勉強ではなく、このソフトを使いこなすPC攻略の勉強なのだ。

20代の頃はRECエンジニアもやっていたので、音のことも機材のことも経験上よくわかっているつもりだし、この音をこうしたい時はどうすればいいのかもわかる。
しかしどこをクリックすればPCでそれが出来るのかは、やはり勉強して覚えるしかないだろう。

音の追求ではないので、やはりこれまでの追求より苦痛ではある。PC不得意だし(笑)。
でも英米ではプロデューサーがエンジニアを兼ねるというのはザラだし、今後の可能性も広がるだろう。そして自宅でコツコツ作業をやれるのもいいではないか。

まぁ音作りに直結するものなので、おもちゃを与えられた子供のように夢中になっているというのも事実ではあるが。

それにしても、覚えるほどに複雑な気分にはなるなぁ。
レコーディングの知識や経験が無くても誰でも出来ちゃうし、ほぼ何でも直せちゃうから。

音(音質)に対しての価値がなくなったら僕らの仕事など不要になるのだと思うと、ちょっと怖くなったりする。
それでも攻略本は意地でも見ずに1ヶ月でマスターしてやる!と意気込んでの、昼夜勉強なう(笑)なのだ。
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by higehiro415 | 2012-01-13 01:39 | 日記