佐藤ヒロユキ。仙台在住のMOD音楽職人(サウンドエンジニア&プロデュース/レーベルなどやってます)アナログレコード好き1963年生まれ。GROOVE COUNCIL代表。http://groovecouncil.jimdo.com/


by higemodern
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アンラッキーな店員

今日、人を待っている間、久しぶりに一番町の某ファッションビルを覗いてみた。
まぁここは若者向けのショップが多いので、地下のライヴハウスかもしくは待ち合わせでたまに行くものの、ショップの中に入ることは滅多にない。
タワーレコードがあった頃は、よく行っていたのだけれど。

メンズフロアの某テナントにユニオンジャックのパーカーが飾られているのを見つけ、吸い寄せられるように足を踏み入れてしまった。
ここでの店員さん(推定21歳♂)とのやり取りが興味深かったので、Twitterでつぶやこうとしたけれど字数が足らず、ここに書いている次第である。

店「いらっしゃいませ〜」
髭「このパーカー、Admiralとのコラボなの?」
店「あっ、Admiral知ってます?イギリスのスポーツブランドなんですが新作です」
髭「一応ね。スニーカーとバッグは持ってるよ」
店「え、バッグも出してるんですかぁ。あっ、こっちのボーダーTもコラボっすよ」
髭「へぇ。でもそれは好みじゃないなぁ」
店「そうすか。でも今年、マリンテイストがクルんで」
髭「はっ?」
店「マリン、必ずクルんで!」
髭「来るって決まってんの?」
店「絶対クルんで!マリンテイスト」
髭「おれ、流行りに興味ないのよ。ごめんねぇ」
店「それじゃ、どんなものが?」
髭「どんなものというか、色とデザインが気に入ればそれでいいんだけど」
店「んじゃこれどうですか?イギリスのLONSDALEというブランドとのコラボカーディガン」
髭「UKスポーツブランドとのコラボが好きなんだねぇ」
店「えっ?LONSDALEってスポーツものなんすか?」
髭「向こうのボクシング用具のブランドで、Paul WellerがTHE JAM時代にTシャツを着てからファッション化したんじゃないの?」
店「ポールってポール・スミスと関係あるんすか?」
髭「あはは。無いよ。ミュージシャンだよ」
店「そうなんすかぁ。あっ!ビートルズとのコラボTシャツもあるっすよ」
髭「へぇ〜。どんなの?」
店「ビートルズの曲名とイラストがプリントされてるやつです。これっす」
髭「ほぉ。曲名じゃなくアップルね」
店「マジすか。曲名じゃないんすか?これ、何なんすか?」
髭「Apple Recordって書いてあるじゃん。ビートルズが設立したレコード会社だよ」
店「なるほど〜。んじゃこっちの黄色い潜水艦のイラストのやつは?」
髭「これはYellow Submarineっていうアルバムっていうか映画のやつだよ」
店「はぁ。音楽ってよくわかんないんすよ、実は」
髭「音楽は知らなくてもいいけどさ、自分のとこで売ってるものは勉強しなよ」
店「今までこの調子で売ってたもんで」
髭「君はツイてなかったね。Ben Shermanのシャツ着てるおれがUKもの詳しそうだと思わなかった?」
店「はぁ。。。目に入らなかったっす」
髭「君の仕事って、商品知識と同じくらい人間観察とか状況判断も大事じゃん。また来るよ。頑張ってね」

はじめは、UKブランドをわからない人と決めつけた感じの接客にムッときたのだが、段々と普段こんな調子で仕事してるのかと可哀想になってしまった。
知らん振りで切り抜けることも出来たが、何も言わず後から笑ってバカにすることも出来ず、余計なお節介をしてしまったのだ。

これはやはり本人の勉強不足とプロ意識の低さが一番の問題だろうが、そういう教育をしていない(もしくは気付かない?)現場の先輩方も悪いと思う。
そしてそんな接客に踊らされる客側もよろしくないし、見て見ぬフリをする無責任な大人も同類ではないだろうか。

服の接客でそんなにムキになるなと言われるかもしれないが、こういうニュアンスって広げていくと政治とか社会にも共通するものだと思うのだ。

ま、今の世の中が決していいとは感じていない僕にとって、見過ごせなかっただけなのであるが。
要は、自分はやはり古い人間だということなのかな。
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by higehiro415 | 2012-03-24 21:52 | 日記